【挫折させない指導法】上司は部下へ「勝者の言い訳」を止めてはいけない!

目次

言い訳には2種類ある

指導者の桜木(阿部寛)はこう言いました。 「言い訳には、2種類ある。 それは、勝者の言い訳と敗者の言い訳だ」

■敗者の言い訳

「たまたま、ミスしただけ」 現実から目をそむけて、ミスしても失敗を認めず、流してしまうと、せっかくの失敗を活かすことができません。 自己嫌悪、自信喪失から抜け出すこともできません。 いやなことは忘れようとするのは、単なる都合の良いポジティブシンキングに過ぎません。 実はこの考え方では、原因を特定せず、分析しないので、失敗から学びが得られないのです。 また、自分ができるコントロールを手放すので、うまくいかない、「自分は悪くない」とか、周囲のせいにしがちです。 流して忘れるという悪習慣がしみついてしまうと、問題に直面した時にいつも逃げる姿勢が身についてしまいます。

■勝者の言い訳

「なぜ、失敗したのか?」 原因を突き詰めて考えることで、思考力が磨かれます。 徹底的に自己分析し、ミスした要因、状況などを分析します。 原因が1つ見つかっても、さらに「他には?」と質問を繰り返すことで、思考を深めて、原因を突き詰めていきます。 ミスを徹底分析して、改善点を見つけて、次に活かすのです。

なぜ、上司は部下の言い訳を許さないのか?

理由は、言い訳は自己弁護だと認識しているからです。 しかし、勝者は言い訳を原因分析ととらえています。 都合の良いポジティブシンキングで、原因を追究していくことをごまかしていては、いつまでたっても改善策が見つかりません。 「何がうまくいかなかったのか?」 徹底的に現実に向き合わないと成長できないのです。

言い訳ではなく、原因分析と再定義してみよう

部下に言い訳をさせたくないならば、言葉を言い換えましょう。
言い訳を言い換えよう。失敗したら、原因分析、原因探求
言い訳ではなく、原因分析、原因探求など、客観的な視点を内包した言葉を使って部下とミーティングしてみてください。 上司が使う言葉を変えると、それは部下へも伝搬します。 そして、部下も使う言葉が変わります。 言葉は思考そのものです。

まとめ

上司は、部下の発言からイメージや思考が解放するために、どんどん質問しましょう。 「他には?」 「あとは?」 「で???」 自己分析は、分析する思考力がない人が行うと、うすっぺらいですが、思考力がある人はどんどん気づきが得られます。 そして、思考がどんどん深まっていきます。 思考力を磨くためには、まずは上司が問いかけることです。 勝者の言い訳で、論理構造と創造力を磨いていくのです。
勝者の言い訳は、論理構造と創造力を磨く
上司は1on1コーチングを行うことで、部下に勝者の言い訳を言語化させていきましょう。 部下への最高の贈り物は、失敗するチャンスを与えることです。 古代より、失敗から学びを抽出することで、人類は生き延びてきました。 「失敗するな」は「成長するな」に匹敵することなのです。 言葉は思考そのものです。 言い換えることで、概念が創造されます。 部下の言い訳に、価値を発見して光を当てることは、上司の大事な仕事なのです。 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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