「自己投資せよ」はウソ【なぜ、お金を使わないほうが身につくのか?】

目次

なぜ、自己投資するのか?

自己投資とは、資格取得、セミナー受講などの費用を自腹つまり自分の財布から出すことです。 キャリアアップしたい。夢を叶えたい。自分に誇りをもって生きたい。 「一度きりの人生を自分らしく生きたい」と願うことは悪いことではありません。 むしろ、向上心、成長欲求は、自己実現の原動力になります。 なので、成長欲求の強い人ほどスキルアップにお金をかける人は多いです。 ただし、自己投資する際、陥りやすい罠があります。

高額セミナーと成功の因果関係は無い

「高額セミナーだから内容が濃い。だから、成功する確率が高い」 それは別問題です。 確かに、高額セミナーに参加することは、覚悟が生まれるメリットがあります。 「これだけ払ったのだから、元を取らないと損だ」 貪欲に学ぼうとする意欲が高まることは良いことです。 ただし、学んだだけでは実生活は何も変わりません。

自己投資しても成功しない3つの理由

自己投資しても成功しない3つの理由〜その①

お金を払ったことに満足しない
セミナー代を払ったことで、自己満足してしまうからです。 セミナーに申し込んだことが一大決心で、すでに挑戦したと錯覚してしまうからです。 時にセミナー主催者が「このセミナーに申し込んだあなたはすでに勝者です」など、受講生を持ち上げるような承認をすることがあります。 本物のセミナーは「ここからが本当の挑戦です。今は単にスタートラインに立っただけですから、勘違いしないように」と諌めます。 さらに、誠実な本物の講師は「学びを実践して結果につなげていきましょう」と学びを実生活に接続させることに力点をおきます。

自己投資しても成功しない3つの理由〜その②

セミナー出席で満足しない
参加態度が受け身姿勢であることです。 「高額セミナーだし、講師は教えるプロだろうから教えてもらえる」と受け身の態度は身につきません。 実践を前提として、わからないことを解消する。 実践してつまづいたことを質問する。 このような受け身、依存的な態度ではどんなに良い内容であっても残念ですが、学びを実生活で活かすことはできないのです。

自己投資しても成功しない3つの理由〜〜その③

資格を取ったことに満足しない
検定合格、資格取得しても、それ自体で仕事のオファーが入ってくることはありません。 世界で唯一無二のスキルを有しているなどの希少性が高いことでない限り、競合がいます。 競合の中で、自分は他者と何がちがうのか? 常に差異を言語化をして、世の中に認知してもらわなければ、あなたにオファーは入ってこないのです。 以上、自己投資したとしても、高額セミナーを受講したとしても、夢を叶えることが保証されているわけではないのです。

学びに逃げない

学ぶことは、尊いことです。 ただし、ビジネスにおける学びの目的は「現実を変える」ことです。 認識を変えて、行為を変えて、現実を変えること これがビジネスパーソンにとっての学ぶメリットです。

お金をかけなくても自己成長できる

筆者も、これまで自己投資してきました。高額セミナーもたくさん行きました。 気づけば、合算して1000万円以上はつぎ込みました。 そのおかげで、今こうして仕事ができています。 ただし、セミナー受講したから、検定試験に合格したから、資格取得したからではありません。 それらの資格取得者は何万人もいます。

①本で学ぶ

一番安価で学べるものは、本です。 1冊2000円程度で著者の膨大な時間と試行錯誤を200ページ程度にまとめてくれているので、とても効率よく学べます。 「本1冊も買えない」という人は、公立図書館を利用する方法もあります。

②学びを言語化する

ブログやsnsなどへ文章として書くことです。 書く内容は、仕事での気づきや実行したこと、そして結果など、自分の成長記録、忘備録として書くことです。 書くことは、頭が整理される効果があります。 また、日記ではなくブログで公開するメリットは、ある種の緊張感が生まれるからです。 ビジネスで得た体験を、感情面ではなく、学びを法則化しておくとノウハウとして蓄積されます。 経験を学びに昇華するので、抽象化思考が磨かれます。

③教える

学びを身につける一番効果的な方法は「教える」ことです。 ②法則化、言語化したことを他者へ教えましょう。 それは社内も良し。社外も良し。 社外であれば、会社の繋がりと異なるコミュニティに参加することで、転職や独立起業などの相談にのってもらえるかもしれません。 「教える」ことは、自分の知識の整理にもなりますし、他者に喜んでもらえるので、一石二鳥以上のメリットがあります。

学ぶ素材は、目の前に転がっている

高額セミナーであろうとも、無料公開動画youtubuであろうとも、さらには、どんな状況であろうとも、学びを抽出する思考力があれば、どんなことからでも学べます。 「他山の石」 他者の誤った言行をも自分の成長に活用することができるのです。 であれば、職場のあらゆる人の言動を分析し、深層心理を類推して仮説を立てる。 これを思考実験と捉えたら、明日からの職場での人物ウオッチングも楽しいと思いませんか?
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