【パワハラ防止】職場の人間関係を壊す上司の説教の正体はコレだった!?

・部下へ、良かれと思って話しているのに説教だと思われてしまう ・部下から質問されたとき、つい話が枝葉末節に飛んでしまう ・最近、部下から自発的に、報告・連絡・相談が少なくなった 実は、かつての河村晴美がそうでした。 会社員時代の体験談です。 わたくしは、新卒入社した有線放送会社で営業職をしていました。 入社1年目に、同期700名の営業職の中で、1年間の累積契約数ランキングで6位をとったことで、入社2年目で一つ下の後輩の指導を受け持つことになってしまいました。 その時以来、ずっと「どうしたら、部下は動くのか?」 もっと言うと 「どうしたら、部下が営業成績をどんどん伸ばしていくように指導できるのか?」をずっと試行錯誤していました。 自分の営業成績を上げることは、自分が努力したら何とかできます。 しかし、他人を動かすのは、本当に難しいと毎日悩んでいました。 なので、今回のコラムは、日々部下育成に奮闘されている日本全国の、いや世界で活躍している上司の皆さまへ、お役に立てますよう伝えます。

あなたの説教には価値がある。しかし、説教の使い方に問題がある。
目次

職場の人間関係を壊す上司の説教の正体はコレだった!?

今回のコラムでお伝えする内容は、上司が部下から「パワハラだ!」と誤解されないために、パワハラ防止に役立つ内容です。 ✅職場の人間関係を壊す上司の説教の正体はコレだった!?
説教の正体とは、かつての自分へ向けての「自分語り」
「何だと!侮辱するな!」 と、お叱りを受ける回答かもしれません。 しかし、聞いてください。 実は、説教は目の前の部下に伝えているようで本当はちがうのです。 伝えている相手は、かつて今よりも未熟だった若かりし日の「あなた自身」。 部下に、昔の自分を投影して語っているのです。 今のあなたは、立派な上司です。 お仕事で実績を上げて、組織から評価されたので、役職も上がり管理職になりました。 でも、思い出してください。 かつては、ダメダメな時代があったこと、新入社員時代があったことを。 今だったら余裕でクリアする課題だけれども、当時は七転八倒したり、当時の上司からいろいろ言われて自信を失いそうになったこともあるのではないでしょうか。 どんなに立派な経営者でも、実際に一度や二度くらいは「プレッシャーで吐きそうになったことがある」と聞いたことがあります。

説教のエネルギーの根源は何か?

説教するって、けっこうな労力がかかりますよね。 そのエネルギーは、どこから湧いてくるのでしょうか? それは「部下に成長してほしい!」この一心なのです。 説教のエネルギーの正体は、上司のあなたの心の奥底に眠っている「使命感の愛」なのです。 ちなみに、叱りの達人協会では
「叱るとは使命感の愛」
とお伝えしております。 しかしながら、残念なことに、いくら上司が部下の成長を支援する意図があっても、説教モードは部下は心を開いてくれないのです。 では、どうしたら良いのでしょうか?

説教ではなく、●●を教えよう

説教は、パワハラと言われるリスクが高いです。 よって、説教はやめておくほうが良いです。 しかし、部下思いの上司は、こう思っていますよね? 「それでも、部下へ上司の経験談を教えてあげたいんだ!」 なので、
説教ではなく、失敗体験を語る
ついつい、上司は部下へ「こうやったらできるんだ!」と武勇伝を語りたがります。 それは、一見すると自慢話に聞こえがちですが、実は部下思いの上司は、成功のケーススタディを提供しているではありませんか? しかし、受け取る側の部下にしてみれば、成功のケーススタディではなく、やっぱり武勇伝の自慢話に聞こえるのです。 なぜかというと、ケーススタディに分析がなく、客観性がないと、単なるエピソードトーク、成功物語のままだからです。 そこで、方針転換です。 上司の豊富な体験談の中からピックアップするエピソードトークは、武勇伝ではありません。 部下へ失敗体験を語るのです。 「いやいや、そんなことを語ったら、部下から信頼ガタ落ちになるだろう!」 このように心配される方もいらっしゃると思います。 いえいえ、大丈夫です。それは、上司側の取り越し苦労です。 部下は、今の上司のすごさを知っています。 なので、部下はあなたをバカにしたり軽蔑したりすることは無いのです。

上司が失敗体験を語ることで、部下にも上司にも両者にメリットあり

✅上司が部下へ失敗体験を語る、部下のメリット
・かつて未熟だった上司が今のベテランレベルに上っていく道筋を追体験できる

・ダメダメな自分にも希望が見える

・上司へ「どうしたら壁を乗り越えていけるか」もっと話を聞きたくなる
✅上司が部下へ失敗体験を語る、上司のメリット
・部下から嫌われる心配の呪縛から解き放たれる
・失敗体験と乗り越え方の話のネタに価値があることを発見できる
・「若い時にたくさんの失敗しておいてよかった」と部下へ伝えることができる

まとめ:説教より武勇伝より失敗体験を語ろう

いかがでしたでしょうか? 実は、優秀な人ほど、過去を忘れているのです。 それは、失敗体験を隠したいとか忘却したいとかでは無いのです。
優秀な人は、前しか見ていない
からです。 しかし、過去の体験の中には宝が眠っています。 過去の体験を精査し選別しましょう。 武勇伝が悪いのではありません。 武勇伝は、あなたの輝かしいすばらしい実績です。 その話を共有する人は、当時を一緒に過ごした仲間です。 その仲間との語らいの場で、話題にするのが良いのです。 一方で、繰り返しになりますが、部下に役立つ過去の体験は 失敗体験 です。 ここまでお伝えしても、それでも、心配していますか? 「失敗体験だけを話すのは、部下をなぐさめるだけで問題は善処しない。 今、部下が抱えている問題の解決にはならないのではないか?」 安心して下さい。大丈夫です。 部下は上司の失敗体験を聞いたら、質問したくなるはずです。 「そのようなマイナスの状況から、どうやって浮上したんですか?」 さあ、ここからがあなたしか語れないとっておきのエピソードトークですね。 「だからお前はダメなんだ!」「オレがお前の年齢の頃は・・・」という説教モードとは全くちがいますよね。 明日、試しに実践してみませんか? ***叱るとは使命感の愛*** 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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