「怒る」と「叱る」の違いがわからない鬼上司の哀しい末路

「怒る」と「叱る」のちがいがわからない上司は、部下をマネジメントすることができません。
部下をマネジメントできないということは、上司として組織から期待されている職務を全うできないということです。

目次

「怒る」と「叱る」のちがいについて

「怒る」と「叱る」のちがいを分解して一緒に見ていきましょう。

怒ると叱るの違いとは
怒ると叱るの違いとは

1,対象者は誰か?

「怒る」とは、自分の感情です。
よって、対象者は、自分です。

「叱る」は、自分以外の他者です。
ビジネスにおいては、部下に対して行うことですね。
芸事の場合は、師匠が弟子に対して、子育ての場合は、親が子どもに対してということです。

2、コントロールする領域はどこか?

「怒り」は怒っている当事者の内面で起きていることです。
よって、内側をコントロールすることです。

一方で、「叱る」とは、対象者を動かすことです。
よって、外側つまり、言語と非言語をコントロールすることです。

3、「怒る」と「叱る」のカテゴリーは何か?

「怒る」は、喜怒哀楽の1つなので、感情です。

「叱る」は、相手を動かす関わり方なので、思考です。
思考とは、目標達成のために戦略を企ててることです。
そして、戦術を実行するために、どうやったらできるかを思考する必要があります。

よって、「叱る」とは戦略が無いと行えないことなのです。

目的を考えると、おのずとやるべきことが見えてくる

ビジネスの場合、上司が組織から期待されていることは、成果を出すことです。
成果を出すために、上司は部下をマネジメントするのです。

そう考えると、「怒る」ことは目標達成へ前進させることなのか?

「怒る」ことは、部下が自ら進んで行動することに効果があるのか?

おのずと答えは出ますよね。

パワハラと言われない「叱り方」がある

パワハラと言われない「叱り方」にコツがあります。

それは、部下の尊厳を守ることです。
それは、自尊心を尊重することです。

人格を否定することは、人権侵害です。それは、業務の範疇を超えた越権行為です。

この点をおさえずに地雷を踏むと、人は被害者意識をもちます。
「パワハラだ!」と反旗を翻すのです。

上司と部下の立場の違いによって、怒るは劣等感のマウント取りであり、叱るは自主自立や思考力を磨き、自己尊厳を高めていく。
上司と部下の立場の違いにより、怒ると叱るの影響が変わる

まとめ:「怒る」と「叱る」の違いがわからないと損をする

「怒る」と「叱る」のちがいがわかると、むしろ「怒る」ことの効果について深堀できますね。
「怒る」ことが必要無いならば、やめましょう。

不用意に「怒る」と、パワハラと言われかねません。

部下を傷つけたい上司はいないはずです。
そうであればなおのこと、「怒る」以外に上司自身ご自分の思いの発露を見つけましょう。
それが、ビジネスにおいては、部下を成長させるために「叱る」指導法があります。

上司のあなたが、部下に対する成長応援の気持ちがきちんと届きますよう願っております。

叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美

]]>
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次