【パワハラ進化系】なぜ上司は部下へあれこれ説教してしまうのか? 2021 7/05 パワハラ対策 人材育成 叱る研修 怒る 2021年7月5日 目次パワハラ疑惑を持たれる上司の共通点 パワハラ疑惑をもたれる上司には、共通点があります。 それは、余計なことを言って墓穴を掘っている です。 例えば、部下が提出物の期限が過ぎているとき。 このときに、期限を守るように注意指摘するのは、指導の範疇です。 しかし、「ルーズな性格」とか、人格や性格を否定するのは、仕事の注意指摘を逸脱しています。 パワハラと言われるのは、仕事に関係の無いことまで踏み込み、しかも否定している。 業務指導は、上司の仕事です。 ただし、部下の性格改善、人格改造は、上司の仕事でしょうか? ちがいますよね。 なので、部下は、不愉快だと感じているのです。 ✅パワハラ疑惑を持たれる上司の共通点 余計なことを言って墓穴を掘っている しかしながら、上司は決して悪気は無いはず。 むしろ、部下の成長を願って行っているのに・・・そうであれば、とてももったいなことです。 部下に誤解されないように、言葉が暴走しないように。 一瞬立ち止まって、慎重に、言葉の過不足を考えてから発言するようにしましょう。 一拍間をおくと、メリットもあるのです。 それは、上司の発言に重みがでて、部下の聞くスタンスも高まっていくのです。 ✅発言が暴走しないコツ 一拍間をおく すると、発言に重みも出る なぜ、余計なことを言ってしまうのか? 人間の思考の特徴には、2つの傾向があります。 ✅人間の思考の特徴 発散と収束 発散 発散とは、想像、イメージ、アイデアなどがどんどん膨らんでいくことです。 マインドマップの書き方が、どんどん外側は拡がっていくことも、発散だからです。 収束 収束とは、要約、整理、仕分け、まとめることです。 さて、人間の通常モードは、発散です。 なので、怒ったときに、過去の怒りの記憶が想起されて、芋づる式に思い出されたことを言ってしまうのです。 これが、説教のからくりです。 ✅なぜ、余計なことを言ってしまうのか? 人間の思考の通常モードは、収束よりも発散だから ひるがえって、収束については、多くの人がわざわざ行わないといけないことなので労力がかかるのです。 つまり、めんどうなのです。 パワハラと言われない、シンプルな注意指摘の方法 多くの人がめんどうだと思っていることを行うと、抜きん出ることができます。 なので、この機会に部下育成の方法の1つとして取り入れてみませんか? 「パワハラと言われないためには、注意指摘のひと工夫」 とてもシンプルです。 ✅パワハラと言われない、シンプルな注意指摘の方法 ①削ぐ ②例える ③組み立てる ①削ぐ 仕事に関する注意指摘に特化します。 人格や性格に関する発言は、バッサリ切り捨てましょう。 オッカムの剃刀(かみそり) という言葉を聞いたことがありますでしょうか? 14世紀の神学者、哲学者オッカムが言った言葉です。 ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針。 とにかく、極限までシンプルに、余計な言葉はバッサリ切り捨てましょう。 ②例える Aを説明するときに、Bに例えて伝える。 先述したのは、まさにこのことです。 シンプルな説明方法について「オッカムの剃刀」と表現したことですね。 ③組み立てる 削いだ言葉、例えたことを、どのような順番で伝えるのが良いか? 目的は、相手に伝わることです。 そのために、順番や組み合わせなど、立体的な構造を考えてみることです。 まとめ:論理は人を優しくする パワハラと言われない注意指摘の方法は、論理的思考を活用しています。 とかく「注意指摘は厳しく言わないよう」にとか、話し方に焦点が当たりがちです。 しかし「どのように言うのか?」小手先のテクニックよりも、「何を言うのか?」注意指摘する内容を明確に伝えることが、無駄な時間も労力もかかりません。 むしろ、論理的な会話はミス・コミュニケーションを防ぐのです。 ときに、婉曲表現よりも、ズバッとスッキリ伝えるほうが、部下にとって分かりやすい。 つまり、親切なのです。 婉曲表現がもたらす、誤解と徒労の非効率 論理表現がもたらす、スッキリクリアの効率性 パワハラと誤解されないためにも、注意指摘はシンプルに明確に。 怒りの暴走は、上司が損をします。 『パワハラと言われない、シンプルな注意指摘の方法』実践して、部下育成のストレスから解放されてみませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>