部下を挫折させずに成長させる!デキる上司のフィードバックのコツ3選

目次

部下を挫折させずに成長させるフィードバックの押さえどころ

できる上司は、仕分けがうまい
デキる上司は、部下の変化を見過ごしません。 成果へ向かう兆しを、良き変化として見逃さないのです。 成果へ向かわない兆しも、見逃しません。 デキる上司は、予兆を察知する感度が高い。 だから、危険を察知するのも早いので、問題が起こらないように先手を打つのもうまいのです。

実は変化しなくても、変化している

「部下が変化しない。どうしたら良いか?」 よくあるアドバイスは、 「変化するように行動することが大切です」 確かにそうなのですが、それよりも「変化」そのものについて、Aさんがどのように定義しているのか?気になりませんか?
人それぞれ、言葉の定義は異なる
このように、河村晴美は認識しているからです。 昨日と今日が劇的に変わることは、以下のようなことです。 ・天変地異が起こった ・受験、就職、結婚、引っ越しなど人生の通過儀礼で生活状況が変わった ・病気、何か犯罪に巻き込まれた ・お金、健康、人間関係に変化が生まれた 以上のようなできごとが起きれば、変化に気づくことでしょう。 しかし、日々の生活の中で、毎日起きることはそうそうありません。 と言うか毎日起きたら、それこそジェットコースターのような生活で、それはそれでストレスになります。 生物学者 福岡伸一氏は、言います。
人間の細胞は、1年間で全部入れ替わっているのです。

細胞は、変化しないために変化し続けているのです。
昨日から今日にかけて生きている間に、細胞が壊れて、食事して摂取した栄養分で新しく細胞が作られました。 つまり、細胞が入れ替わっているのです。 これを毎日続けてることで、人間の細胞約60兆個は365日で全て入れ替わるとのことです。 つまり、特に何もしていなくても、変化しているのです。 まして、昨日と今日が全く同じであることは奇跡です。 昨日の天候と京都の天候は違うし、天気に影響されて自分の気分も異なるし、咲いている花の状態、職場のみんなと交わす「おはよう」の言葉のトーン、職場の空気、部下の顔色…全てと言っていいですね。 昨日と同じ今日はありえないのです。

変化に気づくことが部下育成の土台

育成とは、変化を見過ごさないことである 昨日と今日の差異を見つけて言語化することがフィードバックです。
フィードバックとは、昨日と今日の差異を言語化し、本人に伝えること
具体的なフィードバックとは、ほめる・ねぎらう・感謝する・認める ・注意指摘・改善指導・叱る などです。 フィードバックの方法は、声かけなどの話し言葉、メールやチャットなどの書き言葉など、文章の長短は関係なく行えます。

フィードバックは、比較でしか伝えられない

フィードバックするためには、部下の現在地を伝える必要があります。 現在地とは、他との差異でしか伝えることはできません。 よく「今、ここ」と言われます。 「今」は、過去でもなく未来でもないと言うことです。 「今」を認識しようとすると、同時に「過去」と「未来」の認識が立ち上がります。 「今」を考えることは、「過去」や「未来」とはちがうということが、同時に思考に立ちあらわれるのです。 次に「ここ」についても考えましょう。 例えば、迷子センターで保護された子どもが電話で保護者と話すとき「ボク、ここにいるんだよ」と言っても、親は「ここってどこ???」と聞き返します。 皆がそれぞれ「ここ」と指し示す場所は「私が立っている場所」のことです。 「ここ」は「あなたが立っている場所じゃありませんよ」が内包された表現なのです。 「右」と示すためには、同時に「左」の概念も立ち上がります。 何かを軸にして「右」とか「左」とか認識しているのです。 フィードバックは、時間の比較、空間の比較、集団の比較が前提となるのです。

部下育成で、変化を見落とさないコツ3選

✅部下育成で変化を見落とさないコツ3選
①時間を分ける
②業務を分ける
③階層を分ける

①時間を分ける

1日を細かく分けると、変化に気づきやすくなります。 例えば、朝一番の脳のコンディションと、夕方5時の頭の回転は異なるものです。 会議の始まりと終わりの部下たちの士気の変化も気づくことができます。

②業務を分ける

指示した仕事の中でも、部下によって得意不得意は異なります。 報告、提出が早いと 「なぜ、早く仕上がったのかな?」 「タイムマネジメントのコツをつかんだのかな?」 「得意な業務なのかな?」 など、仮説を立てることができます。

③階層を分ける

立場によって、視座が変わります。 どの立場で発言するのか明確にすることは大切です。 例えば、 ●気づいてもらいたいとき 「君の見解は、担当者の立場ならその言い分だろうが、お客様の立場から見ると意見を述べる機会がないし、不公平で理不尽と感じるのではないか」 ●叱るとき 「個人としては君によく頑張ったと言いたい。しかし、組織の立場で言うと、目標達成100%にならないと評価できないよ」 視座が高まるほど、経営者レベルに近づきます。 成長を加速させる指導は、今の立場よりもワンランク上の視座で物事を観察し判断できるようにすることです。

成長とは、変化を見過ごさないことである

上司の役割は、部下の成長を支援することです。 成長を支援することは、今より背伸びして届くレベルの目標や案件を任せることです。 その成長プロセスを言語化して伝えることで、部下が自分自身の成長を実感することができるのです。

部下育成は、危機管理に通じる

変化に気づけないと、危機管理できません。 部下の変化に気づくことは、職場の安全確保と同じなのです。 安全への危機管理能力を高めるために、観察力を鍛えましょう。 そして、部下育成のために、観察から得られた情報で類推する洞察力を磨きましょう。 組織の危機管理も部下育成も、上司の役割として、先読み能力は大切だと思いませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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