部下育成に必要なコミュニケーションは、たった一言の前後の文脈に機微がある

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同じに見えても定義が違う

お話の中で、とても印象的だったのでよく覚えています。 それは、舞いと踊りは違うとのことでした。 舞いとは、神様へ捧げることであり、踊りは人間が楽しむものである、と。 つまり、誰のためのものか?対象者が異なるということです。

似ているけれど、違うことが「差別化」である

神様向けの舞いが上なのか? それとも、人間を楽しませる踊りが良いのか? 2つのちがいは、とかく比較されがちですが、そう単純に良し悪しや優劣は決められないのです。 それはそれ、これはこれ。 それぞれに前提条件が異なるために、単純に比較されるものではありません。 まして、優劣は、状況によって異なります。 それぞれに適材適所で良さが発揮されます。

ビジネスで考えてみる

「誰への価値提供なのか?」 価値を提供する相手(顧客)つまり対象者がちがうと、評価は異なります。 もっと言えば、そもそも「価値とは何か?」について、共に仕事をする関係者が共通認識を持つことはとても重要です。 プロジェクトリーダーがダンサーへ想定顧客を伝えていないと、ダンサーは、舞うのか?踊るのか?自分の軸が定まならいと、手の動きも変わりますし、伝えたい思いだって相手に伝わりませんよね。

表層ではわからない秘伝がある

表面では同じに見えても、実は全く異なる。 利益を上げている会社の収益構造は、見た目では分からない社内の秘伝があります。 業界は同じでも、会社によって、似て非なる収益構造というのは、よくある話です。

部下を動かすためには前後の言葉に仕込みが効く

人材育成も同じです。 同じ言葉であっても、背景や目的や理由などが違うと、全く異なる文脈で相手に伝わります。 同じ一言でも、前後の文脈で相手へ届くメッセージのニュアンスは違って届きます。 部下を動かすための抑えどころは、 何を伝えたのか?ではありません。何が伝わったのか?が全てです。 指示した行動指示の周辺にまつわることこそ伝えなければいけないのです。 たった一言を発するために、全体構造をマネジメントすることが、人を動かす機微というものなのです。 りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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