【叱りパワハラ講演72話】家賃を払ってあげる覚悟はあるのか

【叱りパワハラ講演72話】家賃を払ってあげる覚悟はあるのか

ずっとずっと前、
会社員時代のときのことです。

一緒に買い物に行った友人から
言われた言葉が

今でも忘れられません。

それは、冬のバーゲンセール
で、赤い札が目に飛び込んで
きました。

50%オフ!

店頭に飾られてた
ベージュのロングコートが

定価10万円が5万円に
なっているんです。

思わず手に取って、
試着してみました。

で、買おうかどうしようか
(ほぼ、買おうと決断)
迷っているわたくしに

友人がこう言ったのです。

「安くなっているという相対価格 
 で判断してはいけない。」

そこで、わたくしは、こう応戦。

「そっか。5万円が正当かどうか

 絶対価値

 で考えるのが大事ってことね。」

すると、友人はこう言ったのです。

「いや、ちがう。

 そのコートをずっと持ち続ける
 ということは、家に住まわせると
 いうこと。

 つまり、そのコートに家賃の
 何割かを負担してまで
 所有し続ける気があるかどうか。

 物を買うということは、所有し続ける
 ランニングコストがかかるということ。

 安直に、赤札に踊らされては
 いけない。

 そのコートに家賃を払い続ける
 覚悟があるかどうかだ。」

う、う~む。

わたくしの葛藤は
たぶん3分は続いたと
思います。

結論、

さようなら。

ベージュのカシミヤのロングコートよ。

わたくしは、そのコートを
そっとハンガーに戻して、
そのお店を離れました。

さて、

点で見ると、判断を誤ることが
あります。

人生は、時に一瞬の決断を
余儀なくされる時があります。

(あの時、こうすれば良かった)

後悔することもあるかも
しれません。

過去を変えるはできない。

変えることができるのは
未来だけである。

とよく言われますが、

河村はそうは思いません。

過去の事実を、
どう「解釈」するか。

これは自由です。

「解釈」は、いくらでもアリです。

「解釈」とは、原因と結果の

紐づけを言語化する

ということです。

結果と原因をつなげて

「だからこうなったのだ。」

と、思考に固定点をつけて
納得したいのです。

理由が分からないと
納得できないので、

精神は不安定を余儀なく
されます。

ですから、私たち人間は
何とか、腑に落として
納得したいのです。

(そうだ、だからこうなんだよね・・・)

と。

しかし、その結果と原因の
紐づけは、もっと複雑なのでは
ないでしょうか?

物事はそう単純なことでは
ありませんね。

もっと、重層的な決定が
なされてるはずです。

近視眼的に物事を
見ると、見誤ることが
あります。

俯瞰することの重要性は
よく言われることですが、

加えて大切なこととして

安直に、答えを求めない
ことも重要です。

しかも、自分で考える
力が無いと、他人の

出した答えが正解だと
判断無しに鵜呑みにする。

自分が、すぐに答えを求める
から、誰かが提示した答えに
飛びつくのです。

他人が出した答えに
飛びつかないためには
どうしたら良いのか?

それには

===========
答えを求めないこと
===========

です。

不安定な状態を継続する

強さが必要ですね。

「叱る」とは、

思考を鍛えることで
強さを身につけることです。

怒るとは、感情の1つ。
叱るとは、思考を扱います。

思考を鍛えると、
結果的に
心が自由になりますね。

********

河村のつぶやき

やっぱり、あの時の
コートは購入せずに
正解でした。

その代わりに、今は

沢山の書籍と
同居しています(笑)

ただ、さようならのお別れを
した書籍も多々・・・。

書籍の断捨離は
ダイレクトに

【思考の断捨離】

ですね。

ではまた。

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