「俺の背中を見て学べ」とは、
管理職の言語化能力の怠慢と退化である。

 

こんにちは。
叱りの達人 河村晴美です。

企業の経営者や管理職方と
お話ししておりますと

昔は

「背中を見て学べ」

という指導できたのに、今は通用しないなあ。

と、耳にすることがあります。

先日の社長さん5名の会食でも
この会話になりました。

楽しい宴席でしたので、
経営者しか分かり得ない
境地をお話なされるのを
聞いておりましたが

ふと、

「背中を見て学べ」

という指導方法は、本当に
機能していたのでしょうか?

実のところ

通用していたというのは、
指導者側の錯覚で、

本当は、さほど機能していなかった
のではないか?

と思ったのです。

というのも、

背中を見て学べと
言っている人は、

や経営層や幹部職・管理職。

つまり、仕事のできる人なんです。

その言う人は、あきらめないし、
やってやろう!いう気概があります。

つまり、実行力や失敗を教訓に
活かすPDCAも回すのが
早いのです。

ちなみに、東京大学卒の知人は

「PDCAのAはアクションではなく
アナリティクス(分析)だ」

と言っていました。

なぜなら、アクションにすると、DO(実行)と
同じになってしまうから、データ分析
という思考を極めた後で、実行に
打って出るのだとのこと。

勉強になります・・・

「まず動け」

ではなく

「思考して動け」

ということですね。

と、話は逸れたと思わないで
下さい。

これも、仕事のセンスの良い部下
による、上司の背中を見た時の

「背中で語る、非言語の紐解き」

かもしれないのです。

さて、このレベルの優秀な部下は
組織に何%の確率でいるのでしょうか?

よく、『パレートの法則』という組織論に
優秀2割、普通6割、そこそこ2割

いわゆる、2:6:2の法則

と言われますが、上記の人材は
2割どころか、2%程度の貴重な
人材なのではないでしょうか?

つまり、

『背中を見て学べ』

で仕事を習得できるのは

上限2割、本当は2%位と
見るのが現実だと思いませんか?

(ウチの会社は98%が優秀だ!と
仰る方へは、大変失礼致しました。
世間一般の話です)

この現実を直視せず

『背中を見て学べ』

と言っている管理職、上司のホンネは
何でしょうか?

ズバリ

仕事の手順書いわゆる
マニュアルを作成することを
避けているのではありませんか?

さらに言いますと、

仕事の手順書だけでは
読んでもすぐに部下は
出来ない可能性が
高いです。

なぜならば、

中でも、ここが仕事の抑えどころ!

という『仕事の肝』こそを
言語化し、書き物にして
伝授していかないと
いけないからです。

それを後回しにして
その時その時に
OJTで教えているのでは
ありませんか?

しかし、そうしていては
実は効率が悪いんですよね。

なぜなら、中途採用者だと
入社時期がバラバラなので
その都度、口頭つまり
マンツーマンで教えないと
いけないからです。

昔は、手取り足取り
だったかもしれませんが、
今は時代が変わりました。

働き方改革

そう、残業時間が制限されて
しまいました。

なので、生産性向上のためにも
仕事の手順書を残して
おかないといけないんです。

しかし・・・

もう一度、よく考えてみましょう。

「背中を見て学べ」

というのは、実はとても
相手を信じていることを
内包している言葉ですね。

なぜなら、部下に

(自分の伝えたいことと
語らずとも、理解してくれるに
ちがいない)

と、思い信じているから、
上司自身が言語化しなくても
部下の言語化に委ねて
いる訳ですね。

信じるって、すばらしいことです。

私人としては素晴らしいこと
ですが、公人つまり責任ある立場で
仕事をマネジメントする立場であれば

根拠なく信じるのは

【マネジメントの放棄】です。

部下を信じる根拠は何か?

それは「確認する」ということです。

今まで、部下の「がんばります!」が
全くあてにならない事ってありませでしたか?

===========
【部下コミュニケーションの要諦】

   信じるな

   疑うな

   確認せよ
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さあ、今日も価値ある仕事に
邁進しましょう。

(河村のつぶやき)

先日の首都圏出張での
哲学勉強会にて。

【哲学とは知の純粋威力である】

欧米のエリートが現代哲学を
学ぶ理由は、抽象思考を
磨き鍛えるためです。

先日の勉強会にて
全てのコミュニケーションについて
考えさせられることがありました。

次回以降またお伝えしたいと思います。

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正しい叱り方を身につけることは
パワハラ対策の第一歩です。

講演研修でお伝えしていることを
一部、動画でご提供できるように致しました。

【パワハラと言われない正しい叱り方】
http://lp.shikarinotatsujin.com/