怒り感情の暴走を今すぐストップ!誰でもできる「心を整える」行動習慣3選

目次

1. 怒り感情の正体:過去の記憶が引き起こす「連鎖暴走」

怒りを複雑化させるメカニズム

冷静な人ほど、相手との思考レベルや認識のギャップに直面したとき、心の中で落胆、失望、がっかり、諦めなどを感じ、「なぜ気づかないのか?」「これくらいわかるはず」というネガティブな感情を抱えがちです。

怒り感情は、「腹が立った」という一言では言い表せない、複数の感情が混ざり合ったものです。
その根源には、以下のようなものが含まれます。

怒り感情を因数分解してみると…

・信頼して任せたのに、期待を裏切られた(信頼感情を返してくれ)
・どうしてわかってくれないのか?(ガッカリ・失望させられた)
・任せたのに、できないと言われた。君には責任感、無いんか!(正論攻撃
・こんなに頑張ったのに、スルーされた(絶望
・もっと私のことを認めてくれてもいいじゃないか!(枯渇感
・私よりも、あの人の方が評価された、出世していったなんて許せん!(悔しさ嫉妬ねたみ
・手間ひまかけて指導育成したのに、徒労に終わった(時間と労力を返してくれ!)(空虚感
・バカにされた。軽く扱われた(見下し無礼憎しみ
・伝えたのに、聞いてないってどう言うこと?人間不信になりそうだ(不信感
・裏切られた感じがして、憤りよりも哀しさが勝る
・愛憎ごちゃ混ぜで、一言では言えん(愛憎
・どうせ私のことなんて、誰もわかってくれない…(あきらめさやぐれ
・ただただ、虚しい(空虚感
・どうしてわかってくれないんだろう…(孤独

怒りの連鎖反応:脳の中の記憶のしくみ

実は、怒りが発動する際、今回の出来事を発端として、過去の不愉快な出来事が芋づる式に思い出されることがよくあります。これは、脳の記憶のしくみそのものです。

今起きた出来事がネガティブな感情の導火線に火をつけ、抑圧されてきた過去の未消化なネガティブ記憶が次々に想起され、怒り感情が自動更新・増幅されて暴走してしまうのです。

私たちは、この「寝た子を起こす」ような記憶の暴走により、理性で抑えきれなくなり、大切な人へ怒りをぶつけて後悔したり、人間関係やキャリアを台無しにしてしまったりするのです。
怒り感情の取り扱いは、本当に難しい課題です。

2. アインシュタインに学ぶ、問題解決の鍵

相手を変えるのは、最も無駄な努力

怒りのマネジメントを考える上で、先に最も効果が得られない方法をお伝えします。

それは「相手を変えようとすること」です。強制は反発しか生まないため、これは間違いなく徒労に終わります。

他人を変えることはできません。
変えることができるのは、自分のみ、です。

問題への根本的な解決を望むのであれば、アインシュタインの言葉が役に立ちます。

“We can’t solve problems by using the same kind of thinking we used when we created them.”
(問題は、それを生み出した時と同じ思考レベルでは解決できない)

問題を解決するためには、視座を高くする必要があると言うことです。

根本解決は「余裕」にある

なぜ、相手を傷つけること(パワハラ言葉)を、つい言ってしまったのか?
なぜ、冷静に考えれば制止できるのに、怒りが自動更新されて暴走して、言ってしまったのか?
なぜ、(良かれと思った)と善意の主観で、自己正当化したけど、第三者からはNG行動とみなされることをやってしまったのか?

これらは、当事者に思いやりがなかったからではありません。
パワハラの知識がなかったからでもありません。
また、倫理観の欠如でもありません。

究極的には「時間、心、お金の余裕」の欠如にあります。

これらの余裕がない時、私たちはネガティブな感情を相手にぶつけてしまい、人間関係を悪化させてしまうのです。

時間と心とお金の余裕があれば、人は寛容になれる

パワハラ問題について、人間関係を良くするために、コミュニケーションスキルを身につけることは、確かに大切です。
一方で、人間関係の問題解決を、抽象思考で一段上の視座でとらえてみると、また違う景色が見えてきます。

アインシュタインの言葉にある通り、問題解決には、今の視点よりも、一段上の視座に立つ必要があります。

つまり、時間と心とお金の余裕という高次元の視点から問題を捉え直すことが不可欠です。

Be・Do・Haveについて :整え方の順序が大事

私たちは、時間と心とお金の余裕が生まれると、人にも優しくなれると、考えがちです。
しかし、そう考え続けている限り、現実が変わることはありません。つまり、相手との関係性は膠着状態が続きます。

一方で、うまくいっている人は、逆の方法を行なっています。
先に、時間が余っているセルフイメージを脳に刻み、時間が余っていると脳が錯覚する行動をとる。
すると、結果として、時間と心に余裕が生まれて、望む結果を手にすることができているのです。

【Be・Do・Have:整え方の順序の解説】

ステップ1:Beを整える:セルフイメージを脳に浸透させる
ステップ2:Doを整える:行動を変える
ステップ3:Haveが変わる相手との関係性が変わる

順序は大切ですね。
先に、時間、心、お金の余裕があると脳を錯覚させることで、後から現実がついてくるのです。

この世の摂理:思考が先、現実は後

3. 【時間と心とお金の余裕】を実感することで得られる未来

心の余裕を持ち、「私はたっぷり時間がある」「私は豊かな存在である」と心の底から腹落ちさせるセルフイメージを持つことで、豊かな未来は現実となります。

【時間と心とお金の余裕がもたらす未来】

・ストレスの軽減と心の安定
・間関係の劇的な改善と信頼
・人間関係の劇的な改善と信頼
・時間管理と人生の自由度の向上
・人生の幸福度の最大化
・お金の余裕(経済的な豊かさ)の実現

  • ストレスの軽減と心の安定 常に冷静で穏やかな心の状態を保ち、日々のストレスが大幅に軽減されます。
  • 人間関係の劇的な改善と信頼 他者に優しく接し、冷静な言葉をかけられることで、あらゆる人間関係が良化し、他者から尊敬され、信頼される存在になります。
  • 時間管理と人生の自由度の向上 「急ぐ」という焦りの感情がなくなり、時間に追われない自由な人生を実感できます。
  • 人生の幸福度の最大化 過去を悔やまず、未来を憂えず、「今、ここ」に集中し、日常の小さな幸せを見つけられるようになります。
  • お金の余裕(経済的な豊かさ)の実現 心のゆとりが生む余裕のある行動や態度が、経済的なチャンスを引き寄せます。

4. 「叱りの達人」が実践する行動習慣3選

私は、この法則に従い、「時間と心のお金の余裕」を腹の底から実感し、現実を変えていくための具体的な行動を日々実践しています。

1. 【朝の習慣】玄関・廊下の水拭き掃除(5分間)

朝一番の玄関前と廊下の水拭きは、寺の修行と同じく「今、ここに集中する」ための日課です。
(本日で連続127回目、続いています)

  • 自己肯定感と自信の向上
  • 心の調律
  • 視点の変化と視野の拡大(視座を下げることで観察力が向上)

2. 【日中の習慣】横断歩道で「立ち止る」

青信号が点滅した時、無理に走って渡るのをやめ、意図的に立ち止まって次の青信号を待ちます。
黄色・赤信号こそ「ラッキー!」と喜ぶんです。なぜなら、思考習慣を実行することできるチャンスですので。

この「立ち止まる行動習慣」の目的は、潜在意識に「私は時間がたっぷりある」というセルフイメージを染み込ませることです。

【幸せなお金持ちの教え】

真に幸せなお金持ちは、決してせかせかしていません。彼らは常にゆったりと「今、ここ」の時間を楽しんでいます。急ぐ行為は豊かさから遠ざかる証拠ですね。立ち止まることが、心にゆとりを生む行動です。

仏教の教えも、まだ起きていない先のことを憂いせず。過ぎたことを思い起こして、後悔せず。
今、ここ」に意識を集中せよ。って、言ってますものね。話は戻りますが、水拭き掃除って、お寺の修行でもよくなさっていますが、たぶん「今、ここ」に集中する、心身の修行なのだと推察しています。

3. 【夜の習慣】眠る前の「じ〜んわり幸せが脳に浸透するワーク」

夜、布団に入った直前に、今日一日の中で「幸せだなぁ」と思える簡単なことを3つ思い出すようにしています。

<実践の目的:セロトニン分泌を促す良質な睡眠>

眠る直前に幸せな感情にセットアップすることで、眠っている間にセロトニンを分泌させ、記憶定着に肯定的な良質な睡眠を得ることができます。

<私の「幸せ3点セット」例>

【例1】湯船に浸かれたことの豊かさ
温かいお湯に浸かれ、心身がくつろげたこと。
「水があるって、豊かだな〜」

【例2】ふかふかの布団で眠れる幸せ
温かい布団に包まれ、屋根のある場所で眠れることの豊かさ。
「今日もふっかふかのお布団に包まれて眠れるって、幸せだね〜。屋根があるってありがたい♪」

【例3】日常の利便性・親切への感謝
コンビニの親切な店員さんへの感謝や、交通系カードでスムーズに決済できる利便性など、「この時代、
日本に生きていること」の豊かさを思い起こす。
「あの店員さんの言葉遣い、とっても丁寧だったな〜」
「150円でお水がすぐに買えるって、ほんとに便利だな」
    「物流システムが整ってるって、ほんと奇跡の便利さだよね〜。ほんとありがたい」

いかがでしょうか?ささやかな幸せに気づくって、大事ですよね。
むしろ、当たり前の日常に気づける感受性を育むことで、部下メンバーさんや周囲の方への感謝の気持ちも、どんどん芽生えてきますね。


5.まとめ:自己肯定感・自己効力感・自己重要感

怒り感情の暴走(自動更新)は、過去のネガティブな記憶が連鎖的に引き起こすものです。
この連鎖を断ち切り、穏やかな心を保つポイントは、相手ではなく、自分自身の「時間、心、お金の余裕の余裕」を創造することにあります。

朝の清掃、日中の立ち止まる作法、夜の幸せの再認識という3つの習慣を通じて、意識的に「自己肯定感自己効力感自己重要感のセルフイメージを潜在意識に満たしていくことができます。

自己肯定感
どんな自分であっても、ありのままの自分を価値ある存在として受け入れ、肯定する感覚。他人との比較ではなく、絶対的なものとして自分の存在を認めること

自己効力感
「自分にはできる!」という、特定の行動を遂行し目標を達成できるという可能性に対する信念や自信のこと

自己重要感
自分が価値のある存在であり、誰かに必要とされていると感じる感覚。他者との関係性や社会的な結びつきの中で何がしかの役割を果たしていると感じる自己評価のこと


上記の3つそれぞれを満たしていくと、足し算ではなく掛け算で、セルフイメージが高まっていきます。

怒り感情に支配されて後悔した経験は、決して無駄ではありません。
それは、あなたが「もっと豊かな人生を送りたい」と心から願っている証拠です。

「今、ここ」に意識を集中し、ほんの5分から始められる小さな習慣を積み重ねることで、あなたの思考レベルは確実に上がり、怒りの暴走や怒りの自動更新は止まります。

自分自身が満たされている時、あなたは誰に対しても温かい言葉と真の冷静さをもって接することができる最高のリーダーになれます。

私たちはいつでも、自分を変えることができるのです。
さあ、今日から「時間と心とお金の余裕」を先取りする行動習慣をはじめてみませんか?

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