【怒るを味方にする方法】怒りをホットとクールに解体して自分を楽にする

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「怒り」の対義語は「期待」でも実は余計なお世話では?

なぜ、怒ってしまうのか? 「怒り」の対義語は「期待」である これもよく聞く言葉です。 確かに愛情を感じます。 しかし、相手からすると、こんなふうに見えているかもしれません。 「怒ることにもエネルギーが要るんだとか、愛情なんだとか、それって単なる押し付けでしょ。 正直言って、迷惑なんだけど」 端的に言うと、余計なお世話ってことですね。 思春期の子どもであれば「ほっといてくれ」と言うことでしょう。 しかし、組織ではそうもいきません。 組織では、ほっとけないのです。 なぜなら、組織は家族とちがい、目的共有し目標達成するための集団だからです。

怒りをクールとホットに解体する

組織において、特に上司が部下に対して怒りが湧いてきたとき、どうすれば良いのでしょうか? それは、怒りを解体することです。 怒りを解体せよ 怒りは、多くの場合、負の感情であり熱いエネルギーです。 熱いエネルギーを怒り感情にこめていることが、悪害を撒き散らしているのです。 怒っている人が厄介なのは、怒り感情をホットにアウトプットしているので、周囲が迷惑しているのです。 このような上司を部下が尊敬できるでしょうか? そして、怒っている人は冷静さが欠けて見えるので、先行きの見通しが立っていません。 このような封鎖思考いや思考停止なので、良い一手が打てるはずがありません。 つまり、自分が怒りに酔ってしまい、部下に効果的な改善行動の指示が出せないのです。 よって、怒りがもたらすデメリットが仕分けできていないために、本人が損をしているのです。 ✅怒っている人が気づかずに損していること
・怒り感情を情熱のままアウトプットするので、周囲から迷惑がられ信頼を失う
・怒り感情に酔っているため、冷静さに欠ける
・冷静な思考が停止しているために、部下へ効果的な改善行動の指示が出せない
では、怒りをうまく活用するために、まずは解体しましょう。 ✅怒りを解体する
(冷静:クール) 注意指摘、改善点の指示

(情熱:ホット) ヴィジョンを示す、語る

(冷静:クール)注意指摘、改善点の指示

怒りの根源は、部下への期待です。 「こうしてほしい」達成目標へ向けて、停滞したり間違った方向へ進んでいるときは、方向転換や注意指摘を行います。 このときに熱くなるので、部下は上司を「ウザイ」と感じます。 そして、何度も同じことをくりかえされると「しつこい」と感じます。 冷静に、そして明確に具体的に、注意指示を出しましょう。

(情熱:ホット)ヴィジョンを示す、語る

熱く語るべきことは、ヴィジョンです。 怒る人が一番誤解している点が、ここです。 熱い感情で怒ると、パワハラと言われます。 熱い感情で語るべきことは、ヴィジョンです。 上司がついつい熱くなってしまうことが悪いのではありません。 「叱る」と「怒る」の最大のちがいは、熱く語るポイントがちがうのです。 ✅「叱る」と「怒る」の最大のちがい
「怒る」は、熱く部下を責めるだけ

「叱る」は、熱くヴィジョンを語る
以前にテレビ東京の番組「カンブリア宮殿」で、外食産業のレジェンドと言われる、横川 竟(きわむ)会長(当時81歳)が仰っていました。 思想がすべて コロナ禍でも大繁盛の秘訣は、いかにお客様に選ばれるか。 この一点です。 ・ハードの設計 (店内の導線、オペレーション、インテリア、店舗の立地選定など) ・ソフトの設計 (従業員の能力を引き出す評価方法、お客様を大切にする接客態度マニュアル、店長をトップとする組織運営) 経営の隅々まで、思想が浸透しているかどうか。 現場の構造にヴィジョンが染み渡っているかどうか。 これがすべてだと仰っていたのです。 思想とは、ヴィジョンです。 リーダーが、心躍るヴィジョンを熱く語ることで、メンバーの心に火がつき、動き始めるのです。

怒りを無くすことはできない

怒り感情は、喜怒哀楽の中でも一番強烈なものです。 なぜでしょうか? それは、原始から怒りは自分の身を守るために必須の反応だったからです。 怒りとは、命を守る防衛反応 いわば、条件反射です。 なので、理性の前に自動的にスイッチがカチッと入ることで、怒りが発動してしまうのです。 さらに、怒りの感情について深掘りしたい方へのおすすめコラムです。 【怒りを止めるな!】でも、怒りの感情がコントロールできないと人生が破滅する

怒りの暴走列車を制御せよ

生存本能から見ると、怒りを無くすことはできません。 しかし、怒りを暴走させることは制御できるのです。 自分の怒りの暴走を止めることができるのは、他の誰でもありません。 あなただけが頼りです。 本コラムの提案、怒り感情をクールな注意指摘とホットにヴィジョンを語ることに仕分けしてみませんか? 自分の感情を整えることができると、何より自分が楽になりますね。 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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