社員の「怒り」がもたらす経営ダメージ(『不愉快』と財務諸表の共通点)

部下が動かないことでイライラする。あなたは感たことはありませんか?

■社長や上司が、社員や部下に感じる不満

「なぜ、すぐにできませんと諦めてしまうのか」
「どうして、指示したことをやってくれないんだ!」
「どうしたら、もっと責任をもち最後までやりきってくれるだろうか」

人を動かす立場の人ならば、相手が動かないことについてのもどかしさや物足りなさを一度くらいはあると思います。

なぜ、人は動かないのか?

『何か』が、行動を阻んでいます。その『何か』とは何だと思いますか?

経験値でしょうか?
スキルでしょうか?
理解力でしょうか?

それとも

行動力でしょうか?

積極性などのマインドでしょうか?

確かにそれらも作用しています。しかし、本人が内側から本気で動くことを足止めさせて阻んでいること。

それは『不愉快』です。

『不愉快』が積もり積もって『怒り』に転じていきます。雪だるまのように大きく膨らみ、いつか抑えきれなくなって爆発します。
それが、「パワハラされた!訴えてやる!」と、周囲や相談窓口に駆け込むという行動です。

パワハラ当事者は相手を『不愉快』にさせたことに気づいていません。

(そんなことは、大したことではない)

と思っています。

しかし、言われた側は「不愉快だ!」と感じています。
最初は、ちょっとモヤっとしたことが、イラッとしてきてやがて「腹立つ!」に膨れています。

これが、パワハラの加害者と被害者の認識のギャップです。

『不愉快』の積み重ねが『怒り』に発展する
・加害者は、『不愉快』をスルー(流す)
・被害者は、『不愉快』をストック(蓄積する)

これに気づいたのは、経営の財務三表を見ている時でした。

お金のストックを見るのが「貸借対照表」です。
お金のスルー(流れ)を見るのが「損益計算書」です。

経営者ならば、どちらが大事ですか?

「貸借対照表」ですよね。この一枚で、何百年続く企業であっても、経営の成績が一目瞭然に出てしまいます。

いわば、「貸借対照表」は経営の成績表です。つまり、ストックが重要ということです。
あなたは、社員や部下の『不愉快のストック』に敏感になっていますか?

経営者が行うマネジメントは2つです。①お金と②人 です。

①お金の管理
「貸借対照表」
「損益計算書」

で、分析できます。

②人の管理
能力開発を阻む「阻害要因を排除」する

阻害要因こそが

『不愉快』

です。

『不愉快』は、なかなか水に流せません。(スルー不可)
恨みつらみは、積み重なっていくのです。これが爆発すると「パワハラされた!」

怒り感情の表出です。
こうならないために普段からの予防が重要なのです。

『不愉快』をストックさせない

パワハラ予防のために、上司へ「正しい叱り方」を学んでもらう。

これが、社長による『管理職マネジメント』です。

社長にとって、大事な存在は、幹部も管理職も一般職そしてアルバイトさんパートさんなど、すべての人ですよね?

そのために、『不愉快』をストックさせない ことが重要なのです。

貴社のすべての人の尊厳を大切にする

相手を卑下するのではなく、相手と自分の尊厳を高め合うコミュニケーションを心がけましょう。

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