なぜ、あなたの話は聞いてもらえないのか?
先日、新任リーダーになったばかりのAさん(30歳代の男性管理職)から相談されました。
「部下メンバーへこんなに一所懸命に伝えているのに、なぜ聞いてもらえないのか?」
相談内容をうかがい、サポートさせていただきましたところ、1ヶ月後にご報告をいただきました。
✅Aさんからのご報告
1ヶ月前まで、ずっと悩んでいたことがウソのようです! あんなに、「やればできる!」って言っていたのに動かなかった部下メンバーが、こちらが何も言わなくても自主的に動き始めたんです。 以前に比べて、チカラ押しの徒労がなくなり、私自身もムダな肩の力が抜けました。 ぐっすり眠れるようになったので、疲れも無くなり、朝の出社も億劫感がなくなりました。 今は、すっかり心も体も快調になりました。 さらに、部下メンバーへ接するときも、前向きな言葉が多くなったと言われています。
Aさんは、このように1ヶ月で変化しましたが、あなたは、こんな思いをしたことはありませんんか?
・営業先で、一生懸命にプレゼンしたのに、断られる以前に質問すらしてもらえなかった ・相手のためだと思い、恥をしのんで自分の恥ずかしい失敗談を話したのに「そうだったんですね」とスルーされた ・部下のためにアドバイスしたのに「今の私の悩みには関係ありません」と言われた
せっかく伝えたにもかかわらず、相手からスルーされると、どんなにメンタルが強くてもダメージを受けますよね。
自分の力が及ばず、自分に落胆したり、虚しくなったり…
挙句の果てに「こんなに親身になっているのに、ちょっとは感謝して欲しいものだ!」なんて思わず怒りをぶつけたくなったり…
そもそも最初の出発点は
「相手に役に立ちたい」
この思いだったはず。
だからこそ、もったいないのです。
部下メンバーの成長を願い、支援し、応援したい。
けれども、予想通りの反応がもらえないと、180度逆転して、相手を責めたり恨んだりしてしまいそうになる。
期待が大きいほど、反転して相手を責めたり、怒りに変わってしまうことってありませんか?
それは、本当に本当にもったいないことです。
こんな悲しい状況を、多くの企業様でたくさん見てきました。
このミス・コミュニケーションは、何もあなただけに起きているのではありません。
かつての河村晴美も、部下メンバーへの育成に関しては、空振り続きでした。
「どうして分かってくれないんだ!」
もう投げ出したくなるくらいに…
この落胆は、部下メンバーを信頼して仕事を任せて、もっと成長してもらいたいと期待が大きいほど、落胆も激しかったのです。
自分への落胆を直視した時に光明が差した
相手を責めても、相手を変えることはできません。
まずは、自分が変わることだ。
自分の相手へ接する態度を変えよう。
このことに気づいて、自分の行動をあらためました。
すると、なぜか部下メンバーの態度が、私が想像する以上にどんどん好転していったのです。
相手に言葉が届くための最初の一歩
あなたの言葉が相手の心に届くために、まず最初に行うこと。
それは、
相手へ敬意をはらうことです。
礼儀礼節で接することです。
あなたの話が相手に届く前提条件を仕込む
以下、具体的なステップです。
①1on1面談の態度
・おへそと目線を相手に向ける ・口角を上げる(笑顔) ・体を開く(腕組みをしない。足を組まない)
②話を聞くときの態度
・部下メンバーの発言をさえぎらすに聞く ・うなづき、あいづちを打つ ・最後まで聞く
③必ず言葉で伝える3つの領域
・感謝 ・ねぎらい ・取り組んでいるプロセス、改善、変化
これで、ようやく、あなたの話が相手に届く前提条件が整いました。
「伝えるスキル」を磨く前に、聞いてもらえる条件を満たす
相手に伝えるスキルを磨く前に、まずは前提条件を満たしましょう。
✅相手があなたへ心をひらく条件
敬意と礼節
人は、自分へ敬意をはらい、尊重してくれる人に心をひらきます。
あなたの言葉が相手に届きますように。
そのためには正しい順番があります。
✅あなたの話が相手に届く王道の順番
①あなたが相手へ敬意と礼節で接する ②相手があなたへ心を開く関係構築できるまで①を行う ③関係構築ができて、ようやく相手へ伝える言葉を整える
ぜひ行ってみてくださいね。
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