なぜ、あなたの部下は活躍できていないのか?
先週末、藤田美術館へ行ってきました。
素晴らしい逸品を観てきました。
美術品(アート鑑賞)を見て気づくこと
それは、曜変天目(ようへんてんもく)茶碗 です。
曜変天目茶碗は、日本国内に3つしか無い逸品。
漆黒の中に美しく青色が浮き上がるような紋様です。
まるで、宇宙の闇の中に光が放たれているかのようです。
想像してみて下さい。
この茶碗を両手で持った時、まるで、自分の手中に小宇宙があるかのような、メタ視点を持てるような感覚がしませんか?
そうなんです。
この逸品は、時代の覇者に珍重されました。
この藤田美術館の曜変天目茶碗も、徳川家康公から水戸光圀公に渡り、紆余曲折を経て、明治時代に活躍された藤田傳三郎氏の元へやってきました。
曜変天目茶碗と人財育成の共通点とは
さて、話は変わりますが、人は色々な一面を持っています。
どんなに悪人であったとしても、一分の良心を持っているのものです。
また、どんなに良い行いをしていても、悪態をつく時だってありますよね。
だって、人間だもの。
色々あって人間です。
さて、あなたの部下も色々な一面を持っています。
部下メンバーの結果を見てほめることは、誰だってできます。
経営者また上司が行うべきことは、部下の些細な変化を見つけて、照射することです。
曜変天目が青く光るのは、光が当たっているところです。
逆に言うと、光を当てないと真っ黒つまり闇で、美しい青色の紋様が浮き上がってこないのです。
人間も、光を当てないと良きところが浮き上がってきません。
比叡山延暦寺を開祖した、最長が言っています。
一遇を照らす
多くの人が見過ごしてしまいがちな、隅っこの影になっている部分に光を当てる。
できていないところに光を当てると
「重箱のすみばっかり突いて、できていることはスルーされる」
と、部下は不公平感を持ってしまいます。
反対に
「こんなに細かいところまで見て、肯定的なフィードバックをしてくれる。張り合いが出てくるな。これからも手抜きせず、頑張ろう」
と思うわけです。
これが、できる経営者とできない経営者の分かれ目なのです。
あなたは、部下の何に光を当てていますか?
人の変化が顕在化するのは2つ
人を育てる経営者または上司がしていること…
それは
成果につながる小さな取組みをいち早く発見して、言語化しています。
例えば
・新規開拓のアポイントの電話をし始めた
・お客様への接客の言葉が変わり始めた
・ミーティングでの説明の仕方が変わった
・報告/連絡/相談の質問の仕方が変わった
など
「あれっ?そういえば、最近変わった感じがする…」
人が変わる変化が現れるのは、
外見と言葉です。
✅人の変化が現れるところ
外見と言葉
外見は、表情や姿勢、立居振る舞いのことです。
言葉とは、敬語表現ではありません。
言葉とは、論理構造そのものです。
つまり、言葉が変わるとは、思考が変わるということです。
「私はこう思うんです」と言っていた部下が、「お客様が喜ぶと思うんです」「市場をリサーチするとこんなデータが出ています」など、主観ベースだったのが、客観データで論拠を示すなどです。
無理なことはさっさとあきらめる
あなたが部下メンバーを直接変えることはできません。
私たちが変えることができるのは、自分だけです。
だからこそ、相手が変わらないからと言ってストレスを感じることはやめましょう。
だって、そもそも無理なのですから。
そのような無駄なことはさっさとあきらめて、できることにフォーカスしましょう。
それが、自分自身の言葉の使い方です。
部下メンバーの変化の兆しをいち早くキャッチアップして、言語化して伝えましょう。
そうすると、部下メンバーはますますその行動を強化していきます。
そのために必須のとこです。
あなたは、普段から観察力磨いていますか?
その上で、部下メンバーの良き変化の兆しを発見し、言葉で伝えてみませんか?
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