【パワハラ進化系】上司へ「ルールを守らない部下:の叱り方の厳選7つまとめ」 2021 5/20 パワハラ対策 パワハラ 人材育成 叱る研修 2021年5月20日 ・会社のルールを守らない部下がいる ・部下がルールを守らなかったことがあり、ヒヤッとしたことがある ・上司である私の言うことを素直に聞かない部下の処し方を知りたい 本コラムを読むと、以下のことが得られます。 ・部下にルールを守らせる方法がわかる ・上司の自分のストレスが減る ・「なぜ、部下がルールを守らないのか?」心の中がわかる ・部下との接し方のバリエーションが増える 目次「なぜ、部下はルールを守らないのか?」3つの理由 上司から見ると、部下の行動は理解できないために腹が立ちます。 まずは、部下の心の中に分け入ってみましょう。 無理に部下に共感はできなくてよいのです。 「なぜ、ルールを守らないんだ!」と一方的に押し付けても現実は変わりません。 解決しないのであれば、 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 部下から見える世界を共有するのです。 ✅なぜ、部下はルールを守らないのか?3つの理由 ①ルールを破っている自覚が無い ②ルールを守らない上司や先輩もいるので、自分ばっかり言われるのは不愉快だ ③ルールを守る意味がわからない それでは、1つ1つ解説します。 ①ルールを破っている自覚が無い 上司から見ると部下はルールを守っていないように見えるかもしれません。 がしかし、部下はしっかり守っていると思っています。 この場合の問題点は、認識のズレ です。 上司が期待しているルール厳守の状態と部下の実行にギャップがあるのです。 ②ルールを守らない上司や先輩もいるので、自分ばっかり言われるのは不愉快だ 部下は「なんで私だけ指摘するのか?他にもルール違反者はいるじゃないか!」と腹を立てています。 この場合の部下の心情は、評価の不平等。 つまり、えこひいきが発生しているので不愉快なのです。 ③ルールを守る意味がわからない 「職場ではルールを守りなさい」と行動の制限や命令に終始して、「なぜそれが必要なのか?」の理由の説明が無いために、思考を意図的に封印させられている気がするのです。 これは、自分のアタマで考えたい部下ならば、なおのこと一方的な上司の命令に強制的に思考停止される気がして、危険を察知しているのです。 自立的思考をする部下は、上司から危険な思考停止の命令が作動したと感じています。 この場合、部下が納得できないのは、行動の一方的な命令が操作されていると受け取れるので、反発しているのです。 ルールを守らない部下の叱り方:厳選7つまとめ 【ルールを守らない部下への叱り方】を厳選して7つにまとめました。 ①上司が示す ②「OK!」を伝える ③「なぜ?」を問う ④「どうしたら?」を引き出す ⑥「もっと!」で活性化 ⑦「一緒に」で光を当てる ①上司が示す 部下へ「やれ!」と指示命令するだけでは動きません。 まず、上司自らが率先垂範して、示すことが大切です。 上司がモデルです。模範行動を示しましょう。 そして、部下以外の職場の方全員で、ルールを遵守することが大切です。 職場のルールを重んじることが、職場の仲間を重んじることに通じるのです。 ②「OK!」を伝える 上司のあなたが、部下がルールを守っていないのを見つけて注意指摘しました。 部下は、その以降、改善しました。 さて、上司のあなたは、部下の経過を観察し、変化に気づいて、声かけしていますでしょうか? この声かけの有無が、部下から信頼されるか否かの分かれ道です。 部下が行動を修正つまりルールを守るように変化したのですから、肯定のフィードバックの声かけをしましょう。 ✅肯定のフィードバック:セリフ事例 「視野が広がってきたね」 「最新の注意ができるよう集中力が上がってきたな」 「行動が定着しているね」 「冷静に対応できているな」など 上記のような声かけがないと、部下はどう思うでしょうか? (上司はできていないことは指摘するのに、できていることは認めてくれない) と感じるだけではないのです。 実は、こんなデメリットが生じるのです。 上司への不信感 「見つける」「見つけない」着眼のムラが、上司の思考の信憑性を疑ってしまうのです。 ③「なぜ?」を問う 自立心の強い部下ほど、一方的にルールの厳守を突き付けれると反発します。 それは、「なぜ、守る必要があるのか?」の理由を納得したいからです。 そこで、上司は部下へ、自分のアタマで考えてみるよう問いかけるのです。 「なぜ、このルールが存在すると思う?」 部下の考えを引き出しながら、上司が解釈や理由をつけ加えて説明するのです。 部下の意見の内容が優れていれば、ほめましょう。 しかし、もっと肯定するべきことは、部下が自分のアタマで考えて意見を述べたことそれ自体が素晴らしいことなのです。 内容ではなく、発言した行為がすばらしい ここを部下へ伝えてから、上司の解釈を伝えるのです。 そうすれば、部下は心を開いて聞きます。 ④「どうしたら?」を引き出す ルールが成り立った経緯は、③で上司が伝えました。 その上で、ルールをみんなが徹底して守るために、どんな施策ができるか?と行動方法を、部下と上司が一緒になって考えます。 このメリットは、部下に当事者意識をもたせるためです。 とかく、自分がいない場で決められたことは、(私は関係無い。部外者だし・・・)と思いがちです。 そうならないために、当事者意識を持たせるために役割をもたせるのです。 ⑥「もっと!」で活性化 これまで守られてきたルールが絶対視されると、途端にルールは形骸化します。 時代は変化し、状況は刻々と変わります。 いつでも最新であるために、今のルールのもれや抜け落ちがないか? 効率化、常に最適化させるために 「今のままで良いのか?もっと最適化できるのではないか?」 疑いの目でバージョンアップさせるのです。 ⑦「一緒に」で光を当てる 部下へ一方的に「ルールを守れ!」では、部下は指示命令を受けるだけです。 これは受動的な態度にしばりつけてしまいます。 部下に、能動的に動いてもらうためにはどうしたら良いか? 部下に光を当てましょう。つまり、当事者意識をもたせるのです。 一方的な指示命令ではなく、「一緒に進もう!」です。 この関わり方は、部下に役割意識を芽生えさせることができます。 ルールとは何か?:定義の言語化と思考放棄の危うさ 以上、「ルールを守らない部下の叱り方厳選7つまとめ」をお伝えしました。 ここからもう一段深めてお伝えします。 ルールとは何か? 実は、この議論がないと、単にルールに躍らされ、ルールに翻弄されてしまうのです。 言葉の定義は人それぞれです。定義の言語化をおろそかにしてルールの徹底はあり得ません。 なぜかというと「だって、ルールなんだから守るのが当たり前でしょ?」 これでは、思考停止どころか、思考放棄 になってしまいます。 思考放棄してはいけない 「ルールとは何か?」ルールの定義の言語化を職場で共有しておくことが大切なのです。 製造業であれば、以下は臨場感が高いのではないでしょうか? ルールとは、あなたの命を守るもの 河村晴美は数多くの企業様の製造現場、工場へも参ります。 廊下や食堂に貼られたポスターに書かれています。 なので、工場長やライン長はこう言うのを何度も聞きました。 「ルール厳守は命を守るためって、うちの従業員は言わなくても理解している」 って、いやいや、それは工場長とライン長のアタマの中の想像ですよーーーーーーーー! アタマの理解は、理性の領域 命は、生存本能の領域 生存本能に訴えかけるには、理性より感情を揺さぶるのです。 つまり、感情に訴えるのです。 それが、上司が部下へ、感情と論理の両方で、話し言葉で伝えることなのです。 「ポスター貼ってるから見ておいて」 「一斉メール送信したから、読んどいて」 ではないのです。 工場長、ライン長の生の声で伝えることに価値があるのです。 話すことは、ルールの詳細な行動ではありません。 話すことは、「なぜ、ルールを守る必要があるのか?」 つまり、「あなたの命を守りたい」 会社は全力で社員全員の命を守りたい。家族を泣かせたくない。 だから、口を酸っぱくしてでも見逃せないんです! だから、ヘルメットのあごのベルトの緩みを許さないんです! と思わず、河村晴美も熱くなってしまいました。 ルールの定義をワンフレーズで共有 これを前提とした上で、ルール厳守を徹底させるために叱ることができるのです。 まとめ:叱る前の前提挿入 ルールは、社員の命を守るためのもの 「これくらい、いいだろう」と甘くして、もし大切な従業員の命が危険に晒されたらどうしますか? なので、ルールを守らないことは見逃してはいけないのです。 ✅叱る前の前提挿入 「君の命を守るために言います」 部下は上司からこのように言われたら、それでも「いちいちうるさいな!」「ほっといてくれ!」と言うでしょうか? もしそう言われたら、上司の真剣さ、真心が伝わっていないと言うことです。 「ほっとけません!なぜなら、君のことを心配してるからだ」とさらに前提挿入の言葉をつむぎましょう。 上司が真剣に向き合えば、部下もこちらを向いてくれるのです。 このコラムでは、上司へ【パワハラ進化系】「ルールを守らない部下の叱り方7つまとめ」をお伝えしました。 上司の皆さん、いかがでしたしょうか? 「部下にルールを守らせたい」と思う向こう側に、実はあなたの部下への信頼の愛情が存在していたことに気づいたのではないでしょうか? ***叱るとは使命感の愛*** 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]> パワハラ対策 パワハラ 人材育成 叱る研修 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました!