成果を出させる上手な叱り方:自由という不自由

 

自由という不自由

 

ビジネスで、ベテランから「自由に発想してみて」と言われることがあります。

 

特に、クリエイティブ系やコンサルティング、知的生産の仕事の場合、「自由な発想」ができるかどうかは、マストで求められます。

 

「なんでも良いから言ってみて」

と先輩から言われたから、好き勝手に言ったのに

 

「面白くない」
「平凡だね」
「ありきたりだよ」

 

と言われてしまったこと、ありませんか?

 

私たちは、束縛されるよりも「自由にどうぞ」と言われるほうが伸び伸びできるし、楽しいだろうなあと思いがちです。

 

しかし、「自由」って、実はとても厄介な相手なのです。

 

というのも、自分の在り方次第で、「自由って良いよね」なのか、それとも「しんどい」なのか?

 

自分にとっての価値が全く異なるからです。

 

自由を謳歌できる人、できない人のちがいとは?

 

✅自由を謳歌できる人

 

・誰かの決断に従うのではなく、自分が決めたい

・自立している

・例え、周囲と意見が違ったとしても気にしない

・自分で決めたことは、責任を引き受ける覚悟がある

 

✅自由が重荷(ストレス)になる人

 

・自分で決めることができない(したくない)

・誰かに依存している

・責任は引き受けたくない

・誰かが決めたことについていくのが楽

 

念のために、お伝えしたいことがあります。

 

この2つのタイプに、優劣はありません。

 

自由を謳歌できないからといって、何か問題があるかというと、実はそうでもありません。

 

同じく、自由を謳歌する人も、好き勝手にやることと自由とは、ちがうのです。

 

これが理解できていないと、自分のことを「自由を謳歌する人」と思っていたけれど、実は単なる自分勝手な人だったとなりかねません。

 

✅自由が重荷(ストレス)になる人が輝く場所

・仕組みが確立されている組織

・型をくり返すルーティンワークの仕事や作業

・ワンマンボスの職場

 

✅自由を謳歌できる人が輝く場所

・常にアイデア、新しい発想や思考が求められる組織

・固定概念や既存の価値観をぶっ壊すことで価値を作り出す組織、プロジェクト

・現状に追随するのではなく、ワンランク上の批判思考のコミュニティ

 

大事なことは、タイプ(指向性)を活かせる環境を選択することです。

 

自分の指向性と逆の環境にいることは、本当にしんどいですよね。

 

自由が重荷になる人にとっては、自由そのものがプレッシャーになります。

 

一方で、自由を謳歌したい人には、アイデアや発想が活かされず、封印されるわけです。

 

「決められない」ということも決断の1つ

 

自由とは、「自らに由(よ)る」ということです。

 

つまり、自分の軸を確立して、自分の判断基軸で決断するということです。

 

現代において、自由を謳歌した人はもちろんですが、自由が重荷になる人も、自分で決めずに誰かに由る、つまり依存すると決めたということは、自分の決断なのです。

 

決断とは、決めて断つ

 

自分で決めなかったことを、自分で決めたのです。

 

よって、結果がどうなろうとも、誰かのせいにはできないのです。

 

決断しなかったということは、実は、他者の決断に依存して生きていく  と、自分で決めたのです。

 

「どうしようか…」と答えを保留したというのも、自分で決断を先送りしたという決断なのです。

 

いずれにしても、自分で決断したことの結果は、自分で責任を引き受けないといけないのです。

 

自由という不自由

 

「自由」とは一見すると、自由奔放、誰からも干渉されない、好き放題と考えがちですが、実はそうでもないのです。

 

組織においては、自由と言っても、自分勝手にではなく、企業の理念に基づく経済活動という枠組みがあります。

 

また、社会生活においては、自分のやりたい邦題が許されるわけではありませんよね。所属する国家のルーツつまり憲法、法律の元に違反すれば裁かれます。

 

また、ビジネスにおいて、自由なアイデアや新しい視点は、フレームワークという型を活用することが多いです。

 

フレームワークって、まさに「思考の型」であり、着想させるきっかけのルーティーンつまり発想の型ですよね。

 

自由な発想は、フレーム(型)という不自由のおかげ

 

成果を出させる上手な叱り方とは

 

部下メンバーに、成果を出させるアプローチは、決して型にはめようとしてはいけません。

 

なぜ、型にはめようとしてはいけないのか?

 

それは、型にはめようとした途端、相手は、反発・拒絶・思考停止のどれかを発動するからです。

 

■反発とは、「やってられない!」と感じて、言うことをきかなくなります。または、退職します。

■拒絶とは、サボることです。

■思考停止とは、手も頭も活動が泊まるということです。つまり、フリーズ(凍結)ということですね。

 

特に、自由を謳歌したいタイプにとっては、強制的に型にはめさせられることは、拷問です。

 

少なくとも、河村晴美は、余計に反発していました。

 

当時は、本当のしんどかったです。ノイローゼになりました。

 

こんなに強そうに見える? 私ですが、理由なく強制的に「言われた通りにやればいいんだ!」 と言われるのが、思考を封印され人間扱いされていない感じがしたのです。

 

今振り返ると、上司は、ずっと上からの指示命令で動くのが当たり前だったのでしょう。

 

そうすることが、組織の一員として当たり前だと思っていたので、部下の私へいちいち理由や説明をする必要性をみじんも感じていなかったのだと思います。

 

では、あらためて大切なことなので押さえておきましょう。

 

自由を謳歌したタイプへの対応方法です。

 

それは、

 

型にはめるのではなく、型のスペックつまりルールや制約条件をあらかじめ伝えておくことです。

 

後出しジャンケンはダメですね。

 

相手からすると「ずるい!」と思い、不信感を抱きます。

 

そして、自由が重荷になるタイプへのアプローチは、型を提供することです。

 

フレームワーク、仕事の手順、マニュアルなどを提示しましょう。

 

仕事を仕組み化ができると、効率よく仕事を回すことができるように変わりますね。

 

目的と手段が逆転してはいけない

 

叱ることが目的になっては、本末転倒ですね。

 

大事なことは、部下メンバーに成果を出させることです。

 

前提条件として、あなたは、部下メンバーと言葉の定義合わせをしていますか?

 

例えば、本コラムのテーマ

 

自由について。

 

あなたが定義している「自由」と、部下メンバーが想定している「自由」の意味が違っていると、話がかみ合わないのは当然ですよね?

 

だって、言葉の意味を共有できていないのですから。

 

叱る以前の問題として、

 

あなたは、部下メンバーに成果を出させるために、言葉の意味を共有していますか?

 

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