【叱るパワハラ講演】自称パワハラ被害者には 「共感」では無く「理解」を
組織の中で、パワハラ加害者を生み出していないか?
パワハラは、被害者を作らないことはもちろん大事です。
一方で、実はパワハラ加害者を生み出しているのかも・・・?
「パワハラだ!」と言う自称被害者の心情を、「共感」ではなく「理解」してみる。
しかも、何が彼または彼女に、そのような主張を言わしめているのか?
感情の大元にあるのは何でしょうか?
パワハラへと問題化していく過程で、何がこじれていくのか?
「パワハラだ!」
と問題化していく張本人は何も、上司側ばかりではありません。
実は、部下側が、職場をひっかき回していくケースもあり得るのです。
(書籍の中身の事例は、企業そして個人が特定されないように書かれています)
パワハラ被害者であることを訴える部下側に
「共感」は最初の一歩かもしれないが、解決するためには、論理で「理解」するほうが効果があります。何より、ビジネスは理性を優位にした関わりの中で行うことなので。
ということで、
なぜ、人は、
「自分はパワハラ被害者だ!」
と訴えるのか?
を紐解いてみたいと思います。
■怒りの「感情」がコントロールできない
感情に焦点を当てる場合が多いかと思いますが、
「感情」の大元にあるのは、「欲望」です。
「欲望」が満たされないから「痛み」が発生してしまうのですね。
では、「欲望」とは何か?
それは
・自己顕示欲
・自己重要感
・ゆがんだ自己愛
・プライドの高さ
上記の「欲望」を満たしたいのです。
しかし、社会に出れば当然ですが、自分中心には回らないので、満たされない…。
その「痛み」が
・自信の無さ
・嫉妬
・不満
・傷つきやすさ
・依存的
思い通りにならないことで、モンスター化していくのですね。
上記の通り、「欲望」について、言語化してみました。
ちなみに、フランス哲学者と精神分析家が、人間を以下のように定義しました。
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人間とは、「欲望機械」である
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「欲望」とは、最初からあるのではなく、機械のようにドンドンと製造されるものなのです。
それつまり「欲望」を製造し続けているのが、人間なのです。
そして、さらに、「欲望」の大元には、何があるのでしょうか?
それは、「本能」です。
「本能」というのは、生存に関すること。
動物には「本能」はありますが、「欲望」はありません。
例えば、動物は、生きるために「食べる」けれども、けっして、「美味しい」グルメを欲している訳ではないですよね?
これが、「本能」と「欲望」の違いです。
別角度で説明しますと、
「本能」は動物の領域なので言語の外側です。
「欲望」は、人間の精神領域なので、言語表現ができます。
なので、自称パワハラ被害者と言う人の
精神構造を「理解」してみよう!
と、試みまして言語化してみました。
「本能」は、動物の領域。
なので、感情のコントロールというよりも
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怒りが瞬間的に爆発するのは「衝動」に絡めとられているのではないか?
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と、考えてしまいますが
さて、いかがでしょうか?
単に、上司からは注意されただけなのに
自分を否定されたと感じてしまう。
自分の「欲望」が満たされないことに過剰に反応する。
満たされないコンプレックスが過剰反応してしまうのですね。
パワハラ対策には組織で取り組むことは2つ。
・予防
・対策
です。
一番残念でもったいないことは
意欲の高いメンバーが
士気が下がったり、
辞めてしまったり・・・
他への悪影響を阻止
しないといけませんね。
今回、本で読んだ事例は、これまで、河村晴美が関わっている企業様では、遭遇したことの無い事例でした。
人財育成のお手伝いをさせていただいている企業様は
社会に求められる企業理念、社員を大切にする経営者、
そして、自分の能力を磨き発揮したい社員の皆様
本当に立派な企業様ばかりです。
だからこそ、応援する企業様をとりまく構造の視点で俯瞰し
様々なシミュレーションで
パワハラ対策には
・予防
・対策
を講じておく。
これが、リスクマネジメントですね。
ぜひ、反面教師として参考になれば幸いです。
ではまた。
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