【パワハラ予防策】女ボスのあざとい「とろみ」の一言とは

目次

理系男子を泣かせてしまった失敗談

知人の女性管理職の話です。 入社1年目の男性部下が目の前で涙を浮かべたとき、正直 (えっ?この程度で泣くの?!) と思ったとのこと。 この部下は、国立大学の理系学部の修士卒。 立派な大学を出て、とても優秀と期待されている存在とのこと。 だからこそ、上司は正直おどろいたのでした。 (えっ?瞳が涙で潤んで見えるのは、ワタシの見まちがいでは?) 女性管理職が指摘したことは以下でした。 仕事の優先順位について、上司の意向を伝えたのです。 部下が自己判断して行っていること、それがどんなに時間と労力をかけて取り組んでいても、組織が求めていることで成果を上げないと評価されないということです。 加えて、なぜこの優先順位になるのかの理由も伝えました。 にもかかわらず、部下の目から涙がポロリ・・・。 部下本人としては(こんなに頑張っているのに・・・)と思ったのでしょう。 しかし、いくら自分が頑張っていても、組織が求めている方向に沿っていなければ評価されないですよね。 組織という構造の中に、自分という実存が存在します。 これを理解することが、学生から社会人に自覚する出発点ですね。

人を動かすのは理屈だけでは足りない

さて、知人の女性管理職は、どのように部下を諭し励ましたのかというと・・・

①あいまいさを排除した明確な指示

・優先順位について ・その理由 これらを言葉で明確に伝えました。 しかし、残念ながら人はこれだけでは動かないのです。 機械であれば、コマンドキーをONしたら、動き始めるのですが、人間はそうはならないですよね。

②最後に一言つけくわえる

有終の美というくらいですから、終わり方には細心の注意をはらいましょう。 女性管理職が行ったことが「とろみ」の一言を付け加えたのです。 それは、実にシンプル。 「よし、これで行きましょう。」ときっぱりを言いきった後に一呼吸おいて「ねっ?」と付け加えたのでした。

キッパリ言いきるより、余韻を残すことも効果がある

言い切ること。断言すること。この話し方は、自らの自信を伝えることができます。 しかしながら、場合によっては相手を威圧させかねません。 相手と勝負する場合ならば一定の効果があるでしょうが、仲間は勝負相手ではないですよね。 つながりを印象づけたいねらいがあるならば、「とろみ」でつながりの余韻を残すことができるのです。 男性上司であれば、「がんばろう。なっ?」も使えますよね。

部下との情報共有と同じくらいに大切なこと

部下へ仕事の情報を伝えて共通認識をもつことは大切です。 実は、それと同じくらに大事なことは、部下を動かすための伝え方にも創意工夫が必要です。 部下との1on1の個別面談が終わったときに、部下の心に何を残すかが重要です。 余韻を残す話し方として、「とろみ」を意識してみませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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