【パワハラワード要注意!】上司が知らないと部下が迷惑「自信を失わせるダブルバインドの恐怖」 2021 5/20 パワハラ対策 パワハラ 人材育成 叱る 2021年5月20日 「わからないことがあったら、何でも聞いてね」 「そんなことで、いちいち聞かないで。自分で考えろよ」 一人の上司から上記のメッセージを発せられると、部下はどうして良いか混乱してしまいますよね。 こんにちは。 NHKクローズアップ現代にも放映された 叱りの達人 河村晴美です。 冒頭に提示した事例を、心理学用語で、ダブルバインドと言います。 目次ダブルバインドについての解説 ダブルバインドtは、「Double(二重)」×「bind(束縛・拘束)」から成る造語です。 日本語では、二重束縛や二重拘束と訳されます。 提唱者は、文化人類学・精神医学の研究者であるグレゴリー・ベイトソン氏。 ✅ダブルバインドによる精神への影響について ・2つ以上の矛盾したメッセージを伝えることで、受け手は混乱、不安、情緒不安定、人間不審に陥ってしまうことがある ・精神的に相手に拘束される ダブルバインドの会話事例と解説 冒頭の会話を含めて、以下のようなことを見聞きしたことはありませんか? 事例1 「わからないことがあったら、何でも聞いてね」 「そんなことで、いちいち聞かないで。自分で考えろよ」 部下は、上司の気分に翻弄されてしまいます。 (じゃあ、どうしたらいいんだ) 部下は、上司の顔色を伺ってしまいます。 事例2 「言いにくいことほど、早く、報告・連絡・相談してくださいね」 「なんでそんなことしたんだ!」 部下は上司が怖くなってしまい、進んで声をかけることができなくなってしまいます。 それどころか、そもそも悪い出来事が起きないように、新しいことに挑戦しなくなっていくのです。 事例3 「ブレインストーミングだから、何でも思いついたことを発言してください」 「くだらないなあ、レベル低いこと言うなよ」 部下は(それならば、もう発言するのはやめよう)無言になり、自己防衛するのです。 ダブルバインドが相手へもたらす悪影響 ダブルバインドを行うと、受け手は混乱して自信を失ってしまいます。 ✅仕事における悪影響 ・心理的安全性を脅かす ・パフォーマンスが下がる ・人間不信 発信者は悪気はないかもしれません。 しかし、上記のように受信者を傷つけてしまうのです。 言葉の使い方は慎重にしましょう。 ダブルバインドはデメリットばかりではない そうは言っても、ダブルバインドはマイナスばかりではないのです。 事例4:仕事を手伝ってほしいとき 「データ入力とファイリング、どっちが得意な感じかな?」 手伝ってもらうことを前提として、どちらかを本人に選択してもらい、自分の意思で選択したと認識させることができるのです。 事例5:商品を勧めるとき 「白と青のどちらが好きですか?」 買うか買わないか?の選択から一歩先に進めて、どちらが良いかを選択してもらうアプローチです。 まとめ 言葉は、良くも悪くも相手へ影響を与えます。 言葉の使い方をぞんざいにすると、思いがけないところで悪影響が出てしまいます。 ビジネスでもプライベートでも、人と関わらずに生きてはいけません。 言葉は相手への贈り物 部下メンバーとより良い信頼関係を築くために、ダブルバインドの学びを活かしていきましょう。 *叱るとは使命感の愛* 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]> パワハラ対策 パワハラ 人材育成 叱る よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました!