「失敗しない叱り方」が成功する3つの条件:人材育成は言葉のドレスコードを合わせよ

目次

「失敗しない叱り方」の成功条件とは何か

✅「失敗しない叱り方」が成功する3つの条件
1,言っていることより、言っていないことに配慮する
2,言葉のドレスコードを合わせる
3,上司は部下メンバーに華をもたせる
一つずつ、一緒に見ていきましょう。

1,言っていることより、言っていないことに配慮する

多くの人は「パワハラNGワード」に関心があるのでは無いでしょうか。 もちろん、上司が「部下に言わないようにしよう」と気をつけることは、悪いことではありません。 しかし、「パワハラNGワード」を使わないからといって、パワハラに該当しないとは言いきれないのです。 むしろ「パワハラNGワード」を使っても、パワハラと言われないこともあるのです。 パワハラかどうかは、NGワードを判別しても、パワハラ判定はできません。 「パワハラNGワード」が使用された文脈、それまでの人間関係、信頼の蓄積が問われているのです。 よって「失敗しない叱り方」として、言葉のみならず、言葉の周辺にも配慮して、言葉とそれ以外の総合力で信頼関係を構築することが大切なのです。

2,言葉のドレスコードを合わせる

ドレスコード(dress code )とは、

時間帯や場所、場面にふさわしいとされる服装のこと。
また、”TPOに応じた服装”と同じ意味で使われることが多い。
(T=time(時間帯)/ P=place(場所)/O=occasion(場合)
✅なぜ、ドレスコードという習慣が生まれたのか? その場にいる参加者たちの服装がバラバラだと、その場の雰囲気が乱れてしまう・・・そのような事態にならないための配慮、マナーとして設けられたと言われています。 ✅「言葉のドレスコード」とはどういうことか?
前提、背景を共有すると言うことです。
さて、「相手の立場で考えることが思いやりだ」と精神論でとらえる人もいることでしょう。 一方で、ビジネスにおいては「思いやり」というフワッとした解釈ではなく、思考で意味づけするほうが納得を得られます。
■ビジネスにおいて「相手の立場で考える」とは、以下のことである

  ・時間管理(顧客のペースに合わせる)
  ・納期厳守
  ・報告連絡相談の頻度とタイミング
  ・経営的視点
  ・顧客との相互利益の観点からの価値構築
上記のように「相手の立場で考える」を解読する人もいることでしょう。 情報伝達は、言った/言わないを確認することで、ある程度は防げます。 しかし、重要な仕事になればなるほど、情報伝達よりも認識共有が重要になります。 というのも、情報伝達は確実に指示命令すれば良いのですが、価値構築するためには、一人一人が自分の頭で考えることを要求されます。 その思考の土台として、部下メンバーと認識の共有を怠ってしまうと、それぞれが自分の考えで解釈してしまい、収拾がつかなくなってしまうのです。
情報伝達:指示命令で行うこと
認識共有:自立自走するための土台として、チーム全体で言葉の意味を共有すること
認識は抽象概念なので、それぞれ個人の解釈は異なるものです。 「言わなくてもわかってくれているはず」は甘すぎる幻想です。 認識のズレを放置しているのは、上司としてマネジメントの放棄と言っても過言ではありません。 ✅なぜ、同じ言葉なのに解釈が異なるのか?
それは、それぞれの思考能力の中でも、特に抽象概念が高い人と低い人に分かれるからです。
よって、同じ言葉にもかかわらず、解釈が異なるために認識の不一致が起こるのです。
ビジネスにおける抽象概念の一例を挙げると、価値、ヴィジョン、創造、自由、意味、存在、影響、幸せ・・・どれも、とても大切な言葉です。 言葉の定義合わせをしておかないと、部下メンバーが自己解釈でバラバラに走り始めてしまうのです。 大事なことなので、もう一度お伝えします。
言葉のドレスコードを合わせよ
部下メンバーへ、解釈がまちがっていると責めても問題解決はしません。 言葉の定義合わせをするために、上司は部下メンバーの理解を把握し、関係者で定義合わせ、共通認識するためのミーティングなどの場を作ることです。 一方通行の講義や通達ではなく、双方向のコミュニケーションを、シェアする場をもつことが大切です。

3,上司は部下メンバーに華をもたせる

叱られることは恥をかくことだ。 これでは、部下メンバーは失敗しないように挑戦を避けようとします。 叱る上司が「オレはすごいだろ!」と自己満足していると、部下メンバーは白けます。 叱る目的は、部下を成長させるためです。 よって「失敗しない叱り方」は、部下メンバーに華をもたせることです。 ✅部下に華をもたせる叱り方のセリフの一例
「君の才能が活かされていないと泣いている」
「こんなレベルで停滞している君じゃ無いはずだ。もっと上を目指せる人だよ」
「おかしいなあ。もっとできるはずなのに」
さて、あなたは気づきましたでしょうか? この3つのセリフには共通点があります。 セリフの中に、まるで事実であるかのように前提を埋め込んでいるのです。
前提:部下メンバーには才能がある
挿入:前提を埋め込むことで自己尊厳を高めるメッセージにしつらえている
これは、神経言語プログラミング(通称NLP)と言う心理療法の「前提挿入」という手法を応用しています。

まとめ:あざとい作為は見破られる

ちょっとでも、上司が部下の才能発揮を邪魔したり、人格否定したりする思惑がにおうと、部下は敏感に嗅ぎ分けます。
部下に伝わることは、パワハラNGワードを言ったかどうかではありません。
部下に伝わることは、上司が部下の成長を支援しているかどうかの姿勢です。
部下に華をもたせる叱り方は、部下の自己尊厳を高めるアプローチです。 この叱り方を身につけることができるかどうか? それは、上司の部下を思いやる真心です。 最後まで読み進めてくださった、あなたならば習得できるはずです。 部下に華をもたせる叱り方を身につけて、ワンランク上のパワハラ対策を行ってみませんか? ***叱るとは使命感の愛*** 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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