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【パワハラ自衛策】口ぐせから価値観を丸裸にできる!上司の口ぐせ対処法3選

上司の口ぐせをプロファイルせよ
「パワハラ上司から害を受けないために、どうすれば良いか?」 対応策を講じることで、自分を守ることができます。 それが、上司の口ぐせを手がかりに、相手の価値観を丸裸にして、先回りすることなのです。口ぐせを手がかりに、相手の価値観を丸裸にする
上司の口ぐせ3選
上司の口ぐせとして、今回は3つ取り上げます。(1)「至急!」
かつて派遣社員として働いていたときの上司A部長の口ぐせです。 「これ、至急だからね」 書類を渡されたときに、いつも必ず絶対、言われたことです。 私は「よし!がんばろう!」と思い、最優先でA課長から頼まれる仕事に取り組みました。 仕上げて、デスクへ持って行きました。 「河村くん、ありがと!」 と仰ってくださいました。 しかし、そこで私は拍子抜けしたのです。 なんと、その書類の中身を見ずに、そのままデスクに放置したのです。 「至急!」と言われたから、他の仕事を差し置いてまで、超特急で仕上げました。 けれども、A部長は、別の仕事に集中しており、私が仕上げた書類を1秒も見ることなく、置きっぱなしにしたのです。 それを目の当たりして、それから私は、A部長が使う「至急!」をこのように解釈しました。 「この仕事、頼むね」 依頼メッセージと解釈したのです。 同時に、A課長へ伺いました。 「いつまでに仕上げればよろしいでしょうか?」 すると、A部長は期限を言ってくれました。 加えて、その理由も説明してくれたのです。 「◯月◯日の会議で使うものだから、完成形の仕上がりまでに2回は見せて欲しいんだよね。 逆算すると、1回目のチェックは◯日までにしておきたいと考えている」 A部長の「至急!」の呪縛は、私が勝手に作った勘違いだったのでした。 必要なことを確認することを遠慮してはいけません。 時として、自分の思い込みがコミュニケーションを窮屈にしていることがあります。 責任をもって仕事をする意志は、上司も部下ももっています。 だからこそ、遠慮せずに率直に聞いてみればよいのです。(2)「普通はさあ」
「フツーはさあ・・・こうするでしょ」 これもよくある口ぐせです。 ドイツ実存主義哲学者ニーチェは言いました。人は、自分の欲望に応じて物事を見る (ドイツ実存主義哲学者ニーチェ)人は、同じものを見ても聞いても、それぞれ異なる解釈、記憶します。 同じ場所にいても 「あれ?そんなことあったっけ?」 「気づかかなったな」 ということはよくありますよね。 まして、同じものを記憶したとしても 「そんなこと、考えてたんだ」 認識は人それぞれだからこそ、気づきが人それぞれ異なることは、日常茶飯事です。 リンゴが落ちる事象は、リンゴ農家が一番よく見ています。 しかし、リンゴが落ちる事象を見て、地球と月に思いを馳せて、万有引力をひらめく人もいるのです。
あなたの「普通」は、相手の「異常」
あなたの「常識」は、相手の「非常識」上司の口ぐせ「普通はさあ・・・」は、「私の価値観は◯◯なんだよ。だから、私の要望に合わせて、こうやって欲しいんだよ」というリクエストなのです。 上司の口ぐせを意訳して理解してみると、無駄なストレスが無くなります。
(3)「要するに」
かつての上司の複数の人が使っていた言葉です。 「要するに・・・」 私は、「要するに」で始まる文章は、要約と認識していました。 しかし、話し言葉の場合、要約ではない使われ方が多いと実感しました。 要約というより「繰り返し」です。 もっと悪い場合は「展開という枝葉末節」。 話している本人が、完全に話の迷子になっていました。 話し言葉で使われる「要するに」とは、説明が足りないというよりも、感情が収まらないために、話すことで気持ちを発散させて欲しいということなのです。 「話す」は「放つ」 聴く側に気持ちの余裕があれば、相手の感情の発散につきあってあげましょう。 つまり「要するに・・・」の後の話を傾聴するということです。 時間と気持ちの余裕が無い場合は、質問しましょう。 ✅話の長い上司の話をまとめる質問「一番大事なことを1点あげるとすると、何でしょうか?」 「最優先事項は何でしょうか?」 「お話いただいたことで、一番はずしてはいけないことを確認させていただけませんでしょうか?」
口ぐせから価値観を丸裸にする
「至急!」 「普通はさあ・・・」 「要するに」 言葉の定義は人それぞれです。 私と相手の言葉の定義が同じである根拠はどこにもないのです。言葉とは、その使用である (イギリスの現代哲学者)言葉の意味は、人によって異なります。 言葉の意味は、その時々によっても変わるのです。 言葉は、単体では意味は確定できない。 言葉は、文脈つまりその言葉の前後によって、いかようにも意味は変わり得るということです。 言葉の意味とは、水面に浮かぶブイのようなものです。 決して固定されたものではなく、都度都度、揺れ動くものなの。 それくらい、不確定なものです。 だからこそ、決めつけるのではなく、今相手が使っている言葉は、どんな意味合いで使っているのか?分析するのです。 口ぐせは、その人が重んじている価値観があらわれています。 口ぐせには、その人が信じている世界観が背景にあります。 (この人は、こういう世界が当たり前だと信じているんだな) 言葉の背景に沈んでいる価値観を類推して、そこに即してリアクションすると、自分の要求が通りやすくなります。
口ぐせの背景に沈んでいる価値観をプロファイルせよさすれば、相手への対処方法が見えてきます。 ただし、これは上司のマウントを取るなど、勘違いの自尊心の充足のためではありません。 ストレスの連鎖を断ち切るためです。 自分が快適であり、良き仕事をして、組織に役立つためです。
上司を動かす気づかいの作法
最初に発する言葉は大切です。
というのも、出だしで相手に拒否されると、その後に続く言葉がどんなに相手にとって得なことであっても、心にシャッターが降りてしまうのです。
上司のタイプによっては、部下から言われることを不愉快に感じる人もいます。
だからこそ、気づかいはとても大切です。
気づいとは、敬意を行為で示すこと
そこで、今すぐ使える万能の枕詞をお伝えします。 枕詞なので、自分が主張したい言葉の前に言います。 目的は、相手の心のシャッターを上げるためのものです。✅どんな時でも使える万能フレーズ
「◯◯さんに失礼があってはいけませんので」