「私は、ほめて伸びるタイプです。だから、ほめて下さい」

よく若者が言いがちですが、あなたの組織でこのセリフを言う人はいませんんか?

 

河村晴美は、15年以上も、大学のキャリデザイン非常勤講師、京都府若者就職サポートセンター、新入社員研修などで若者と直接関わってわかったことがあります。

 

上司は、若者が言う「ほめられたい」この言葉を額面通り受け止めていけないのです。

 

意外と見落とされがちな「ほめる」デメリット

 

逆から見てみましょう。

もし仮に、ほめられない場合、本人はどう感じるのでしょうか?

 

「ほめられたい」と願っている人は、「ほめられないと、やる気が出ない」と言いかねません。

未成年の子どもであればいざ知らず、職場でともに仕事をして成果を上げるメンバーが、こんな調子だったら、問題ありますよね?

 

「ほめられないとやる気が出ない」

 

これは、依存心です。

大人のかまってちゃんなのです。

 

組織に依存心が強いメンバーが過半数に達すると、組織は崩壊します。

 

想像してみて下さい。

あなたがマネジメントする立場だったら・・・手離れしない部下メンバー達のマネジメントは、相当苦労すると思いませんか?

 

「ほめられたい」に応じてはいけない

 

それよりも、いち早く、部下メンバーには自主自立そして自走してもらいたいですね?

 

そのような理想の部下メンバーを育てるためには、どうしたら良いのでしょうか?

 

若手社員の深層心理を分析してわかったこと

 

自主自立、自走する部下メンバーに育て上げるためには、根本から見直してみましょう。

 

そもそも「ほめられたい」と言っている若手社員の深層心理は何を望んでいるのでしょうか?

 

実は「ほめられたい」では無いのです。

 

若手社員が望んでいるのは、自分の存在価値を実感したい。

それも、誰かに喜んでもらうことを通して・・・です。

 

というのも、昨今、社会起業家という言葉や、学生時代に社会の課題解決をする活動を立ち上げる若者が増えています。

 

このような大きな志ではなくても、若者の多くはアルバイトで「お客様にありがとうと言われるのがやりがいです」という理由で、接客業などを選ぶ学生も多いです。

 

このように、私たちは、誰かに喜んでもらうことを通して、自分の存在価値を実感することは多いのではないでしょうか?

 

人間は誰だって、周囲から自分の存在価値を重んじてほしいのです。

「あなたは大切な存在です」と認めてもらいたいのです。

 

理想の部下メンバーを育てるためのたった1つの声かけとは

 

若手社員だけではありません。

あなたも私も、他者から言ってもらってうれしい言葉。

 

それは

    ・

    ・

    ・

「ありがとう」

    ・

    ・

    ・

これを言われたいのです。

 

誰かの役に立ったとき、自分の存在を認めてもらえたと感じるのです。

 

「自分は大丈夫」

自己効力感をもちます。

 

自分を信じることができる。
すなわち、自信をもつことができるということですね。

 

「ほめられたい」大人のかまってちゃんよりも、誰かの役に立ちたいと考えている部下メンバーのほうが、仕事を創造的に取り組むと思いませんか?

 

「ほめる」より「ありがとう」を伝えよう

 

組織が育てるべき人材とは

 

「ほめられたい」という部下を育ててはいけません。

依存心を助長するだけです。

 

育てるべき人材は

 

 ↗︎
↗︎

 

感謝されることを喜びとする社員を育てる

 

↘︎
 ↘︎

 

「ありがとうと言ってもらえることが嬉しい!」と感じる人材を育てましょう。

 

感謝されるということは、つまり他者そして顧客貢献であり、ひいては社会貢献を喜びとするということです。

 

これは、企業の理念、そして存在意義の探求にきっちりベクトルが合っていると思いませんか?

 

まさに、パーパス経営です。

(*パーパスとは目的という意味)

 

ということで、

「ほめられたい」を撲滅して「ありがとう!」と喜びとする

 

この姿勢で仕事に向き合う部下を育てていきましょう。

 

今すぐできる、たった1つのこと

 

では、そのための施策としてどんなことを行うのがよいでしょうか?

 

それは、もう答えが出ていますよね。

 

最初の一歩は・・・

 

あなたが、部下へ今の10倍

 

「ありがとう!」を言葉で伝えることです。

 

メールでも、社内LINEでもいいんです。

言ったり書いたり、言葉で伝えましょう。

 

この後に及んで(言わなくても伝わっているはず)は、無しです(笑)。

 

部下メンバーは、上司のあなたから言ってもらえると、とてもうれしいと感じるはずです。

 

これぞまさに、心理的安全性の確保 ですね。

 

あなたのたった一言「ありがとう!」が部下メンバーの勇気を育てます。

 

ぜひ、今からの行動に取り入れてみて下さいね。

 

追伸:オンラインセミナーの翌日

 

昨日のオンラインセミナーで、ご参加者の発言の度に全力の拍手をしていたら今朝、手のひらが腫れていました。

 

痛いかって?
いえいえ、そんなこと無いですよ。

 

むしろ、充実感を味わっています。

 

拍手って、日本文化の1つでもあるんですよね。

 

誰かに感謝する振る舞いは、実は自分が一番嬉しかったります。

 

仕事を通して、誰かの役に立つことを実感できることは、本当にありがたいですね。