【叱りパワハラ講演77話】見ているようで見ていない現場の日常

前回の【叱りパワハラ講演75話】にて
旧約聖書の「ダビデとゴリアテの戦い」
をモチーフにした

ミケランジェロ作ダビデ像が
弊社ハートプロの社名の由来
とお話をしました。

さて、河村が現地で本物の
ダビデ像を見上げて感じたこと。

それは、

ダビデ像のまなざしの先

『ダビデが見ているものは何か?』

旅行や趣味も含めて体験を
重ねることで人は成長する。

だから、何でもやってみることが
大切だと、よく言われます。

もちろん、リアルに体験すれば
想像では得られなかった五感

にまで刺激されますので、
格別の高揚感などの実感が
味わえると思います。

一方で、ただ体験すれば、
その場に身を置けば気づきを

得ることができるのでしょうか?

さて、ビジネスの現場で
考えてみましょう。

現場で仕事をしていても
人によって見て得た情報の
量と質は異なります。

例えば、

担当者Aさんは

「通常運転中。以上無し」
と見る。

しかし、B班長は

「あれ、いつもは整理整頓されている棚が今日はちらかっているぞ。

 5S活動の行動をきっちりするように行動指示を出さないと。」

さらに、工場長は

「ん?整理整頓なされていない。

 この乱れは何が引き起こして
 いるのか?

 なぜ、乱れ始めたのか?」

棚の乱れを見た時に、別に
どうってことないと考える人も
いれば

「異常事態!」

と捉える人もいます。

責任を引き受ける人は特に
そうですね。

1つの乱れを見て、「異常」
と感じて周囲を見渡すと
様々に「異常」が見つかります。

たとえば

・朝礼の時に顔色が冴えない
・挨拶の声が小さい、
・目線を合わせない
・不良品が増えている
・残業が増える
など

それら1つ1つを注意指摘
することはもちろんですが、
思考を抽象化すれば

これらの現象を引き起こす

「現象の奥にひそんでいる
 根本原因」

を突き止めない限り、
改善されません。

そのためには

「見える」を深めて

「見えたことを手掛かりにして
 見えない背景をあぶりだす」

視覚以外の聴覚さらに嗅覚で
目の前の事象に沈んだ事実を
明るみにする必要があるのです。

そのためには、言うまでも
ありませんが、視力をよく
するではありませんね。

重要なことは

========
思考力を高める
========

これしかないのです。

一を見て、それを手がかりに
その背後に沈んでいる
見えていない十のことを
推測する。

その視点とは、推測し仮説を
立てることです。

思考力が低いと、

「見ているようで見えていない」

この状態では、報告連絡相談の
質も低くなってしまいます。

当然ですが、部下からの
情報に見落としが
あるわけなので、
上司の判断も
見誤ることが生じます。

上司自らが現場へ出向くのも
大切ですが、しかし未来の
管理職を育てないといけません。

なので、部下へ

「見えないものを見る力」

を育てないといけないわけです。

見るを鋭くして「観察」を。

「観察」したことを手掛かりに
して、推論し仮説をたてて
検証する。

「洞察」のまなざしが
必要です。

平常運転であり続けるために

「異常感知アラート」つまり

問題意識をもって業務に
向かう意識が重要なのです。

そのためには、視力ではなく
観察力を越えて、

実は、洞察力を身につける
ために欠かせないことが

「思考力を磨く」

なのです。

これは、「叱る」と「注意指摘」
の違いでもあります。

注意指摘は、目の前の現象を
指摘することです。

弊社が伝えている

「叱る」とは、使命感の愛

これは、目の前の事象の背景に
沈んでいることをもすくいあげて

時間(成長過程)と
空間(物事の奥行)

論理で言語化し
応援するという愛情も
加えた育成方法です。

遠隔コミュニケーションが
促進されている社会状況
だからこそ、

「見る」

捉え直しは、「思考力」が
鍵を握っています。

ではまた。

********

河村晴美のつぶやき

今年は桜の開花が
例年より早く

すでに開花シーズン
ですね。

お花見自粛ムードは
さみしい気もしますが

それよりも、仕事に
邁進したい気が
勝っております。

6月1日には
パワハラ防止対策の
法律が施行されますので、

今だからこそ
ピンチをチャンスに
される企業様を応援して
おります。

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