【部下が挫折した理由】自走する部下を育成するために必要な思考は「検証」だった

目次

■自走する部下に育成するために、上司が足りなかった視点とは

部下を自走するように支援できない上司は、あることを行っていないのです。 それは、「検証」です。 仕事を進めるときの基本の型として、PDCAがあります。
Plan:計画
Do:行動
Check:検証
Action:改善行動
よく「まずは行動だ!」と言うひとがいます。 しかし、仮説を立てずやみくもに行動すると、時間と労力のムダが多くなってしまいます。 つまり、生産性が低くなるということです。 そして、何よりも、本来はしなくて良い失敗をしてしまうために、苦手意識や劣等感をもってしまいかねません。 一方で、綿密な計画を立てないと動けない人もいます。 しかし、計画はあくまでの机上のものであり仮説にすぎません。 計画の精度を高めること、計画が的を射たものなのかどうかは、実際に行ってみて初めて検証されるのです。 成功する人は、PDCAを高速回転させていきます。 その際、小さく失敗して、軌道修正させるのが早いのです。 質の高い改善行動するために必要なことが「検証」なのです。

部下が成功しても、ほめてはいけない!?

「よくがんばったな!」 部下が成功すると、ついほめたくなります。 単に結果だけにフォーカスすると、謙虚な部下は「たまたまうまくいきました」「ラッキーでした」「運が良かっただけです」と言うかもしれません。 このような外部要因ではまぐれ当たりであり、再現性が無いですし、実は受け身体質になってしまうのです。 このように、部下をほめることは上司として良い行動と思われがちですが、実は部下の成長を阻んでいる可能性があります。

「検証」が自信を育む

部下が成功したときに、上司が行うことは、部下と一緒に「検証」することです。 うまくいった要因分析をするのです。 ・どんな準備、仕込みを行ったのか? ・何がきっかけで好転したのか? ・何をどのように、どんな意図で実行したのか? 成功の要因分析をすることで、次への仕込みつまり再現性を高める行動指針を抽出しているのです。 「検証」とは振り返りのことです。 「検証」することで、部下は、成功体験を成功法則に抽象化して、次に活かす教訓として自分の中にノウハウを蓄積していきます。 これが、何があっても自分は乗り越えていけるという自信の裏づけになるのです。 もうお気づきですね。 失敗を「検証」することで、失敗経験が学びに昇華されます。 「検証」思考が身についた部下は、もう失敗が怖くありません。 どんどんトライして、エラーを検証し、成功ノウハウに転化していくので、失敗へ耐性が強くなるのです。

部下の能力を高める上司が行っている1on1は「検証」

部下に成果を上げさせる管理職が、PDCAの中で一番力を上げているが「検証」です。 失敗原因をヒトに焦点を当てると、部下は萎縮します。 次からは失敗しないように、挑戦をやめます。 自己防衛して、指示待ち人間になってしまいます。 現代は、正解のない時代です。 よって、組織にとって大切な人財は、自主・自立・自走する人財です。 このような自走する社員を育てるためには、失敗要因をヒトに究明するのではなく、コトに焦点を当てることです。 ✅失敗原因をヒトではなく、コトに焦点を当てる問いかけ
「一緒に、失敗要因を突き止めよう。そして、改善行動を見つけよう」
上司が部下へ指示命令ではなく、まして説教するおではありません。 一緒に「検証」することで、チームの仲間になるのです。

部下との1on1で「検証」することが思考のインストール

上司が部下へ正解を渡すと、部下は上司の指示を待ちます。 そうではなく「部下自身に自分で考えて行動してほしい」と願うのであれば、上司と部下がともに考えて、思考プロセスを共有することです。 こうすることで、部下に「検証」過程を体験させることができるのです。 部下との1on1で、「検証」の思考過程を共有することは、思考プロセスをインストールすることなのです。 あなたも、自走する部下に育成するための「検証」思考をインストールさせる方法を身につけてみませんか? 叱りの達人 パワハラ対策専門家 河村 晴美
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