【パワハラ防止】やる気UPを諦めると本質が見える「構造が行動を規定する」

目次

構造が行動を規定する

河村晴美は、司会者から登壇を案内されるまでの待ち時間、研修室の後ろの席で様子を見ていました。 参加者は、重い思いに好きな場所に座りました。 しかし、このような行動は誰もしなかったのです。 それは、 ・床に座る ・机に座る さらには 誰かの膝の上に座る人もいませんでした(笑) そうなのです。 「好きな場所」と促されているのに、全員が椅子に座ったのでした。 研修の冒頭で、その日の研修テーマをご参加者と共有しました。
構造が行動を規定する
私たちは、目標を達成できない理由を 「やる気が低いからだ」 「気合が足りないだけだ」 とか思いがちです。 特に、自己規律ができる優秀な人ほど陥りがちです。 しかし、やる気や気合などあいまいな精神論よりも、仕組みを扱うほうが改善しやすいです。 禁煙もダイエットも、続かないのは、目の見えるところに誘惑のワナがあるからです。 ガマンすることができないのではなく、手に届くところ目に入るところにタバコやお菓子があるからです。

Appleストアの「76度の秘密」

アイフォン、MacBookなどを製造販売するアップル社が運営する Appleストアの 「76度の秘密」 をご存知でしょうか? これは、創業者で故スティーブ・ジョブズ氏が生前話していたことです。 「アイフォンは触ってみないとその良さが伝わらない」 そこで、Appleストアでは、お客様に手に取ってもらうしかけを工夫していました。 それが「76度の秘密」なのです。 具体的に言うと、shop店内に陳列されているMacBookもiPhoneは、開いた角度が76度では画面が見えにくいのです。 なので、近寄り手に取李、自分で角度を調整しないと画面はクリアに見えないように設定してあるのです。 つまり「触れてさわって、使い心地を感じてもらう」 そのために、見えづらい76度にしつらえてあるのです。 これも、構造によって人間の行動が促されている事例の1つです。

ルールは破られるためにある

あるフランスの現代哲学者は言いました。
正義は、悪の存在で成り立つ
正義のヒーローの存在は、悪がはびこる世界だからこそ求められます。 ウルトラマンは、地球の危機を救うために宇宙のはるか彼方からやってきてくれました。 よって、地球が平和で人々がみんな幸せで争いがなければ、ウルトラマンの助けを渇望する人々はいないのです。 つまり、ウルトラマンの存在価値はゼロなのです。 しかしながら、残念ですが、人間同士の争いはなくなっていません。 だから、人間は法律をつくりました。 しかし、法律を守らない人がいます。 よって、罰則が規定されています。 組織においても、就業規則やルールが作られています。 しかし、残念ですが守らない人がいます。 ルールを徹底させるために、上司が怒ったり叱ったりしています。 怒りたくなるときは、まずは自分を律する必要があります。 叱りたくなるときは、効果的な叱り方を学び実践する必要があります。 なぜかというと、 組織では、成果を出すことにつなげる必要があるからです。 我流の怒り方で、部下が動かなくなる懸念はないか? 我流の叱り方で、部下の成長を阻害していないか? 上記は、組織内で検討するべき重要事項ですね。 上司が無駄に怒らないために、叱らなくても良いために ルールよりも上位概念である「構造」を見直すことは大切です。

実はたくさんある「構造」で行動が誘導される仕組み

実は、世の中にはたくさん「構造」で行動が誘導されています。 例えば、 ・道路の誘導ライン ・行列で並ぶ間隔の足元の丸印 (三密を避ける意図) ・年末カウントダウンの「蛍の光」 (除夜の鐘と同じくらいの風物詩) ・ドアを開ける (ドアノブを見て、ふすまのように引く人はいない) ・店員さんがお釣りを渡そうすると、手を出す (自分の財布の口を広げて出す人はいない) また、以前にエスカレーターに乗った時のことです。 そのエスカレーターは時間外?だったようで、その時は動かない状況でした。 しかし、私はてっきり動くものだと思い込んでいたので、エスカレーターに乗ったとき、不意にめんくらってしまったのです。 これも「エレベーターは動く物」という構造で、行動が規定されていた一例です。

自由意志に過信しない

わたしたち人間は、自分の意志にしたがって行動していると認識しています。 しかし、それは過信です。 私たちは、構造の中で行動を選択させられているのです。 例えば、 目標達成が当たり前の集団の中では「できない」言い訳よりも「成し遂げる」思考が優位に働きます。 1日のスケジュールを当人任せにしている組織は、部下の動きに上司は介入しません。 しかし、曜日ごとに社内日と社外日を決めている営業組織では、全員がそのスケジュールで動くのが当たり前です。 さらに、社外との商談(オンライン含む)までに、メールで伺えることを明確に決めており、行き当たりばったりの商談はしないのです。 「伸び伸び自由が大事」と言っても、社員が生産性高く、収益率も高く動くかどうかは別です。 また、人格者だからといって、付加価値を創造し収益が高い仕事を創り出すかかどうかは別問題です。 成果を上げる行動は、実は「構造」が規定しているのです。

ムダに叱らないために

ムダに叱ることは、上司も部下も疲弊します。 叱る以前の問題は「構造」で解決しましょう。 そして、本来の叱るアプローチとは、創造的緊張 です。 ほめることではまかなえないことがあります。 怒ることともちがう関わり方があります。 それが「叱る」の真骨頂です。 その領域の前に、まずは叱る必要がない状況にするために「構造」を変えてみませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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