「怒り」はコスパ最悪。 叱り上手な上司ほど出世する(叱りの達人協会)

なぜ、怒ってしまうのか? 部下やメンバーを怒ってしまうのは、上司自身が想像していたことと異なるレベルのものを部下が提出してきたからです。 仮に部下が提出してきた成果物のレベルが低かったとしても、怒っても問題は解決しません。 解決のためには、部下に上司が望むレベルの成果を出してもらうように、改善行動を提示して実行させる。 これが、上司の仕事なのです。 「なぜ、怒ってしまうのか?」 部下のふるまいに、過剰にネガティブに反応してしまうのは、なぜでしょうか? もしかしたら、上司自身の劣等感、コンプレックスを刺激されているのかもしれません。 例えば、軽んじられたくない、馬鹿にされたくない、マウントを取りたいという自己顕示欲を示したいとか。 自分の自信の無さや劣等感を隠したいために、自分を大きく見せる。 必要以上に相手を攻撃する。 小さい犬が大きな犬へ、大きな声で吠えると光景を見たこともあると思います。 例えば、そういうことです。 実は、部下の行為そのものに怒っているのではなく、目の前の部下の行為を通して、上司は自分の劣等感を刺激されて、ネガティブな反応を示しているかもしれません。

目次

上司がもつべき部下育成の根本思想とは

上司が『怒る』というのは、根底にあるのは部下への甘えです。 (言わなくてもわかってくれているはず) (きっと、やってくれるはず) 期待している言葉と言ってしまえば、そうかもしれません。 しかし、期待している根拠、理由を言語化し部下に伝えているかどうかが大切です。 (言わなくても、わかっているはず) それは、本当でしょうか? 部下と上司の認知は共有できているのでしょうか? 上司は、部下へ仕事の目的などの説明の言語化を端折っているにもかかわらず、部下へ押し付けていませんか? 部下を含くめて他者と認識を共有するためには、言葉を尽くして尽くして尽くしても足りないと思うくらいでちょうどよいです。 上司に必要な思考とは、事前にネガティブシミュレーションしておくことです。 「言葉を尽くしても、自分が伝えたい全体の一部だろう」 と考えることで、謙虚な気持ちにもなれるものです。 そう考えるからこそ、誠実に言葉で伝える工夫の必要性に気づけるのです。 上司が部下へ、仕事の説明しなかったり、言葉で伝えることを怠るということは、上司が部下への甘えなのです。

『怒る』デメリットとは

『怒る』とは、コストパフォーマンス最悪です。 理由は、 ・部下やメンバーなど、相手との信頼関係を壊す ・相手やメンバーなど、相手から尊敬されなくなる ・自制心が効かない人、自律心の無い人、セルフマネジメントができない人と見なされる 上記がもたらす波及は、コミュニケーションがぎくしゃくすることで、仕事の効率の悪くなり、生産性が低くなります。 つまり、経営効率が悪くなってしまうのです。

■『怒る』と『叱る』のちがいとは

・『怒る』とは、一方的な感情発散です。 しかも、負の感情を相手にぶつけることは、はっきり言って、はた迷惑です。 セルフマネジメントができない人が指示することを、他者つまり部下は信頼するものでしょうか? ・『怒る』感情は増幅する 怒りの言葉を発すると、ますます怒りが増幅していく経験はありませんか? これがまさに、芋づる式に怒りが湧いてくることです。 自分ですら制御不能の状態になると、本当にやっかいです。 上司が自分自身を客観視できない状態を、部下が客観的に上司の状態を観察しています。 ・『叱る』とは、共同作業です。 双方向よりも、一段上のレベルです。 双方向は、伝わることを意図しているものですが、共同作業とは、成果を生み出すことを目的としているからです。 特に、組織において『叱る』というのは、価値を創り出すために行うことです。 『叱る』目的は、価値創造です。 価値創造するために、部下の能力を引き出し、成果を出させるために応援してサポートすることが、『叱る』ことなのです。 『叱る』とは、尊厳を高めることです。 『怒る』は、部下の自尊心を傷つけてしまいます。 自尊心を傷つけられて、組織に貢献したいとがんばれる人はいません。 この理由からも、『怒る』ことが、成果を出すことと真逆の方向へ進んでしまうことは理解できることでしょう。

■パワハラにならない『叱る』5つのポイント

1、目的を明確にする

部下へ成果を出させるために支援することが上司のマネジメントです。 何のために仕事をするのか? 誰を幸せにするためなのか? を上司と部下そして組織全体で認識共有することです。

2、前進させる

「ダメだ!」は、停止させているだけです。 仕事を一歩でも前進させるために、改善するべきことを上司と部下と一緒に考えたり共有して、部下に実行させることです。 部下が思考停止しているのは、上司に対する拒絶です。 部下に一歩前進させるために支援するのが、上司の役割です。

3、自立心を育てる

部下自身で思考し実行することをサポートします。

4、人格否定しない

人間の尊厳の尊重することです。 尊厳の尊重とは、人格を尊重し、能力を活かすが含まれています。

5、上司が言語化し伝える

部下へ「自分で考えろ!」という前に、上司自身が深く思考し、言語化することが重要です。

自尊心を高める『叱り方』

人は、誰でも自分を最大限に活かして社会に役立ちたいと考えています。 誰であっても、その権利を犯すことは許されません。 上司も部下も、組織に所属しています。 組織が目指すヴィジョンの実現に向けて、力を合わせていきましょう。 部下の能力を引き出すのが上司の役割です。 経営者、上司のみなさん、部下の自尊心を高める『叱り方』で部下の能力を引き出し成果を生み出してきませんか。 叱りの達人協会(有限会社ハートプロ)  ]]>

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