【職場の人間関係の悩み】思い出は「今」つくられる:現代哲学思考法とは

・職場で気の合わない人がいる ・今までずっと不遇だと思っている ・「なんで私ばっかり、こんなにつらいことが起こるんだろう」と思ったことがある

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職場の人間関係の悩みを改善したい

他者は変えられない。自分は変えられる
社会にほ、いろんな人がいます。 自分と気の合う人、気の合わない人 私のことをわかってくれる人、わかってくれない人 いつも周囲に気を配ってくれる人、自分勝手な人・・・ 「そんなこと、言わなくてもいいのに・・・」 「それは、職場のいじめでは?」 業務指導を超えた明らかな人権侵害は、パワハラに該当するかもしれません。 パワハラかどうか?は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。 自分が正しいと主張すると、相手も自分の正当性を主張してきます。 どちらが正しいかは、自分の主張のみでは決めることはできません。 自分以外つまり自分の外側の環境や状況によって決められるのです。 例えば、かつては戦争で他国と戦うことが法律を守る時代や国がありました。
絶対的な正しさはありません。
正しさは、時代や状況によって、相対的に変わるのです。

真実は1つではない。人の数だけ存在する

文豪 芥川龍之介の短編小説に「藪の中」という作品があります。 ある殺人事件が起こり、検非違使(現代における裁判官)が現場を見たという人へ証言を求めました。 しかし、それぞれが話す内容が全く違うために、結局犯人は見つからないと言う結末です。 ちなみに、この小説がもとになり、警察での隠語として、事件が迷宮入りすることを「藪の中」というそうです。 映画でも名作が生まれました。 芥川龍之介の「藪の中」を原作とした、巨匠 黒澤明監督の「羅生門」です。 人は、物事を自分の都合に合わせて見たいように見て、事実を決める。 つまり、真実は人の数だけ存在すると言うことです。 洋の東西を問わず、時代を超えた普遍的な思想なのです。

思い出はいつ作られるのか?

こんなことありませんか? 事例① 幼い頃の出来事を家族で懐かしく話していると、自分の記憶と兄弟姉妹の記憶が違うことはありませんか? 例えば、私は妹に、おやつのケーキを選ぶとき。 イチゴのショートケーキとチョコレートケーキを、妹へイチゴのショートケーキを譲ってあげた。 一方、妹の記憶はチョコレートケーキを食べたかったのに、姉に一方的に押しつけられて、しかたなくイチゴのショートケーキを選ばされた。 事例② (当時) 新入社員のとき、作成した書類に、こと細かに赤ペンでチェックを入れられた。 真っ赤になった書類を返されて、げんなりした。 (現在) 社内でも重要な部署で、対外的な取引の重要な契約書をチェックする仕事を担当している。 あの時、上司の鷹のようにするどくついてくる薫陶を受けたおかげで、契約書の文言や言い回しで自社の不利益の危険性を察知できている。
思い出は、思い出す瞬間に上書きされる
と言うことは、思い出を語るということは、実は当時の状況ではなく、今の自分の状況があらわになるのです。

思い出を語る言葉に「今」の状況があらわになる

他人から見れば、どんなに大変な困難であっても逞しく乗り越えていく人がいます。 たくさんのご苦労をして、笑って語る人がいます。 一方で、過去の辛かったことを今もかかえている人がいます。 物事を、ポジティブ/ネガティブの二項に単純に分けることは難しいです。 それほど、この世界は単純ではありません。 ただし、ポジティブ/ネガティブに優劣はないのです。 いえ、一時的に優劣がついたとしても、いつだって反転可能なのです。 ポジティブ/ネガティブの優劣関係よりも「自分がどうありたいのか」納得がいくほうであればいいのです。 「自分はネガティブをとる!」と思うのであれば、怨みつらみも言わないでしょうし、被害者意識ももたないですよね。 「自分はポジティブでありたい!」と思うのであれば、そうなるように進むことです。 他人がレールを敷いてくれることはありません。 決めたのは自分なのですから。 過去の出来事について、事実がどうであったのか? それは、関係者それぞれの視点で記憶は異なります。 そして、1人の人間の記憶も、時間の経過で解釈が異なっていくのです。 よって、思い出は、思い出す瞬間のその人の状況に解釈が影響される のです。
例えば、

「当時は本当に大変だった。自分が世界でいちばん不幸だと思っていた。
 けれども、今振り返れば、あのときがあったから今がある。

 こうして幸せになれたのは、あの時の経験のおかげです」
社会は理不尽なものです。 決して、平等ではない。 その事実をどう受けとめるかが、個々人の手に委ねられています。 受け止め方は、精神の強さの前に、思考力です。 解釈は、思考の領域です。 自分を信じるのは、自分をいじめないことであり、自分を嫌いにならないことであり、自分を活かすことです。 これらは、思考を磨くことで得られることです。 過去のどんな経験からでも、学びを抽出する。 それが、抽象化思考です。
他者を変えることはできない。しかし、自分を変えることができる。

過去の出来事を変えることはできない。しかし、過去の解釈を変えることはできる。

職場の人間関係が悪いときの対処方法

職場の人間関係が悪いとき、どうしたら良いのでしょうか? 問題が起こると、とかく「解決しなくちゃ!」を思いがちですが、実は「解決」するだけではありません。 ✅問題へのアプローチまとめ5選
①解決する
②逃げる
③保留する
④忘れる
⑤共有する

①解決する

定番ですね。 問題を分解し分析し、実行する。その結果、問題がなくなるという方法です。

②逃げる

あまりにつらい場合は、今の状況から一旦距離を置くのもアリです。 渦中にいると、見えないことがあります。外から俯瞰すると冷静に見ることができます。 すると、問題を分析する客観視できるようになれます。

③保留する

様子見です。場合によっては、時間の猶予がゆるされないこともあるかもしれません。 しかし、場合によっては時間をおくことで、問題を自分の関係性が変わることもあります。

④忘れる

問題は解決していないけれど、自分の状況が変わることはよくあります。 別のことに夢中になることで、心の距離をおくと冷静になれます。

⑤共有する

誰かと共有すると、その人の着眼、着想がヒントになることがあります。 自分の固定概念、常識から解き放たれて、自分では見えなかった視点で問題をとらえ直すことができます。

まとめ:問題は「解決」以外に「解消」もアリ

内容においていかがでしたでしょうか? 職場の人間関係の悩み改善について、心理学ではメンタルのアプローチをします。 ものごとの解釈は、思考力によるものです。 よって、問題のアプローチとして、抜本的な解決は心理学より思考力を磨くことです。
「怒る」は感情。
「叱る」は思考。
部下にも「叱られる」合理的思考を身につけてもらいたいと思いませんか? ***叱るとは使命感の愛*** 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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