ある日の職場でのシーン。
周囲でこんな言葉を聞いたことはありませんか?

✅部下を挫折させる上司の不注意な失言5選

「どうしてできないんだ!?」

「何回言ったらわかるんだ!?」

「しっかりしてくれよ」

「ちゃんとやってよ」

「もう、君には頼まない」

部下をもつ上司ならば、一度や二度は言ったことがあると思います。

仕事は期限があるし、職場でヒマな人なんていません。

多忙で多用な仕事をこなしていく上司は、特に時間に追われていると、ついつい言ってしまいがちですよね。

はずかしながら、実は、上司のセリフはかつてのわたくし河村晴美のことです。

 

入社2年目に、1年下の後輩指導を任されたとき、バンバン言っていました。

すると、部下はどうなっていったかというと・・・

 

社会人1年目の後輩は、どんどん萎縮し、能力発揮どころか、今までできたことまでも、自信が無くなっていったのでした。

あとで知りました。

わたくしが投げかけていた言葉が、相手を萎縮させて、能力発揮をはばむことであったのを・・・。

 

部下の「すみません」は「もう説教はやめてくれ」のサイン

 

その後輩は、とても責任感が強くて、まじめでした。
そのことも後押ししたと思います。

 

それ以上わたくしから言われないように、その場しのぎで体裁だけ整えて行動するようになりました。

つまり、自分を守るために身につけたのが、「聞き流すスキル」だったのです。

 

これはもう、指示待ち姿勢に入っていました。まさに、マイナス・スパイラル。
何よりも、後輩本人が、見通しを立てられず、自分のキャリアビジョンをもつことをも放棄していたのです。

 

わたくしが、仕事でミスや不足点を注意指摘すると、改善して欲しいことを伝えるのですが、理解の前に「すみません!」と謝るばかりだったのです。

 

でも、このケースはわたくし個人の特殊なケースではないはずです。
あなたの職場でも、このような光景を見かけたことはありませんか?

 

部下の「聞き流す」から「聞き入れる」にするために

 

 

 

部下が上司の言葉を「聞き流す」をやめて、「聞き入れる」つまり理解するために、上司が行うべきことは何でしょうか?

以下に5のステップにまとめます。

 

✅部下が「聞き入れる」ための伝え方5つのステップ

STEP1 日頃から肯定的メッセージを伝える

STEP2 肯定的なフィードバックは、テキスト(書き言葉)で伝えるとさらに良い

STEP3 あやふや表現をやめて、具体的な表現で伝える

STEP4 部下後輩が理解しているかどうかを、返信、復唱などで確認する

STEP5 不安や心配要素を消す

STEP1 日頃から肯定的メッセージを伝える

 

肯定的メッセージというのは、ほめるだけではありません。

「ありがとう」の感謝
「助かった」
「きみに頼んで本当によかった」のねぎらい
「きみのその頑張りは他のメンバーにも良い影響を与えているね」
「おはよう。今日も一緒にがんばろう」

など、感謝、ねぎらい、影響力、部下の存在の価値を伝える言葉が、肯定的フィードバックです。

 

STEP2 肯定的なフィードバックは、テキスト(書き言葉)で伝えるとさらに良い

 

STEP1の言葉は、音声で伝えるのも良いです。

それは、対面のみならず、オンラインで画面越し、電話の音声も良いです。
電話でしたら、着信だけだと、部下は(何かミスしたことの指摘だろうか・・・?)と、不安になります。

なので、肯定的フィードバックを電話で伝える場合は、留守電メッセージに残すことをお勧めします。

そして、実はテキスト(書き言葉)も、部下の立場では嬉しいものです。

その理由は、何度でも読み返せるからです。

なので、ぜひ肯定的フィードバックは、書き残すことも有効です。

 

STEP3 あやふや表現をやめて、具体的な表現で伝える

 

しっかり、ちゃんと、なるべく、善処、努める・・・

すべてあやふやな表現です。
上司と部下の認識がズレてしまう言葉ですので、要注意です。

数値、日時、固有名詞などを活用して、誰が聞いても誤解なきように表現する必要があります。

 

STEP4 部下後輩が理解しているかどうかを、返信、復唱などで確認する

 

STEP3で上がった誤解を防ぐために、上司が部下に復唱、確認を求めましょう。

STEP3以外に、さらに確認することがあります。それは、理解した内容です。
例えば、手順、留意点、特に抑えるべきことなど、です。

 

STEP5 不安や心配要素を消す

 

部下が不安そうな表情をしていないか?観察しましょう。

指示したときに、部下があまり理解していなかったり、見通しが立っていない場合は、すぐに行動に移す確率はきわめて低いです。

「できそうか?」
「わからないことや困ったことがないか?」

不安要素、心配なことをはきださせておかないと、ロケットスタートはまず無理なのです。

 

部下を挫折させる上司の不注意な失言を言い換える

 

 

 

部下を挫折させてしまう上司の不注意な失言5選の言い換えを厳選して10選、以下にお伝えします。

 

■「どうしてできないんだ!?」

 

①「どこにつまづいてるのかな?」 現状分析です。
②「どうやったら、できる?」    解決策、実行策を見つけます。

 

■「何回言ったらわかるんだ!?」

 

 ③「今まで言ったことをどのように理解している?」     部下の理解のレベルを確認します。
 ④「何が求められているか、わかる?」上司の立場で考える質問です。

 

■「しっかりしてくれよ」

 

⑤「君に成長してもらいたいと思っているんだいるんだ」 年齢相応にキャリアステップを上がって欲しい願いを伝えます
⑥「君らしくないよ」  信頼を示します

■「ちゃんとやってよ」

 

⑦「求めるレベルは、◯◯だ」   上司が求めるレベルを伝えます
⑧「君が上司の立場だったら、これでOK出すかな?」    上司の立場で考えるきっかけを与えます

 

■「もう、君には頼まない」

 

⑨「本当にこれで良いと思ってる?」  部下の判断の真意を聞きます
⑩「何か困ったこととかある?」    本領発揮できない背景などがないか聴く

 

まとめ:不注意な失言は誰もしあわせにしない

 

職場でよくある不注意な失言について、部下は言われたくないです。

実は、上司も言いたくないはずです。

なぜなら、部下を傷つけたいと思っている上司はいないのですから。

それなのに、なぜ上司は部下を傷つけてしまう失言を発してしまうのでしょうか?

 

その理由は

他に、適切な言い方を知らないから

 

そうなのです。
他に良い適切な言い方があれば、上司もそれをしたいはずです。

そこで、言い換え事例10選をのせています。

ぜひ、活用してみてください。

 

***叱るとは使命感の愛***

叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美