【鬼滅の刃:胡蝶しのぶの育成法が秀逸】献血して学んだ部下育成厳選3つのポイント

目次

血を提供して学ぶことで体験に刻む

献血して、学びを得る。 今回は『鬼滅の刃』原作マンガを読み、ビジネスでとても役立つ学びを得ました。 献血は、身近な社会貢献。気づきはビジネスに役立つ。 誰かの役に立つうれしさと、インプットの学びがリンクすることで、記憶も強化されますし、学習効果も高まるので一挙両得ですね。

「鬼滅の刃」第25話:胡蝶しのぶに学ぶ人材育成法

胡蝶(こちょう)しのぶとは、柱(鬼滅隊のリーダー格)の一人です。 キャラクター設定としては、柱の中でも最も非力ながら、毒を使い悪鬼を倒す“ちょっと凄い”剣士とのこと。 第25話のストーリーは、新人の鬼殺隊3人(炭治郎、伊之助、善逸)が、鬼退治でひどく負傷したためにリハビリするという内容。 そのリハビリがかなりのスパルタなのです。 そのスパルタ特訓をクリアするためには、柱たちが体得している全集中・常中の呼吸方法を身につける必要があるとのこと。 それを習得するために、炭治郎は死ぬ思いで取り組むのです。 それを、胡蝶しのぶは 「初歩的ですから会得できて当然です。でも死ぬほどの努力が必要」と、笑顔で毒ある言葉を言い放つのです。 なかなかのサイコパスっぷりです。 さて、その後、胡蝶しのぶが、主人公の炭治郎、仲間の伊之助、善逸の3人に言葉をかけて発奮させるのですが、それぞれに声かけするアプローチがかなり秀逸なのです。
伊之助へ 

■タイプ診断:自尊心が高い
■声かけのセリフ
「カンタンだと思ったのですが・・・。
これくらいできると思ってました。でも、仕方ないですよね(笑)」
善逸へ
■タイプ診断:女の子大好き、軟弱、泣き虫(気絶すると超絶つよい)
■声かけのセリフ
「一番応援していますよ!」
炭治郎へ
■タイプ診断:素直で前向き、正義感が強い努力家
■声かけのセリフ
「期待していますよ」
「人を見て法を説く」好事例です。 行動特性や発する言葉を手がかりにして、相手の内面を類推しています。 その上で、最適な言葉を選んで伝えています。 相手の自己尊厳を高めるアプローチですね。

人を守るには生半可ではできない

鬼殺隊は、文字どおり人間を殺す鬼を滅亡させるための組織です。 鬼はめっぽう力が強い。 だからお、鬼殺隊は、特訓して体力武力を鍛えないといけないのです。 その訓練なしには、自分が死んでしまうし、何よりも大事な人を守れないのです。 これは漫画の世界ですが、ビジネスも同じです。
強くないと、大切な人は守れない
そうは言っても、時代背景が異なるために、1つ異なることがあるとすれば、強さの意味合いです。 鬼が暗躍する時代は体力武力が強さの象徴でした。 しかし、現代のビジネスにおいては、思考力の優劣で勝敗が決まるということです。
現代においては、思考力を磨かないと、大切な人は守れない
例えば、経営者が判断を誤ると従業員とその家族は路頭に迷うということです。 個人の場合も同じです。 転職、起業、独立、副業など、キャリアアップはすでに自己責任です。 現代において、思考力を磨かないというのは市場からの撤退、つまりビジネスにおける死を意味するのです。

人材を育てる3つのポイント

✅人を育てる3つの環境設定
①強さ
②励まし
③仲間づくり

①強さ

よく子どもへ「優しい人に育ってほしい」と言います。 が、本当の優しさは、賢さと強さを持ち合わせていないと他人へは優しくなれません。 他人の成功を羨ましく思ったり妬んだりするのは、自分が不幸だと思っているからです。 他人へ優しくあるためには、問題解決能力がないと、人を助けることができないのです。 大人の真の優しさとは、知力があることが条件です。 知力とは、思考力です。 強さとは、現代のビジネスでは特に体力ではなく思考力のウエイトが高いのです。

②励まし

一人で努力が続く人は稀です。 炭治郎も、伊之助と善逸の存在があるので、お互いに励まし合い助け合って鬼に挑んでいけるのです。 さらに、何よりも、妹の禰豆子(ねずこ)のために。 誰かを守りたいという気持ちは、人を強くするのです。 強さの源は、自分の成功のために、よりも、誰かのために

③仲間づくり

「3人よれば文殊の知恵」というように、一人よりも複数で知恵を出し合うと妙案が浮かびます。 きっかけさえあれば、人は能力を開花させていきます。 そのきっかけというのが、仲間同士の刺激なのです。 そして、お互いの長所と短所、過不足を補い合えることもメリットです。 以上の3つは、組織強化に必須の構成要素です。

強く育てる「叱り方」は、高抽象の気づかいが求められる

胡蝶しのぶの人材育成方法は、相手を見て相手に最適なアプローチを行なっています。 それは、あざとい操作性からではできないことです。 人はそう単純ではありません。 単なるアメとムチは、言われた側が見破ります。 人を動かすには、その人の尊厳を重んじることです。 尊厳を重んじるとは「気づかい」のことです。 低抽象の気づかいとは、アメのことです。 「高抽象の気づかい」とは、おもてなしや思いやりという精神論ではなく、観察して仮説を立てる洞察力が求められます。 さらにそれを先回りして行うことなので、かなり脳にアンテナを立てておかないとできないことです。 つまり「高抽象の気づかい」は、高い思考力が必要なのです。
叱るとは、高抽象の気づかい

まとめ:土台の基礎があるから上物(うわもの)が活きる

人間としての土台づくりが、①強さ②励まし③仲間づくり です。 この土台の基礎がしっかりできていると、部下育成の叱りが効果を発揮します。 基礎工事の土台が固まっていないと、どんなに立派な上物でも、倒れてしまいますよね。 基礎ができているから、上物の建造物が建築できるのです。 人材育成において、叱るスキルの前に、組織の人間関係、部下個人の人間成長をおろそかにしていては、上司が叱ったとしても、部下は「威圧された」「パワハラされた」と感じます。 部下それぞれを見て、適切な言葉がけをしましょう。 部下が動く源泉は「上司は私をわかってくれている」がスタートなのです。 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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