【パワハラ対策】上司が「伝える」を捨てた時に部下に「伝わる」叱り方

「叱ろうとしたら、部下が逃げるんです。 どうしたら、部下が逃げずに向き合うようになりますか?」

目次

上司が「伝える」を捨てた時に部下に「伝わる」

上司は、叱ろうとしています。 つまり、伝えたいことがあるということです。 しかし、コミュニケーションは「伝える」ではなく、相手にどう「伝わった」のかのが全てです。 ビジネスでは結果が全てといいますが、まさにコミュニケーションは、何が伝わったのかが全てなのです。 だからこそ、伝える側が細心の注意で、伝える方法に心血を注ぐ必要があるということなのです。
伝える側が、伝わるように心血を注ぐ

上司の虚栄心は危険な行為

上司が「うまく叱ろう」とか、まして「言ってやった!」とか部下のマウントをとる邪心や虚栄心は、部下の反発を招く以外の何者でもありません。 それは、信頼関係を構築することとは真逆の結果を招きかねない。 危険な行為なのです。

叱るときに大切なことは「叱る」を捨てること

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、「叱る」ときに大切なことは、相手を叱ろうとしないことです。 ・部下を、頑なにさせているものは何か? ・部下は、どうしたら危機意識を高めてくれるのか? ・部下は、どうしたら求めている結果を出してくれるのか? 上司の仕事は、部下の成長をとめていることを排除することです。 それを行えば、部下は上司に心をひらきます。 そうしてはじめて、部下は上司が求めていることや期待していることに応えようとし始めるのです。

「叱る」ことの本質は「託す」こと

上司は、次世代を担うリーダーを育てるのが仕事です。 だからこそ、未来を託す部下を育てるのが、経営者また上司の役割なのです。 「叱る」のではなく「託す」

「伝える」を捨てたとき「伝わる」叱り方

上司が部下を叱る目的は、上司は部下に未来を託すことです。 このとき、部下はどう感じるでしょうか? 上司から託されたことを「うれしい」と感じるでしょうか? それとも「うっとおしい」と感じるでしょうか? その認識のちがいは、それまでの関係性が大きく影響しています。 コミュニケーションは、相手が主体です。 部下が「うれしい」と感じるのは、信頼関係が構築されているからです。 部下が「うっとおしい」と感じるのは、人間関係が築かれていないからです。 「叱る」が機能するためには、まずは人間関係の土台が盤石かどうかが、問われているのです。

上司が叱りたいときに、部下が逃げてしまう

冒頭でお伝えした、講演の質疑応答をもう一度、あなたと共有しますね。 ✅講演ご参加者からの質問
「叱ろうとしたら、部下が逃げるんです。
どうしたら、部下が逃げずに向き合うようになりますか?」
もうお分かりですよね。 この部下は、まだ上司へ心をひらいていないのだと思われます。 よって、まずは上司が部下を理解しようと心をひらくことが出発点です。 そして、問題の特定は、部下というヒトに焦点を当てるのではなく、コトに焦点を当てる姿勢を示すことです。 その上で、部下へ「一緒に検証しよう」と問題分析を共に行うことです。 人はミスを犯します。 人を責めると、当人はさらに問題を隠します。 そうではなく、仕組みを改善することです。 現場にいる部下に、仕組みの改善を主体的に取り組ませることです。 そうすることで、部下の視座をどんどん高めさせることができるのです。 あなたは、部下を成長させるために、あなた自身が成長に努めていますか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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