【パワハラNG言葉】上司自身が説教臭を消す方法とは

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イメージがわかない説明は退屈

民族の歴史の伝承は、夜に焚火を囲んで長老が語ることを子ども達に話して聞かせてきました。 文字が無い時代から、口伝(くでん)で伝えてきたのです。 太古の昔から、わたしたい人間は物語が大好きなのです。 イメージがわかない説明は退屈です。イメージが鮮明になる描写は物語なのです。

ビジネス現場で勃発している問題

「なんでできないんだ!?」 この言葉がパワハラNG言葉であるかどうかは、前後の文脈を見てみる必要があります。 また、この言葉を発した上司と言われた部下の関係性で意味合いも変わります。 善意なのか?悪意なのか? 善意であれば、出来なかった理由を問うことで原因分析を意図しています。 悪意であれば、詰問調で非難して責めていると感じます。 上司は経験が豊富なので、部下思いであるひとほど、部下へ教えたくなるものです。 しかし、いきなり教えると、どんなに貴重なアドバイスであっても押し付けている感じがして、部下は「説教」と感じるのです。 実にもったいないですよね。 一方で、部下から喜ばれるアドバイスがあります。 部下から疎んじられるか?それとも喜ばれるか? 明暗を分けるポイントは、アドバイスの内容の違いではなく、アプローチの違いなのです。

説教臭を消すには秘訣がある

説教臭を消すためのアプローチとは、「寄り添う」ことです。 「寄り添う」というと、共感することと思うかもしれませんが、共感だけではありません。 過程つまりプロセスに寄り添うこと、一緒に階段を上るイメージです。 部下は未熟で、上司はベテラン。 部下は、階段の下から上段を見上げています。 上司は、階段の上から、部下を見下ろしています。 この状態を、上司が部下と一緒に階段を上るように「寄り添う」のです。 ということで、上司は一旦、階段を下りるということなのです。 つまり、上司はかつで自分ができなかった状態、失敗体験を部下へ伝えることで、部下と同じ高さの階段に降りるのです。 それから、どのように階段を上っていったのか過程を説明するのです。

上司の失敗体験が部下の成長の起点を共有

始まりはイケていない状態、マイナスからスタート。 そして、試練を乗り越えることで、成功を掴む。 物語は、説明ではありません。状況を細かく描写することです。 これは、マーケティング手法のヒーローズジャーニ―です。 実は、世界中の神話がこのフォーマット(型)でできているのです。

部下が求めていることを上司は誤解している

部下がもとめていることは、完璧な説明やマニュアルではありません。 部下が知りたいのは、変化点です。 上司は何をきっかけにして、今のように仕事ができるようになったのか?です。 部下は上司が嫌いなのではありません。 説教口調に、うんざりしているだけなのです。 説教口調では、部下の心のシャッターは開けてくれないのです。 部下は仕事ができる上司を尊敬しています。 部下が知りたいのは、上司がどうやって仕事ができるようになったのか?過程でありプロセスを知りたいのです。 よって、上司が部下へ語ることは、失敗体験を語り、教訓からアドバイスすることなのです。

説教臭を消すにはコツがある

ヒーローズジャーニーの物語の型を使ってみませんか? 文字通り、部下をヒーロー(ヒロイン)に成長させるためのサポートが上司の仕事なのです。 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美  ]]>

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