【叱りの達人90話】叱る前の超盲点

先日、本屋さんに立ち寄った帰りに
1人でカフェでお茶した時のことです。

隣の席には、社会人3年目くらいでしょうか。

スーツ姿の男性2人組が向い合せに
座って話していました。

どうやら、営業の外回りでの
小休憩のようです。

さて、その時に、片方の男性の
スマホが、テーブルの上で
「ブブブ」と細かく動きました。

「はい、もしもし、お疲れ様です。」

どうやら、上司からの電話のようです。

電話の声の主の話に
(はい、はい)と神妙な面持ちで
うなづいていました。

そして、最後に

「わっかりました!」

ちょっとだけ間をあけて、
右手の親指でボタンを押して
通話終了。

静かに、スマホを
ジャケットの内ポケットに収めました。

「そううそう、さっきの話の続き
なんだけどさぁ~。」

今の電話の通話が無かったかの
ように、対面にいる同僚との会話に
立ち戻ったのでした。

わたくしは、(ええ~!!!)

思わず心の中でツッコミました。

=============
部下の「わかりました」は

「聞こえました」である
=============

よくよく考えると

「分かりました」は、実行着手を
宣言した訳ではありませんよね。

現に、お隣の若手営業マンは
「わかりました」と言った直後に

何かメモした訳でも、
思考したようにも見えず
(すくなくとも、河村にとっては)

電話前の状態に戻っただけだったのですから。

それは、部下が悪いのではありません。

敢えて厳しく言いますね。

上司の詰めが甘かったのです。

上司が部下を信じていたので

「確認を怠った」

そこに問題があっただけなのです。

仕事では、確認は日常茶飯事。

しかし、確認の内容について
掘り下げて考えてみることで

上司は怒り、ストレスがずいぶんと
軽減するはずです。

なぜかというと、部下マネジメントに
おける怒り、ストレスの元凶は

『言葉の意味合いのズレによる誤解、齟齬』

なのですから。

よって、上司の行うべき「確認」
について。

・復唱させる
・要約させる
・行動手順を述べさせる
・何をいつ着手するか、
 つまり最初の一歩を述べてもらう

これらを部下と上司が
共有することが大切なのです。

その上で、最後の締めが
重要ですね。

上司がエールを言葉で
伝えることです。

言葉が部下の行動に
エネルギーを注ぎます。

こうすることで部下の意志に
エンジンがかかり

行動が発動するのです。

ぜひ、部下の発動を逆算して
試してみて下さい。

では、また。

===========

■河村晴美の仕事の美学

『志事(しごと)とは、自分の存在価値を
 最大化して、世の中に貢献すること』

■叱りの達人協会の理念

『叱るとは使命感の愛』

■有限会社ハートプロの理念

『日本のビジネスに、知と美と誠実さを』 

講演、研修のお問合せはこちらからどうぞ。

あわせて読みたい
お問い合わせ 【お問い合わせ・ご相談はお気軽に】 よくある質問はこちらをご覧ください。 よくある質問 フォームからのご質問:24時間受付中です。どんな些細なことでも疑問に感じる...

メルマガ登録は、こちらからどうぞ。

https://qrm.y-ml.com/form_if.cgi?id=shikari

■叱りの達人 河村晴美プロフィール
https://shikarinotatsujin.com/profile/

]]>
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次