【叱るパワハラ講演78話】叱った後にフォローしてはいけない

大手企業勤務の管理職の方より

「思わず、部下へ厳しい口調で
 責めるような物言いをして
 しまった後は、 フォローしたほうが
 良いですよね。」

と聞かれました。

河村晴美は、こう伝えました。

============
フォローは不用
フィードバックの活用
============

ここで言う、フォローとは、謝りを
指します。

フィードバックとは、軌道修正の
指示です。

さて、上司がきつく言い過ぎた事を
詫びる。謝る。

上司が非を認めることは
一見すると、誠実な印象を
与えるように思われます。

一定の割合で

「上司は正直な人だな。」

と思う部下がいるかもしれません。

しかし、一方でこのように考える
部下もいるのではないでしょうか?

(謝るくらいならば、
 最初から言わなきゃ良いのに・・・)

上司が部下へ詫びることは
上司自身にしてみれば

(悪いことをしてしまった。
 申し訳ない事をしてしまったなあ…)

と自覚しているということですよね。

それは

「部下との信頼回復に努めたい」

部下へ積極的なプラスの意図が
あるのは理解しますが、

その裏側には

「申し訳無い」と伝えることで
相手から許されたい

つまり

自責の念からの解放されたい

という思いをはらんで
いるのでは無いでしょうか?

仕事をしていれば、
思いがけないアクシデントや
想定外の負の状況に
なることはありますよね。

それに伴い、腹が立つことは
誰だってありますね。

しかし、それをそのまま
相手にぶつけるのは

自分の中から突き上げてくる
衝動を、コントロールできて
いないこと。

つまり、理性が発揮できていない
ということです。

そうならないために、普段から
意識して

自分を律する訓練が
必要なのです。

怒りがわいてきた時に
咄嗟に冷静になれる
思考と行動を

どう発動させるか。

「ワッ!」と感情を発するのではなく
「ウン」と唾液を飲み込む。

つまり、衝動で思わず出て
相手にぶつけそうなマイナス
言葉を「ウン」と言って飲み込む。

すると、まさに溜飲が下がります。

そして、冷静さを取り戻してから

問題の指摘、現状の共有
そして、改善行動の指示や
共有を行う。

まさに、行動の軌道修正の指示

<フィードバック>

です。

部下と現状を共有し、指示した改善行動の
進捗について、

「進めているか?」
「その後、どうなってるかな?」
「困ったことは無いかな?」

と、重箱の隅をつつくような
マイナスのメガネで見る
のではなく

「何かあったらサポートしよう」

という姿勢で進捗状況を
興味・関心・好奇心のまなざしで

経過観察することが肝要です。

このようにして

部下に成果を上げさせる
ことが、上司の役割です。

部下へ厳しいことを言う際
には、自分を客観視して
みましょう。

「カッ!」となって、「ワアッ!」と
言うのは上司の作戦ミスですね。

上司ご自身が後悔しないために
せっかくこれまで築いてきた
信頼関係を壊さないために

自制心、理性の発動

日頃から訓練しておく
ことが肝要です。

それには、

一旦、唾液を飲み込むなど
行ってみて下さい。

大切なことは

部下に結果を出させること。
仕事の成果を上げさせることです。

ではまた。

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