【部下は閲覧禁止】パワハラ上司のレッテルを貼られないために一言が足りなかった

目次

こうして上司はパワハラと誤解される

「お前、死にたいんか!」 部下の不注意で部下自身が命の危険を感じる状況になった時、上司はどうしたら良いのでしょうか? まさに、現場で一瞬の判断で命の危険を回避できるかどうかの瀬戸際です。 この時に、工事現場で 「今、どうしたらいいと思う?」とコーチングしたり、1on1で部下に寄り添い、しっかり耳を傾けて部下のお話を聞いている場合ではないですよね。 まずは緊急対応です! 行動の制止または回避(別の改善行動)をさせることが重要です。 それが、上司が行動指示する「危ない!逃げろ!」ですね。

パワハラ誤解:端折ってはいけない大切な言葉

その後で、多くの場合はこのように言うのではないでしょうか? 上司「お前、死にたいんか!」 まさか、部下から「はい、死にたいです」というリアクションは無いと想定の上で言っていますよね。 なので、部下からかえってくる言葉は「いいえ、死にたくありません。」 すると大抵は、上司「危ないやろ」と返すことでしょう。 「危ないやろ」 上司のみなさん、この言葉に一番伝えたいことや思いを込めているのではありませんか?
上司の心の声

(お前が危険な状況にさらされて、オレは自分のこと以上に心臓止まりそうなくらい、肝をつぶすくらい不安になったんや。
お前に何かあったら、本当に本当に自分のこと以上に恐ろしくて怖くなるんや。
だから、思わず大声をあげて、精しないといけないと思い、声を荒げてもうたんや。
お前をびっくりさせてしもうたけど、お前の命が助かったんやから、ホンマ良かった。
大きな声を出して、驚かせてもうてごめんな。
でも、ホンマ無事で良かった。お前に何かあったらと思うと、実は今でも足が震えとるわ。
なんものうて、ホンマ良かったわ。もう、こんな不安な思いはさせんといてな。心臓にわるわ。
ほんまに大事にならんで良かった。)
上司の情感をあじわっていただきたく、関西弁で心の声を言語化してみました。 この上司の思いに憑依しているうちに、あっという間に文字数が265文字(なんと53倍!)に膨れ上がってしまいました。 (ふぅっ) けれども、これはけっして大げさにしているのではなく、部下思いのあなたならば(そうそう!)と共感思してくれるのではないでしょうか。 上司は、部下の命を大切に思っています。 しかし、工事現場での作業中に、上記のことを語り伝えることは最優先されないでしょうし、現業の上司が上記のように雄弁に自分の思いを言語化し理路整然と語るトレーニングは受けていないことでしょう。 でも、多くの上司は部下へのあふれる思いをもっています。 けれども、危険な状況での緊急対応では短い言葉でビシッといわざるを得ないのです。

パワハラ誤解:キツい一言の本意を解説してみる

上司には現場を取り仕切る責任があります。 まして、部下の命を預かる責任は非常に重いです。 なので、緊急事態が起きると、悠長にまたふんわり軽〜く言うのは不適切。 一瞬で改善行動をとらせないといけないわけなので、一言でビシッと!にならざるをえないわけです。 けっして、威圧的また高圧的にみせたいのではなく、短い時間で伝えるために、時間を圧縮しているのです。 キツい一言の正体は、威圧や高圧ではなく、時間の圧縮 しかし、部下は、自分の失敗で周囲に迷惑をかけてしまったことで落ち込んでしまいます。 そこで大切なことは、事態がおさまってから、振り返りをすることです。

パワハラ誤解:振り返りをしないデメリットとは

その振り返りをしないと、今回の失敗から学べないので、失敗の恐怖、劣等感、自信喪失したままで引きずってしまうのです。 こうして、部下が(この仕事、自分は向いていないのかも・・・)で辞めていくのです。 なので、振り返りは本当に大切です。

パワハラではなく成長支援:振り返り3ステップ思考法

振り返りはたったの3ステップでできます。とてもシンプルです。
ステップ1:分析する(現在)
ステップ2:引き寄せる(過去)
ステップ3:次に備える(未来)
それぞれを解説しますね。 ステップ1:分析する(現在) 起きたできごとを、いつ、どこで、誰が、何を、どのように、おこなった いわゆる5W1Hで事実をあぶり出します。 この時に、落ち込むなどの感情論はさしはさまないとうまくいきます。 ステップ2:引き寄せる(過去) どうしてこうなったのか?今回のできごとにつながる経緯や前段階を思い出す。 ステップ3:活かす(未来) 今後は、今回のようにならないようにあらかじめ備える。 また、同じようなことが起きたときには、今回の学びを教訓として対処する。 というように、次回へ活かすことができれば、今回の失敗は大切な経験になるのです。 『振り返り3ステップ思考法』を部下の頭の中へインストールしてあげましょう。 実はこれはセルフコーチングの一種です。 こうやって、部下が自主自立型人間へ成長することで、上司のあなたは部下が手離れしていき、結果的に組織も生産性が向上していくのです。

まとめ:パワハラ上司とレッテルを貼られないために

パワハラと誤解される理由のもっとも多いことは、圧倒的な言葉不足によるものです。 案外、言っていないんですよね。 特に、一番大切なことほど伝えていません。 なぜか、大事なことはいつも後まわしになってしまっている。。。 (特に、ビジネスの場面では) この機会に、自分の端折っている言葉を言語化してみませんか? 叱りの達人協会 パワハラ対策専門家 河村晴美]]>

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