自己肯定感の誤解

自己肯定感には誤解があります。それは、自分を取り巻く周囲の構造に目が向いていないことです。自分中心に見ていると「自分は頑張っている」と感じるものであっても、一歩引いて見てみると「周囲はもっと進んでいる」ことは多々あります。自分を卑下するのはもったいないことですが、自分を客観視しないことも、正しい自己評価からズレてしまう危険があります。 本コラムの解説している河村晴美氏は、NHKクローズアップ現代に叱りの達人として出演しました。パワハラ対策の専門家として、23年間、年間150回の講演研修を行い、多くの企業や自治体などで人材育成をしています。 今回の怒り感情、パワハラ問題、職場コミュニケーションについても、現場指導の実体験からの解説です。 講演研修先のクライアント企業からは、経営者の悩みを受け止め、社員と社長と信頼を繋ぐ組織強化、人材育成の指導に定評があります。パワハラ問題、部下育成や職場コミュニケーションの講演研修コンサルティングの情報は、叱りの達人協会公式サイトをご覧ください。https://shikarinotatsujin.com/

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自分にベクトルが向いていると社会とズレてしまう

自己肯定感には誤解があります。それは、自分を取り巻く周囲の構造に目が向いていないことです。

自分を中心に見ていると、あたかも自分ではかなり成長できていると思いがちです。確かに、「自分は頑張っている」それ自体は、尊いものです。

しかし、一歩引いて見てみると「周囲はもっと進んでいる」ことは多々あります。
自分を卑下するのはもったいないことですが、独りよがりも自己評価としては正しくありません。

自分を客観視できないと、結局は報われない努力になってしまう危険があります。
それって、時間も労力も徒労に終わる…とても残念なことですよね?

報われない努力をしていないか?

周囲と比べてばかりでは、自分に自信がもてなくなってしまいます。かといって、自分しか見ていないと、周囲との差異が自覚できず、自分の価値が埋もれてしまいかねません。

努力の総量を自信に換える→自分軸で絶対視
努力の総量を社会の指標で認識する→社会軸で相対化

自分軸と社会軸の両方で、自分の現状を把握するようにしましょう。これが、独りよがりにならないコツです。

でも、時に落ち込んだり凹んだ利したときは、社会軸<自分軸で、自分の努力を認めてあげてくださいね。あなたは、本当にがんばってるのですから。

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