【パワハラ対策の優しい勘ちがい】叱りたい上司ほど叱れない

目次

パワハラ対策の優しい勘違い

「叱ることを捨てよ」
上司の部下への優しさが「叱る」ことを躊躇させ諫めているのです。 「叱る」目的は、部下の成長そして上司自身も共に成長する姿勢です。

パワハラ対策の目的のはき違いが逆効果

部下育成は大切です。しかし、部下育成において、叱ることは目的ではありません。 叱ることは、あくまでもコミュニケーション手段の一つです。 部下とのコミュニケーションは色々できるはずです。 たとえば、ねぎらう。感謝する。ほめる。笑わす。怒る。指摘する。諭す。など・・・。 さまざまなコミュニケーションの手段の中に「叱る」手法があるという位置付けです。 しつこいようですが、大切なことなので再度お伝えいたしますと「叱る」ことが目的化しないように、本末転倒とならないよう意識にとどめおいてください。

部下育成において「叱る」本質は何か?

部下を叱る目的は、部下の成長を支援するためです。 ビジネスにおいては、部下に成果をあげてもらうことです。 部下のステージが上がるように、上司は支援し応援するのです。

「叱る」本質をおさえる効果

叱る目的、本質を自覚すると以下の効果があらわれます。
■叱る目的、本質を自覚する効果

・部下への遠慮や指導の妥協がなくなる
・パワハラNGワードなどのテクニックに振り回されなくなる
・思考が短絡的だったことから脱却し、立体的に俯瞰して見ることができるようになる

①部下への遠慮や指導の妥協がなくなる

大前提として、部下の成長を願い応援する姿勢であるため、育成の妥協は育成の放置と考えます。 よって、上司は育成機会の先送りをせずに今の失敗を今のうちに乗り越えることをサポートする姿勢に変わります。

②パワハラNGワードなどのテクニックに振り回されなくなる

確かにパワハラNGワードはありますが、なぜそうなのか?の言語分析、背景分析をしておかないと、応用が効きません。 どのような文脈の場合は、OKなのか?NGなのか?の判断軸を身に付けておかないと現場では使えないとなってしまいます。

③思考が短絡的だったことから脱却し、立体的に俯瞰して見ることができるようになる

叱るためには、目に見えない背景や理由を理解しておく必要があります。
「なぜ部下はそうしたか?」本人の視点
「何が部下にそうさせたのか?」社会構造の背景
頭ごなしに叱ってばかりでは、本人は理解されていないと感じて孤立していきます。 また、反発したり、高い能力を持っていてもわざとはっきせずにだし惜しみしたりします。

「叱る」先へ

人は孤独になると不安になります。 孤独を避けて、人との繋がりを求めます。 しかし、人との繋がりが依存や甘えになってしまうと組織は伸び悩んでいきます。 孤独を避けて繋がりを持つ 人は貢献欲求をもっています。 誰かに役立つことに喜びを感じる動物です。 誰かの役に立つ存在に育て上げることが「叱る」育成です。 ぜひ大切な部下を、役立つ喜びを感じられるように能力アップを支援していきませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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