【叱り講演55】 蝶と蛾とジャポニカ学習帳

【叱り講演55】 蝶と蛾とジャポニカ学習帳

おはようございます。
叱りの達人こと河村晴美です。

年末年始に、普段は見ないテレビ番組、
NHKのEテレ(昔の教育テレビですね)
で、昆虫特集が流れていました。

知らなかったのですが、
随分人気番組だそうですね。

さて、以前に、ジャポニカ学習帳の
表紙から、昆虫が消されて
花だけになったというニュース
記事を読みました。

マーケットによる淘汰か?

笑えない話です。

理由は、昆虫がズームアップ
された画像が

「気持ち悪い」

とクレームが入ったから
だそうです。

お客様の声に真摯に耳を
傾けることは大切ですが、
これって、どういうことなので
しょうか?

人それぞれの考えがあると
思いますが、河村は

昆虫を知ることで自然への
興味の扉が開かれると
思うのです。

また、Eテレでも、植物が
生存するために必要な受粉の
80%は、昆虫を介して行われる
とのこと。

つまり、昆虫がいなくなると
植物が育たない。

人間が生きていくための
小麦、はちみつ、果物は
もとより、家畜のえさになる
植物も然りです。

ということで、

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人間の命は昆虫に依存している
==============

と言っても過言ではないのです!
(と、少々熱くなってしまいました・・・)

それなのに、昆虫は気持ち悪い
というのは、いかがなのか?

そもそも、気持ちが悪いという
感覚こそが、人間のエゴですよね。

なぜなら、昆虫さんは、人間に
気に入られようとして進化した
訳ではありません。

自分と異なる形状、先入観、
固定概念で受け容れたくない
という感情が、昆虫のみならず
人間同士に向けられたら・・・

学校現場や職場でも起きている
仲間外れやいじめに発展していく
考えの種になってしまうかも
しれません。

と、先に道徳的なことをお伝え
しましたが、本日お伝えしたい
ことは、

こちらです。

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言葉の恣意性(しいせい)
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日本語では、蝶と蛾は、それぞれの
言葉がありますが、フランス語では
どちらも、「パピヨン」と言います。

つまり、フランス人にとっては、

「蛾」(あるいは蝶)は、存在しません。

このことから、「蛾」という存在があるから
私たちはそれに「蛾」という名前を
つけているのではないのです。

このように、物と言葉の結びつきに
必然性が無いことを

===========
言葉の恣意性(しいせい)
===========

と言います。

1つ1つの要素が存在していて
それに名前が振り当てられて
いるのではありません。

実は、

私たちが、言葉で世界を
区切ることで、1つ1つの要素が
存在できているのです。

そして、私たちは、この言語世界
の範囲内で思考しています。

言語は思考を伝達する手段
だけではなくて、

反対に思考を決定する原因にも
なっているのです。

===========

言葉を張り付けることで、
世界が立ち上がる

===========

よく、

物事をポジティブにとらえよう!

と見たり聞いたりしますが、
そういった表面的なことで
人の感情が、易々と前向きに
なれたら、誰も悩みませんよね。

人の感情を軽んじては
いけないと思います。

だからこそ、根本に向き合う
必要があるのです。

根本とは何か?

それが、言葉つまり思考です。

言葉に向き合うことで
世界の見え方が変わります。

あなたが部下やメンバーへ
発信している言葉。

その背景について
考えてみましょう。

そこに大義があるのか?

「正しい叱り」が

伝わっているかどうか?

大切なことですね。

では、また。

(河村のつぶやき)

新約聖書の最初の一行に

「始めに言葉ありき」

とあります。

(ちなみに、旧約聖書の一行目は

「光あれ」とのこと。

どちらも興味深いですね)

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