【叱り講演】もはや、魚の釣り方を教えている場合ではない

 

コーチングや部下育成に、老子の教えが引用されることがある。

 

(ヘルプ)

お腹を空かせて、倒れそうになっているときには、魚を与えて助けよ。

 

がしかし、いつまでも、魚を与えていると、その人はいつも助けて

もらうことが当たり前になってしまい、依存することが常態化し、

果ては自立心も失ってしまうかもしれない。

 

(サポート)

それよりも、魚の釣り方を教えよ。

 

さすれば、本人は自分の力で魚を釣る喜びを感じ、自主自立の精神が培われ、

自己効力感が高まり、自分の人生を主体的に生きていく力が芽生えていく。

 

と、コーチングや1on1コミュニケーションなどで、

 

・ヘルプ(短期的緊急事態の対処法)
・サポート(長期的育成の視点による育成法)

 

と、対比して説明されることが多い。

 

さて、叱りの達人としては、組織全体の視点に立つ第3案を推奨したい。

 

いつまで、『海』にいるつもりかと。

 

『海』つまり市場には、競合がひしめいているのである。

 

私たちは、今、実にサバイバルな世界に放り込まれているのだ。

 

経営全体の立場であれば、お分かりかと存ずる。

 

情報は、上から下に流れる。水も上から水に流れる。同じく、文化も上から下に流れると、日本マクドナルド創設者 藤田田氏が言っている。

ビジネスは、川上を制することが重要なのである。

 

つまり、本当の賢さは、『山』を豊かにする戦略を練り、実行することなのである。

そうすれば、おのずと、『海』も豊かになるのである。

 

自分の仕事を『上位概念』でとらええることで、競合にまみれない戦略が生まれる。

 

この時代に、この世界の中で、私たちは、自らの力で生きる道を切り拓いて

いかなければならない。

 

この資本主義社会の中で、どうしたら生き残っていけるのか?

 

それは、鍛えることである。

 

鍛えるとは、何を?

 

肉体ではない。精神論でもない。

 

鍛えるべきことは、思考である。

 

刹那的なノウハウやテクニックでは、世間の波に飲み込まれ、太刀打ちできない。

 

『山』に上るとは、つまり『抽象思考』を鍛えよということである。

 

結論、魚の釣り方は、競合も行っている。同じことをしていても埋もれるだけである。

 

それよりも、思考を磨き、自分の仕事を『上位概念』でとらえる『抽象思考』

身につけて、資本主義社会で生き抜いていくことである。