なぜ、職場では推しトークが通用しないのか? 2021 8/01 行動力 コミュニケーション コミュ障 マーケティング 差別化 独立起業 2021年8月1日 目次なぜ、推しトークがビジネスで通用しないのか? 自分の「推し」を勧めるときのありがちなトーク。 例えば、推しがミュージシャンの場合。 「とにかく、良いんです。聞いたらわかりますから」 プライベートでは良いかもしれません。 しかし、ビジネスでは、相手を動かすことはできません。 なぜでしょうか? それは、自分の主観による一方的な押しになっているからです。 ビジネスは、相手に納得してもらえないと自分の主張が通りません。 いくら説得しても、相手は動きません。 相手が「なるほど、そうか」と納得してもらう必要があるのです。 そのために伝えなければいけないことは、他では代用不可であること です。 なぜ、それなのか? それ以外では、ダメなのか? この質問に明確に答えることです。 「他ものではダメなのだ!」を言語化するのです。 【弱い理由】 他のものでも良い 【強い理由】 他のものではダメ 使用法の事例「なぜ、お能?」 わたくし河村晴美は、お能を鑑賞することが好きです。 しかし、本コラムをお読みくださっているあなたは、きっとお能には興味は無いと思います(笑) そこで、お能を「推し」の事例として考えてみましょう。 Q1: なぜ、お能を見るのが好きなのか? お能を見るだけならば、youtubuでも見れます。 しかし、私は、能楽堂で見るのが好きなんです。 Q2: なぜ、能楽堂で見るのが好きなのか? 能楽堂が、まるで神社のような空気感なのです。 清々しい空気感で、心が整うからです。 能楽堂が神社のような感じがするのは、決して私の主観ではありません。 というのも、能楽堂の桧舞台の背景に描かれている松は、春日大社にある「影向(ようごう)の松」をモチーフにしています。 松は、神道では神の依代(よりしろ)とされています。 また、もともと能楽のルーツは、神への奉納でした。 能楽は、奈良の平安京で誕生した猿楽がルーツです。 ちなみに、舞と踊りのちがいは何か? 舞は、神のため。ルーツは、古事記の天の岩戸伝説です。 踊りは、それ以外のリズムや音楽に合わせて体を動かすことです。 今でこそ、能楽堂は建物の中にありますが、神社によく能舞台があります。 Q3: 歌舞伎や文楽(人形浄瑠璃)と何がちがうのか? 一個人の所感です。 ■歌舞伎は、エンターテイメント。 なので、拍手喝采や声かけ(成田屋!とか)OKです。 ちなみに、能楽堂では、声かけはNG(拍手はOK) ■文楽は、人形を人間のように動かし、現実よりリアルな虚構を演じさせます。 加えて、太夫の語り三味線の三位一体が、総合芸術とも言われています。 違いは優劣ではない お能、歌舞伎、文楽は、日本伝統芸能のカテゴリー領域に入ります。 似ているからこそ、違いを言語化することで、それぞれの良さが浮き彫りにできます。 違いは、優劣ではありません。 違いを言語化することで、それぞれの存在価値が生まれるのです。 ビジネスにおいて業界の区分けが変わった ビジネスでも、業界別にカテゴリー分けされます。 しかし、現代では、業界それ自体があやふやになってきています。 例①:トヨタ自動車の場合 例えば、トヨタ自動車は、自動運転する車の開発のためにソフトバンクと提携しました。 それは、自動車事故を減らすためです。 そして、その先の未来へ。スマートシティつまり街づくりを視野に入れています。 例②:キリンビールの場合 飲料メーカーのキリンビールは、協和発酵、ファンケルを吸収合併したことで、健康産業になりました。 飲料メーカーから健康産業へ ビジネスでは、同じように見えて、実は、異なるビジネス構造を持つことが大切です。 「同じ穴の狢(むじな)」ではなく「別の穴の狢(むじな)」になるのです。 似ていると見せかけて、別のビジネスモデルを構築する そのビジネス構造を創造するヒントは 類似は差異に先立つ 似ていることは、違いがあってこそです。 違いを見つけて、言語化することです。 言語化しない違いは、認知されません。 つまり、無いも同然なのです。 自社の強みはお客様の言葉の中にある さて、貴社について考えてみましょう。 「貴社は、他社と何がちがうのですか?」 「貴社の商品サービスは、他と何がちがうのですか?」 それを見つけるきっかけは、お客様の言葉を探ってみることです。 お客様に聞いてみると、意外なことで貴社を選んでいるかもしれません。 推しトークは、自分が押すことですが、 ビジネスで強いトークは、お客様から押してもらうことです。 叱りの達人 河村 晴美 《メルマガ登録をおすすめします!!》 「叱るだけじゃない」 叱りの達人メールマガジン 日々アップデートされる河村晴美の最新版コンテンツをお届けします。 「それって、ホントに正しいの?」 「何が、そう思い込ませているの?」 思い込み、固定概念、先入観を解体し、新しい価値観の再構築のヒントになる内容です。 メルマガ登録すると、ブログにアクセスする手間がなくなります。 週2回程度、お昼ごろに届きます。 メルマガ登録は、こちらからどうぞ。 ]]>