【パワハラ進化系】上司のストレスが捏造される理由「それが言い訳って誰が決めたの?」 2021 7/12 パワハラ対策 アンガーマネジメント 人材育成 叱る研修 怒る 2021年7月12日 目次それは、本当に言い訳なのか? 部下や後輩を育成する立場の方であれば、一度や二度ではないはず。 部下の言い訳が始まった途端、心の中でつぶやいているのではないでしょうか? (あ〜、また始まった) 能力の高い上司ほど、不毛なやりとり、発展しない会話と捉えて、ムダな時間と感じています。 さて、ここで質問です。 部下は発言するときに、自分から言い訳します!と宣言したのでしょうか? 部下自身が「言い訳」と認識しているのでしょうか? 実のところ、言い訳と認識しているのは発言者ではなく、聞いている上司が思っているだけなのです。 言い訳とレッテルを貼られるのは、発言の出だしに特徴があります。 ✅「言い訳」とレッテルを貼られる理由は開口一番の言葉 ・「でも・・・」 ・「だって・・・」 ・「そうは言っても・・・」 第一声で、逆説や反論が始まると、相手は反論されたと感じます。 上司の発言を受け入れずに、自分を正当化しているような感じがします。 それが「言い訳だ!」と相手(上司)は不満、不愉快、不信感をもつのです。 ただ、本当に部下は言い訳したかったのでしょうか? 言い訳と認識しているのは、上司です。 部下ではありません。 上司の問いに答えたことで、結果的に言い訳になっているのです。 部下の言い訳を封印するのは、上司の威圧ではなく「思考力」 部下の言い訳を封印するのは、上司の「思考力」です。 身体的攻撃ではありません。マウントをとる威圧でもありません。 「でも」「だって」「そうは言っても」 この際ですので、3大言い訳接頭語を封印しましょう。 そのためには、質問を変えるのです。 英語では、Why? の疑問詞に応じるのが、Because〜(理由)です。 上司の質問:Why? (なぜ、こうなったのか?) 部下の答え:Because〜(なぜならば〜) 部下の言い訳を引き出していたのは、実は上司の質問だったのです。 質問を言い換えると、言い訳は無くなる 上司は、部下へ「言い訳するな!」と禁止命令を出すよりも 上司が、質問を換えましょう。 禁止命令ではなく質問を言い換える そもそも、それを行った理由、目的は何? 失敗原因を特定することは大切です。 よくあるやり方は、「ヒトを責めずにコトを問題視する」と言われます。 確かにその通りですが、コトを起こしたのはヒトです。 なので、ヒトを責めないようにくれぐれも気をつけないといけません。 それは、相手に誤解されないよう気づかいが必要です。 って、大変ですよね? 気づかいは大切ですが、別のやり方もあります。 それは、「意図を聞く」ことです。 ✅言い訳ではない、部下の本心を引き出す質問 「何のために行ったのですか?」 これは、意図を引き出す質問です。 「なぜ、そうしたのか?」 は、実は2つのことで答えることが可能です。 (1)方法、手段 (2)目的、理由、意図 多くの場合は、(1)方法手段で答えることが多いです。 「なぜなら、こうする以外は無かったのです」 しかし、(2)目的、理由、意図で答えるとこうなります。 「◯◯を解決するために実行したのです」 すると、目的達成させるためには、他の手段もある可能性が残されています。 ここからが仕切り直しです。 上司と部下が知恵を出し合い、解決のために方法手段を出して実行するのです。 「目的達成のために、どうする?」 ヒトを責めずに、コトの向こう側を問う コトの向こう側とは、意図そのもの ヒトを責めるのではなく、コトを特定するのでもなく、意図を引き出すことです。 信頼する根拠はこれです 部下を信じる 美しい言葉です。 人としては、大切なことです。 しかし、ビジネスにおいては根拠なく信じていても説得力がありません。 論理的に筋道が通っていないと、他者に納得してもらうのは不可能です。 では、どうしたら信じるることができるのでしょうか? それは、意図を信じる 人は、他者から見るとダメな行動であったりしても、必ず肯定的意図があります。 人は肯定的意図に基づき行動する 上司から見ると部下の行動がNGであったとしても、未熟でつたない部下は精一杯良かれと思って考えて選んだ行動なのです。 上司よりも部下は、経験値が少ないために行動の選択肢が少ないのです。 ビジネスにおいて部下を信じる根拠は、意図 まとめ:言い訳の向こう側を見よ 言っていることよりも、言っていないことを見よ 部下は、言い訳したくて言っているのではありません。 部下は、上司の問いに答えているのです。 上司は、部下の言い訳を聞きたくないと思うならば 上司が、言い訳を引き出さない質問に言い換えましょう。 目先の行動を改善させるだけであれば、注意指摘です。 しかし、部下の成長、これからの将来を支援するならば、意図の顕在化、意図の言語化です。 叱るとは、注意指摘よりも一段上の視点による支援法です。 言葉で育成する。 言葉で支援する。 言語化は、思考力を磨くことです。 叱るスキルの一つとして、部下の意図を引き出してみませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村晴美 《メルマガ登録をおすすめします!!》 叱りの達人メールマガジン 「叱るだけじゃない」 日々アップデートされる河村晴美の最新版コンテンツをお届けします。 「それってホントに正しいのか?」 「何が、そう思い込ませているのか?」 思い込み、固定概念、先入観を解体し、新しい価値観の再構築のヒントになる内容です。 ブログにアクセスする手間がなくなります。 週2回程度、お昼ごろに届きます。 メルマガ登録は、こちらからどうぞ。 ]]>