【パワハラ対策】もうパワハラ上司と言わせない!部下からの逆パワハラは実は本質だった

目次

本日の結論

こんにちは。叱りの達人、パワハラ対策専門家 河村晴美です。
【本日の結論】
部下を怒るより、華をもたせよ。
上司と部下の役割を反転させれば、ムダに怒らなくて済む
怒ることはエネルギーを使うので、上司も部下も疲弊してしまいます。 何より、職場の雰囲気が悪くなるので周囲の生産性も下がってしまいます。それって誰にとっても良くないですよね。 今回お伝えすることを参考にやってみると、上司は部下から「パワハラだ!」と言われなくなります。 心がおだやかになれますね。 さらに副産物として、上司は部下から教えてもらえるので得してしまうのです。

以下に思い当たらない方は読まないでください

今回は、以下のような方向けのお話です。 ・部下がいつも「教えてください」といってくるので、部下が手離れしない ・部下の指示待ち状態また依存度が、ますます高まっているような気がする ・部下に弱みを見せると、バカにされたり威厳がなくなってしまうのではないかと感じている

某企業の課長さんエピソード

某企業の課長さんから伺ったお話です。

①ご多用の方へ→エピソードを割愛して要点のみ記載

ITスキルの高い部下Aくんによる、課長さんへの逆パワハラ!? と思いきや、それを逆手にとって課長さんがAくんを指導するというお話です。

②エピソード全容を知りたい方へ→会話調ストーリーです

その会社は採用ブランクがあったので、30才代の正社員が少なく、そのために40才前半の課長さんも新入社員を育てる状況でした。 新入社員Aくんは、仕事の指示をしたときに、すぐ 「わからないので、やり方を教えてください」 と聞いてくるのだそうです。 最初のうちは、Aくんが臆せず遠慮せず質問してくるので、親切に教えていたそうですが、課長もヒマではありません。 だんだんと(それぐらい、自分で考えてもらいたいものだ)と考えるようになりました。 とうとう、こう言ってしまったのです。 「Aくん、いいかげんにしろ!まずは、それぐらい自分で考えてみろよ」 しばらくしたある日、課長が自席でパソコンで仕事している時に Aくんがまた何か聞きたいことがあるらしく、課長の机の横に立っていました。 すると、Aくん「課長、終わってますね」 課長はそう言われて、思わず不愉快な気持ちが隠せずに言ってしまいました。 課長「終わってるって、どういうことだ!」 Aくん「全コピーするときは、CtrlキーA で一瞬ですよ」 課長「えっ!?そんな便利な方法があったのか! ついでに、他の便利な昨日も教えてくれよ」 Aくん「その程度の操作方法はググればすぐに一発回答で出てきますよ。 いやんなっちゃうなあ〜、課長がいつも仕事の効率化が大事だって言ってるんじゃないですか」 課長「そっそうだな。今度からは自分でググってみるよ」 なんだかAくんは鼻高々です。 さて、ここから立場が反転するのです。 課長「ところで、Aくん。きみ自身は仕事でわからないことが出てきたときに、自分で調べてみてから周囲に質問するようにしているの?」 Aくんは、ハッとしました。 周囲の上司や先輩に質問することは悪いことではありません。 コミュニケーションの回数が増えますし、上司や先輩も部下の仕事の進捗状況が把握できます。 しかし、仕事を指示するということは、単なる作業レベルではなく、その仕事のやり方、効率化の改善などをも自分で考える思考も含めて取り組んでほしいと期待して指示しているのです。 まして、Aくんは自分で考えることはおろか、自分の手を使って調べることもせずに、いつも周囲に聞いてばかりいました。 実は、すぐになんでも人に聞くというのは効率が悪い側面もあります。
■質問するデメリット
      ・相手の回答を得るまでに時間がかかる
      ・相手の手を止めてしまうので、仕事効率が悪い
      ・レベルの低い質問をすると自分の評価も下がる
まずは自分で調べることが効率が良いし、何より自分でやり方を調べて試してやってみる行動は手応えがあります。 そして、得た経験は達成感や充実感があるので、忘れないのです。 こうやって自信がついていくのです。
■実は同じ意味だった
           ネット界隈のコトバ:ググる
           上司からの指示:自分で調べてみて

思いがけない副産物

その後のAくんは、高いググ能力つまりインターネットでの検索能力を発揮して、メキメキと成長されているそうです。 周囲からも信頼されて、何よりAくん自身が仕事に自信がもてるようになりました。 ちなみに、一般的には「インターネットで情報をとる」と言うのが適切と思われますが、インターネットで情報を得ることは「拾う」というイメージの方がピッタリくるようです。 それぐらいにインターネットには有益情報がころがっているということですね。

まとめ:課長が部下より一枚上手だった

チームでプログラミングをしているイラスト 課長はAくんに、IT知識で負けたのでしょうか? いえいえ、そうではなりません。 負けたのではなく、華をもたせたのです。 仕事をゴールまで進ませるのが上司の責任です。 そのためには、あらゆることを最大限に活用して達成させる。 課長はAくんのスキルを引き出し、組織の仕事に同機させたのです。ステキですね。 上司がつまらないプライドに固執するよりも、おおらかな態度であるほうが結果的に尊敬を集めます。 あなたの周囲の若手社員も、きっとたくさんの能力をもっているのに、出しあぐねているかもしれません。 それは、とてももったいないことです。 部下の能力発揮は上司の関わり方次第です。 この機会に「叱る」を含めた部下育成のスキルを身につけてみませんか? ***叱るとは使命感の愛*** 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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