【叱り講演46】 温州みかんと分析哲学とゴッドファーザー

こんにちは。
叱りの達人こと河村晴美です。

この時期、寒くなると、
ぐっと甘味が増して、冬が旬の果物

それは、みかん

を思い浮かべる方が
多いと思います。

お値段も手ごろですし、

風邪予防にビタミンCを
包丁いらずの手間いらずで
手軽に取れるのも、みかんの
の人気の要因かと考えます。

さて、

黄色(交通の信号機の黄色)

赤色(交通の信号機の赤色)

この2色の間の色は、何色と
言いますでしょうか?

オレンジ色

と答える方も多いかと思います。

しかし、オレンジ色という言葉以外にも
言い表す言葉を知っている人ならば、

赤に近ければ、

  朱色、緋色、橙色・・・

黄色に近ければ、

  黄壁(きはだ)色、みかん色、レモン色・・・

と、言い換えるかもしれません。

しかし、黄壁色を知らない人は、

同じ物を見ても、

オレンジ色というかもしれませんし、
みかん色というかもしれません。

同じ物を見ても、人によって
認識は異なるということです。

そう、この世界は、
先に物や事象が存在するのではなく、

言葉をはりつけることで、
認識が立ち上がってくるのです。

色のグラデーションを
粗く区分けすれば、色の種類は
少なくなります。

一方、グラデーションを細かく
区切り、それぞれに命名すると
多色になるのです。

例えば、雪の多い地域に住む
民族の人には、雪を表現する
言葉は、日本語より多種あります。

同じ雪でも、形状、色合いなど
日本語に紐づけられない
つまり、微妙なニュアンスの
雪の言葉が沢山あるのです。

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この世界は、先に事物、事象が
あるのではなく

言葉をはりつけることで、事物、
事象が、頭の中で認識される

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さて、そう考えると、ビジネスの現場
でも、思い当たることはございませんか?

同じ現場にいたのに、

Aさんには見えているのに
Bさんは、気づいていない

Bさんが、サボっていたり、報告を怠ったり
意図的な操作をしようとしたのでは
ないかもしれません。

むしろ、もっと根本のところで、

『問題とは、何か?』

・問題という定義
・問題ととらえる範囲

事象を細かく分解、分別する
繊細な言葉をもっていないのかも
しれません。

ざっくりと、オレンジ色と指し示す範疇が
広い人と。

レモン色、黄壁色、みかん色、橙色、
オレンジ色、緋色、朱色・・・

と区分けして伝える人。

見えるためには、言葉の習得が
必要なのです。

知らない言葉は使い様が
ありません。

言葉を入れることで、
認識されるようになります。

それは、存在が立ち上がって
くるということです。

ビジネスで、あるべき姿、理想像を
共有したいのであれば、

明確に言語で伝えることが
必須ですね。

リーダーは、フワフワ、ザックリでは
人を動かすことはできなせん。

リーダーは、
明確な言葉で指し示すこと。

今日も、良き仕事を創造しましょう。

では、また。

(河村のつぶやき)

みかんを食べながら、
映画を見るなら、

『ゴッドファーザー』が良いかもですね。

言葉をはりつける、
命名するというのは、

権力の象徴ということかなと。

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■河村晴美の信条

『日本のビジネスに、知と美と誠実さを』 

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