【パワハラ上司がハマる沼】「それ、やってはダメ!」部下をいきなり叱るから失敗する

目次

なぜ、上司はいきなり叱ってしまうのか

上司自身は、感情が高まっていくプロセスを自分の内面で感じています。 しかしながら、上司のボルテージが高まっていく内面の変化は外見ではわかりません。 よって、上司のだんだん高まる怒りの感情と部下の平然としている態度にギャップが生まれるのはいたしかた無いことです。

怒りの臨界点を越えた上司の様子を見たときに、部下が思っていることは

「急にキレてどうしたんだろう?」 「そんなに怒らなくてもいいのではないか」 部下は上司の怒りのマグマの源泉に気づいていないのです。 その部下の様子を見て、上司はさらに怒りが増幅していることも多いのではないでしょうか。

いきなり叱ると、部下はどうなるのか

人は恐怖を感じたときの行動は、以下の3つのパターンにわかれます。

■人が恐怖を感じたときの反応

   ・たたかう
   ・逃げる
   ・立ちすくむ

①たたかう

「一矢報いたい」負けん気の強い人は、泣き寝入りしたり黙って退きません。 攻撃、反撃してきます。

まさに「窮鼠(きゅうそ)ほぞを噛む」です。

②逃げる

命の危険を感じたら逃走することは、動物的な野生のカンとしてもアリです。

③立ちすくむ

思考停止、行動停止です。 いわゆる、フリーズ状態だったり、キャパシティを超えるとある種のスリープ状態になることです。

人材育成で叱る前の仕込み

叱る前に行うべきことは、不意打ちをしないということです。 つまり「今から厳しいことを言いますよ」と事前告知することです。

言語編

①セリフの事例

「今から厳しいこといいます」 「厳しいフィードバックをする必要があるのですが、思い当たることはありますか?」 「君の未来のために、今のうちに伝えておきます」

②語尾を言い切る

ですます調で丁寧な言い方をしながら、語尾は濁さずにキッパリ言う。

③語尾を上げない

甘えさせる余地をはさまない口調にします。

非言語(態度・ふるまい)編

①いつもと異なるピシッとした空気を演出する。

②声は、低めにする。

(高い声はヒステリーに聞こえので注意が必要です)

③口角は、上げない下げない。

(口角を上げると笑顔になる。下げると不機嫌に見える)

叱るときに意識するべきこと

叱る目的は、部下の未来を創るためにおこなうことです。

けっして、部下の未来を壊すことになってはいけません。

叱った後に行うこと

部下本人に、改善点を言語化させることです。 これを怠ってしまうと、部下がセルフフィードバックする能力が向上しません。

以下の質問を投げかけることで、部下が自分自身で気づけるようにサポートしましょう。

「気づいたことは何か?」 「この会話からどんなことを学びとったのか?」 「何を改善するとゴールに近づけるのか?」

この時に注意するべきことがあります。

それは、精神的反省ではなく、思考を促すことです。

部下が誤ってきたら、上司は明確に期待と方向性を伝えましょう。

上司のセリフの一例:
   *意図することは、精神的反省ではなく思考の発動と支援

「君に落ち込んで欲しいのではない。君は自信を失ってはいけない。
 君に求めているのは、改善行動だ。
 最適な方法を見つけるために思考して良い方向へ導こう」

まとめ:叱ったあとに精神的な落ち込みはいらない

部下を落ち込ませるのは、労力のムダです。 上司が遠慮するのも、時間のムダです。 感情ではなく思考をフル活用しましょう。 思考をフル活用することで成果が上がれば、結果的に感情がポジティブになれます。 ビジネスで役立たせることは、精神論ではありません。 思考こそ、ビジネスに必須のスキルです。 怒ることは、感情です。 叱ることは、目的実現のための思考術です。

戦略的な叱り方を行うことで、上司も部下も共に成長「共進化」していきませんか?

叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美 「叱るとは使命感の愛」]]>

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