【部下を無価値にする上司の愚策】なぜ、新入社員の成長が鈍化してしまうのか?

目次

部下を成長させるための振り返り術

「部下の成長を応援したい」と願うならば、一緒に振り返りを行うことは効果的です。 ただし、漫然と行うのは時間の無駄です。 というのも、振り返りには、2種類あるのです。 ✅振り返りには2種類ある
・愚者の振り返り
・賢者の振り返り

●愚者の振り返り

敗者の振り返りとは、感情論です。 「私はダメなんだ・・・」という単なる落ち込み、自信喪失することはもったいないことです。 さらに、もう1つあります。 それは「私はラッキー!」と運で片付けるだけで分析しないことです。 ✅愚者の振り返りとは
・感想を述べさせる
・感情論で終わる
「3ヶ月経ってみて、どうですか?」とざっくりとした質問を投げかけるために、新入社員は新入社員のレベルで感想を述べてしまいます。 話しやすい話題に終始して、結果的に面談の内容が、感情に振り回されたり、踊らされたり、単なる気分のアップダウンに終始してしまいます。

●賢者の振り返り

ひるがえって、賢者の振り返りとは何でしょうか? それは、分析です。 失敗しても成功しても、分析することです。 分析とは、分けることです。 例えば 〈時系列で分ける場合〉準備→段取り→当日の実践→後始末 〈状況で分ける場合〉背景、状況、関係者、文脈、構造、影響、自分を取り巻く周囲の構造 成功しても振り返りは効果があります。 理由は、単なるラッキーで流すのではなく、再現性を高めるからです。 ✅賢者の振り返りとは
・思考
・結果に至るプロセスを分析(分ける)
・分けたことを、つなげて、次に活かす(再現性を高める)
・次への仕込みを行う

言葉のイメージに惑わされない

多くの人は、失敗についてネガティブなイメージを持っています。 さて、それは正しいのでしょうか? 失敗は、ダメなのでしょうか? 失敗と成功、それぞれに優劣はありません。 すべてが尊いことです。 成功、失敗に優劣はありません。 成功も失敗も両方とも、目指すゴールへ向かうための布石、通過点なのです。 特に、失敗に関していうと、ゴールへ到達するために必要な試練を乗り越える知恵を磨く『思考の素材』なのです。 失敗は試練を乗り越える『思考の素材』 チャレンジした人でなければ、分からない境地、世界観があります。 失敗も成功も、ダメは無いのです。 もったいないのは、経験を次に活かさないことで、経験が積み上がらないことです。

『思考の素材』を次に活かすための思考術

『思考の素材』とは、自分自身の失敗と成功の経験です。 経験から学びを抽出する。 そうすることで、貴重な経験に昇華します。 そのためには、経験という素材から、学び、教訓、法則性を抽出する必要があります。 学びを抽出するというのは、例えば、経験Aを構造化して経験Bに応用することです。
(抽象化) 経験A → 法則化(シンブル化、要約、本質抽出)
(具体化) 法則 → 経験B
成長し続ける人は、自分の経験のみならず、他人の経験からも学びを抽出しています。 ✅成長し続ける人が必ず行っている思考の一つ
他者の体験(経験A)を聞く(状況把握のためにヒアリング)
   ↓
本質を抽出し構造化(抽象化)
   ↓
自分の経験(経験B)に引き寄せて考える(具体化)
   ↓
自分の現在の状況(経験B)に置き換えて実行する
他者の体験(経験A)は身近な人でなくても良いのです。 経営者が歴史上の人物、また異業種をモデリングする話もよく聞きます。 まさに「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ということですね。

部下との振り返りコーチングの方法3選

部下との面談で振り返りを行うときのアプローチ方法を紹介します。 大切なポイントは以下です。
・部下を萎縮させない
・自由に話せる雰囲気を作る
上司の具体的に実践する態度は以下です。 ✅部下との振り返りコーチングの方法3選
①部下の話をさえぎらずに最後まで聞く
②否定語を使わない
③話すボリュームは、部下が7割:上司が3割

①部下の話をさえぎらずに最後まで聞く

部下が話が終わらないうちに、上司が「それはね・・・」と口を挟むことがあります。 頭の回転の早い人ほど、やってしまいがちです。 これは、話している人を不愉快にさせます。 この時点で、心のシャッターを閉じてしまいます。 このあと、どんなに良いアドバイスを言ったとしても、もう入りません。

②第一声は否定語を使わない

「いやいや、それはさあ〜」 「でもね、」 「そうは言っても」 など、口を開いた第一声で逆説の接続詞を言ってしまうと、この後の話は否定されるとマインドセットされます。 そうならないように、第一声は、受け入れる言葉を発することです。 たとえば 「なるほどね」 「そうか」 「そうきたか」 「どうして、そう思うの?」 もちろん、上司が部下の話にすべて同意できないこともあります。 むしろ、部下の言い分を教育していくことも、上司の仕事です。 ただ、それは一旦受け止めてから、フィードバックすれば良いのです。 「なるほどね、じゃあ、◯◯の視点に立つとどうかな?」

③話すボリュームは、部下が9割:上司が1割

今回は、部下の振り返り面談を想定しています。 よって、主役は部下です。 部下が9割話して、上司は1割。 そうは言っても、人間は自分に甘いです。 よって、部下に9割話してもらうように、上司は質問して聴く。 上司は部下が9割話したと感じても、実は6割だったりします。 よって、「部下が9割話す」を目指して話しかけましょう。

まとめ:振り返りの重要性

失敗も成功も、いずれも大切なことは、学びを抽出することです。 振り返りの罠は、感情に振り回されることです。 振り返りで大切なことは、思考で学びを抽出することです。 ✅振り返りを行う目的
失敗して落ち込まない
成功して浮かれない
失敗も成功も、目指すゴールへ向かうための『思考の素材』です。 どちらも次の成功を引き寄せる貴重な経験です。 なので、活かさない手はありません。 部下の成長が加速すれば、上司が楽になります。 上司が楽になれば、ストレスが減るので、機嫌が良くなります。 すると、部下へも良い影響が広がります。 すると、部下も伸び伸び自分の能力を発揮し始めます。 上司は組織の要です。 部下の振り返りをサポートして、部下の成長を加速させていきませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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