【パワハラ防止の特効薬:人を動かすサスティナブル会話術】上司こそ「指示なし、闘いなし、御旗を立てよ」 2021 5/05 思考力 パワハラ リーダーシップ 人材育成 叱る研修 2021年5月5日 ・自分が育ったやり方以外の方法で部下を育てることができない ・人は指示命令されたら、素直に従うべきだ ・なぜか、アノ人が言うとみんなが自然に動いてしまうという、アノ人を解読してみたい 目次パワハラ予防の特効薬として、上司は部下へ「指示無し、闘い無し、御旗を立てよ」 上司が指示命令するよりも、本人が自発的に動く方がサスティナブルです。 サスティナブルとは「持続可能」という意味です。 上司が頑張りすぎる、デメリット厳選3つ 上司がまちがったやり方で頑張ると、いろんなところで支障がでます。 せっかく、上司は奮起、発奮したことが裏目に出てしまう・・・ 実にもったいないことです。 がんばるエネルギーは、とても尊いものです。 だからこそ、むだ使いせずに、ぜひサスティナブルに効果的に使いましょう。 そこで、まずは、上司ががんばることが裏目に出てしまうデメリットを一緒に見ていきましょう。 ①テンションを上げるデメリット 一時的に無理やりテンションを高めても、あとで落ち込むのであれば、単なる気分のアップダウンにすぎません。 それに、気分が上がったり下がったりは、むしろ疲れます。 ②指示命令するデメリット 上司が指示したり命令したりするのは、絶対ダメということではありません。 必要な時は、もちろんおこないます。 しかし、いつでもどんな場合にも、上司が部下へ指示命令しなければ部下が動かないという状態は良くないです。 というのも、それは上司がいないと部下は動けないということ、つまり指示待ち状態なのです。 この状態は、部下が上司へ依存し指示待ち状態なので、ムダな手待ち時間も発生してしまいます。 ③闘うデメリット 部下と闘う必要はありません。同期のライバルを敵対視する必要もありません。 むしろ、目的達成に向かう大切な仲間です。 ファイティングポーズの握り拳は下ろしましょう。 そして、両腕を広げて、相手を迎えるポーズをとりましょう。 あなたが心を拓くことで、相手は受け入れてもらえると安心感をもつのです。 上司が行うことは何か? 御旗を立てよ 目指すビジョンを掲げることです。 例えば、車に高性能のカーナビを搭載していても、目的地が設定されなければ、ルートが提示されません。 このように、仕事を始める最初に目的地、ゴールが示されないと、メンバーは迷子になってしまうのです。 また、目的地が明確でないと、メンバー達が自分勝手に行き先を設定し迷走し始めます。 そして、疲れて立ち止まったり、途中でイヤになってドロップアウトしたり、他に楽しそうな仲間と離脱したり、他の魅力的なゴールへ歩み出したりします。 なので、上司さらに経営層などメンバーを導く立場の人は、目指すビジョンを示すことが大切なのです。 部下を動かす極意「価値判断の軸をずらす」 部下が重んじる価値と上司の価値が合わないことがあります。 このような時、相手をねじ伏せたり、マウントトークをすると後でしっぺ返しを受けたりします。 反撃は、忘れた頃にやってくる 思いがけない時に足元をすくわれたりするので、気をつけましょう。 しかし、上司はメンバーの考えを好き放題に野放しにしておくわけにはいきません。 マウント取りで戦うのではなく、新しい価値判断軸の提示をすると、相手は新しい気づきを得ることができます。 例えば、例を2つあげます。 どちらも河村晴美が個人的に「へぇ〜」と感じた体験談です。 事例1:「ポテトチップスの美味しさは素材じゃない。切り方だ」 これを知るまでは、ジャガイモの美味しさがポテトチップスの美味しさだと思っていました。 しかし、そうではなかった。 新鮮なおどろきがありました。 事例2:天麩羅は揚げ物ではない。蒸し料理なのです。 先日、天麩羅屋さんへ行った時のことです。 目の前で天麩羅を揚げる大将が教えてくださいました。 「天麩羅って、揚げ料理じゃないんです。実は蒸し料理なんですよ」 ええっ!? 大将いわく、高温で一気に油膜をつくることで、天麩羅のタネ(具材)が蒸されてふっくらし、水蒸気が充満するので、口の中で噛んだ時に香りも広がり、これが美味しいと感じるのだそうです。 新しい価値判断の軸を得たとき、私たちは思考が広がります。 新しい思考をもたらしてくれた人の思考に興味をもちます。 つまり、その人に対して心が開いたということです。 正面きって闘うよりも、相手に心を開いてもらうほうがラポールは築きやすいです。 (ラポールとはフランス語で架け橋の意味。それが転じて、心理学用語としても使われています) 闘うのではない。新しい価値の判断軸を示す。 上司の役割は何か 仕事の指示命令をすることが、上司の仕事ではありません。 上司の仕事は、「部下を動かす」ことだけでは足りません。 上司の仕事は、「部下を動かして成果を出す」ことです。 上司の仕事は、部下の自主自立を支援することです。 そして、成果を上げる人材になるために成長を支援することです。 まとめ:パワハラ防止の特効薬には、人を動かすサスティナブル会話術が効果的 上司は部下へ「指示無し、闘い無し、御旗を立てよ」を行うメリット、方法、事例をお伝えしました。 部下を動かすコミュニケーション方法はたくさんあります。 今回は、その一つとして【サスティナブル部下育成方法】の持続可能な成長支援の会話術をお伝えしました。 あなたが試してみることで、部下が大いに成長飛躍されるきっかけになれば嬉しいです。 そして、ぜひ他の記事も実行してみてください。 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]> 思考力 パワハラ リーダーシップ 人材育成 叱る研修 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました!