【怒りを味方に】溜め込みがちな人へ、心を消耗させない「本音ワーク」で自己肯定感を高める方法

実は「私は怒ってない」が危険信号!心穏やかになる【怒りの感情】を味方にする方法

「私は自制心があるし、心穏やかにしているのに、なぜか周囲に怒ってる人が現れる…」

「わざわざ人に言わないけど、少しイラッとすることがある…」

「ときどき無性にお酒が飲みたくなったり、ドカ食い、ムダなショッピングなどして、後で後悔することがある」


このページは、上記に、少しでも心当たりのある方へ、お役に立つ内容かもしれません。

目次

はじめに:「私、怒ってない」と信じているあなたへ贈る警告

1. 『怒りの無自覚チェック』あなたは大丈夫ですか?

「私は怒りとは無縁です」「いつも冷静です」—そう思っている人ほど、実は心の奥でエネルギーを消耗している可能性があります。

なぜなら、「怒ってはいけない」という思い込みから、無意識のうちにイラッとモヤッと感情を抑圧しているからです。

次のチェックリストに当てはまるものはありませんか?

  • チェック1: 些細なことですぐに疲れてしまう、または休んでも疲れが取れない。
  • チェック2: 人と関わった後、「あの時、こう言えばよかった」と後悔したり、相手の言動を何度も反芻してしまう。
  • チェック3: 怒りの感情はないが、無意識に歯を食いしばっている、または肩や首に強い凝りを感じる。
  • チェック4: 突然、甘いものや刺激物を過剰に欲する時がある。

もし一つでも当てはまったら、それは抑圧された怒り感情があなたに送っているSOSかもしれません。

2. あなたの怒りが「周囲のイライラ」として現れていませんか?

心の奥にしまい込み、すっかり忘れてしまっている**『本当の自分(本音)』**に気づける方法、気になりませんか?

それは、あなたの周囲に、異常に怒っている人が出現していないかを観察することです。

  • コンビニや飲食店で、店員さんに激しくクレームを言っている人
  • 役所で職員の方へ罵倒している人
  • ご近所でゴミ出しや騒音など、問題行動をしている人

    「なぜ、自分はそんな場面に出くわすのだろう?」と感じたことはありませんか?

目の前の現実は、自分の心の中が投影されている

心理学では、自分の周囲で起きていることは、自分の心が投影されている証拠だと考えます。つまり、あなたが無自覚に抑圧している「怒り」が、外の世界にスクリーンのように映し出され、具体的な「怒っている人」という形で現実化しているのかもしれないのです。

3. かつての私も「怒りのフタ」を閉めていました

かつての私も自覚がなかったのですが、**「怒り感情がわいてくるのは恥ずかしい」**と自分責めをし、怒り感情に向き合うことから逃げていました。

人に言わないけれどムッとする、食いしばる。これは、心の奥で大切なメッセージを伝えようとしている**「怒り」**に、私たちが気づこうとしていなかった証拠です。

怒りの感情は、悪者ではありません。
この記事では、この「怒りのフタ」を優しく開け、心穏やかになるための具体的なジャーナリング(書き出し)と本音を引き出すワークをご紹介します。


1. その「怒ってない」が一番危険!怒り抑圧のメカニズム

怒りを抑え込む行為は、社会人としての美徳ではなく、心のフタを閉じている状態です。

1-1. 怒りが生まれる根本原因は「思い通りにしたい」気持ち

イラッとすることが多いのは、「思い通りにしたい」気持ちが強い場合が多いからです。
しかし、社会や家庭の中では、思い通りにならないことのほうが、大なり小なりたくさんありますよね。

1-2. 怒りを抑圧していた頃の私

私も昔は、「怒り感情がわいてくるのは恥ずかしい」と自分責めをし、さらにストレスとフラストレーションを増幅させていました。

抑圧のサイン例

・人にわざわざ言わないけど、心の中でムッとする
・無意識に食いしばっている
・眠っている時、歯ぎしりをしている
・腹が立った瞬間に気づかず、後から「あの言葉がムカつく…」とムカムカしてくる

実は、かつての私は、心のメカニズムを学ぶまでは、この大切なメッセージである「怒り」をどう扱えばいいのか、全く分かりませんでした。


2. 眠っている怒りを「呼び起こす」ための最初のステップ

自分が怒っていることに気づくことが、すべてを変える大きな一歩です。

2-1. 【実践】ジャーナリング(ノートへの書き出し)から始める

「私は怒ってない」と思っている人こそ、まず**ジャーナリング(ノートに書き出すこと)**を始めてみましょう。

ポイント: 最初は「怒り」と自覚できなくても大丈夫です。**「怒っていると仮定して、書き出す」**練習から始めます。

2-2. 怒りを呼び起こすワークのコツ

怒り感情を表に出すのが苦手な人におすすめのステップです。

  1. 怒りのアンテナを張る:
    些細なこと(電車でぶつかった、レジで順番を抜かされたなど)に対し、「もし自分は怒っているとしたら?」と問いかける。
  2. 大げさに表現する:
    ノートの中では、わざと大げさに「何するの!」「最悪だ!」といった強めの言葉を書いてみましょう。
  3. 「イラっとしたこと」を徹底的に記録: イラっとしたことに気づいたら、すべて記録します。イラっとすることに気づけたのは、大きな進歩です。

不思議なもので、書き出すからこそ、抑圧していた怒り感情がムクムクと動き出し、溜め込まれていた怒りが芋づる式に出てくることがあります。


3. 怒りの本質を理解し、手放すための「本音を引き出すワーク」

イラっとしたことに気づいたら、次はその感情が伝える「本当に求めていること(心のメッセージ」を聞いてあげましょう。

『本音を引き出すワーク』を、以下の質問の順番でノートに書き出します。

本音を引き出すワークの手順

順番質問目的
質問1今の気持ちを正直に書いてみる。感情のラベリング(怒り、ムカつき、悲しい、寂しいなど)
質問2どうしてそう感じたの?(いつ、どこで、誰に、何を、されたと感じたのか?)怒りのトリガー(きっかけ)を客観視する
質問3ほんとに欲しかった感情(状態)は何?怒りの裏に隠された真のニーズを見つける
仕上げ質問3を自分に優しく言ってあげてください。(できれば鏡で自分の顔を見ながら、声に出して自分へ言ってあげる)自分自身を承認し、満たしてあげる

怒りを手放す最重要思考:「思い通りにしたい」を手放す

「思い通りにしたい」というコントロール思考は、あなたの幸せを邪魔します。

人間関係や共同生活において、他者は自分の思い通りにはなりません。この事実に気づき、「思い通りにしたいから腹が立ったんだな」と理解できると、自然と執着を手放しやすくなります。


4. 怒りの感情を手放した後に訪れる大きな変化

怒りに気づき、本音ワークで丁寧に取り扱っていくと、現実が変わり始めます。

4-1. 親の愛に気づくことで怒りの原因が一掃される

本音ワークに加え、「親の愛に気づく」アプローチは効果絶大です。
怒る原因そのものが一掃され、怒らなくなっていきます。

4-2. 周囲の人間関係が好転する

過去、私がトゲトゲしていた頃は、イラつく出来事を引き寄せていました。

怒りの感情を手放すと、人間関係が穏やかになり、職場の人間関係が改善したり、そもそも問題が起きなくなったりといった大きな変化に繋がります。


5. まとめ:怒りは「あなたの本音」を伝える大事なメッセージ

5-1. 怒りは「尊い心の動き」であり、悪者ではない

怒りは決して悪者ではありません。

怒りは、喜怒哀楽の1つであり、楽しい、うれしい、ワクワク、ときめきといった他の感情と等しく、すべてが尊い人間の精神活動の1つです。

だからこそ、怒りを悪者扱いすることは、自分自身を否定することに繋がります。ひいては、自己信頼が弱くなり、自信を失いかねません。

そうではなく、怒りも自分の大切な心の動きとして、切り捨てず、見捨てず、見放さず、受け入れてあげましょう。

「怒りがわいてきてもいいんだよ。すべての感情を味わっていいんだよ。」

5-2. 感情を認め、「行動」だけをマネジメントする

ただし、怒りをそのまま相手にぶつけると、困ったことが起きるかもしれません。誰かを傷つけたり、誰かから恨みを買ったりするのは、不本意ですよね。なぜなら、生きづらくなるのは、結局、自分自身なのだからです。

では、どうしたらいいのでしょうか?

それは、「怒りの感情そのものは認める」、一方で**「怒りの感情を相手にぶつける行為(行動・言動・態度)だけは変える」**ことです。

行動の選択は、私たちの意識と意志でいかようにも変えることができます。

  • 自分を責めず、いじめず、否定せず。
  • 相手も同じく、責めず、いじめず、否定せず。

私たちはいつでも、自分の意志で行動をマネジメントすることができるのです。
これが、本当の『自由』、すなわち「自らに由る(自立した行動)」ということなのです。


怒りは、「自分の本音に気づけるサイン」という、あなたの大切な一部なのです。

怒りを放置せず、「私はこんなに怒ってるんだ」と気づいてあげて、優しく優しくその本音に耳を傾けてあげてください。

ほんとは、こうしてほしいんだよ〜

この心の奥にしまいこんだ本音に気づくことから、心の穏やかなスパイラルが加速していきます。
ぜひ、怒っていると仮定して、今日からノートへの書き出しに取り組んでみてくださいね。

叱りの達人協会では、アメリカ発祥の『怒り感情コントロール』ではなく、日本人の精神を重んじる『心を鎮める怒り感情マネジメント』をお伝えしています。お問合せはこちらからどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次