【パワハラ進化系】部下へ「まちがっている!」残念な叱り方やってませんか?

目次

何が「間違っている」のか?

間違っているというのは、「間」がちがうということです。 しかし、こういう反論もあると想像します。 「いやいや、正しくないこともあるでしょ。 その正しくないことを、間違っていると言うんだよ」 ただ、正しさの根拠は、何でしょうか? 正しい、正しくないの判定は、何に立脚しているのでしょうか? 正誤の二項対立は、人それぞれが線を引いて決めているのです。 その線の引き方は、実は人それぞれ違うのです。 よって、自分の線と他者の線は、ちがうのです。 それが「間」がちがうということなのです。
「間違い」とは、「間」がちがうということ

上司と部下は、どんな「間」がちがうのか

では、ついつい「君はまちがっている!」と言ってしまう理由について、掘り下げていきましょう。 上司と部下に横たわる「間」とは何でしょうか? それは、以下です。 視点、視野、視座がちがうのです。 ✅「間」ちがいのポイント
視点
視野
視座

視点とは、見ているポイント

「どこに着眼しているのか?」です。

視野とは、見ている範囲

例えば、富士山を見ていると言っても、麓から見上げる場合と、5合目、頂上、さらには飛行機で見下ろす富士山は、それぞれちがった形に見えるということです。 また、こういう言い方もよく聞きますね。 ✅虫の目、鳥の目、魚の目
虫の目は、近視眼的に詳しく見ること
鳥の目は、俯瞰して見渡すこと
魚の目は、魚眼レンズ。全く異なって見える

視座とは、見る人の立場

組織ですと、担当者、上司、経営者、お客様、さらに株主。 それぞれの立場で見ると、見える景色は変わります。

なぜ、仕事は「自分なりに」では足りないのか

もうお分かりかと思います。 「自分なりにがんばった」 「自分ではベストを尽くした」 これらの言葉の意味は、自分の立場でのベストですが、他者の視点、視野、視座で見ると「未達」「不足」があるかもしれません。 それが、上司さらに組織と、部下のギャップなのです。

上司が部下へ叱る前に伝えること

上司が部下へ叱る前に大切なことがあります。 それは、上司が部下が自分で判断できるように、以下の3つを共有しておくことです。
・視点:(配慮するべきこと、注意するべきこと)を教える
・視野:波及が及ぶ範囲を想像する
・視座:部下だけの立場ではなく、関係者の立場で判断する
上記の3つを上司が部下へ伝えることで、部下の見える景色が明らかに変わるのです。

上司がむなしくならないために

怒ることはエネルギーの浪費なので、疲れるだけです。 もっというと、上司が虚しくなってしまい、部下も自信を失ってしまうと、本当にもったいないことです。

合わせる軸は「組織の方針」

ムダに怒らないためにも、事前の仕込みは大事です。 上司が部下へ「まちがっている!」と言わなくても良いように、お互いの視点・視野・視座が違うことを自覚しましょう。 「間」がちがうことに気づけば、「間」を合わせていくことに力を集中させましょう。 合わせるべき軸は、組織の方針です。 実現したいゴールは何か? 組織全体の最適解は何か? みんなから納得、賛成をもらうために、組織の利益は何か?

ビジネスに「私」はいらない

ビジネスにおいて、私個人はいらないのです。 ビジネスにおいて、多くの人の賛同を得るためには、私よりもお客様や組織を優先することです。 お客様の役に立つのか? 組織にとって全体最適になるのか? この論理がスッキリつながっていれば、自信をもって相手に訴えることができます。 相手の「まちがい」を責めるよりも、まずはどんな「間」がちがうのか? 相手を知るために分析することがうまくいくことの第一歩です。 視点・視野・視座のちがいを分析して相手に納得してもらう糸口を見つけてみませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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