なぜ“良かれ”と思った上司のアドバイスが逆効果に? 信頼ベースの部下指導法とは 2025 7/04 コラム 叱り方 2025年7月4日 「良かれと思ってアドバイスしたのに、部下が明らかにモヤッとしている…」そんな経験、ありませんか? 実はその違和感、あなたの伝え方の問題ではなく、「信頼関係」が築けているかどうかが鍵なんです。今回は、できる上司ほど陥りがちな指導の落とし穴と、信頼に基づいた部下育成の方法について解説します。 👉叱りの達人公式動画→ YouTube|できる上司ほど陥りがち?やってはいけない部下指導 目次「内容」より「信頼」で決まる!アドバイスが刺さるか否かの分かれ道 動画インタビューにて、こう語っています。 「信頼がない状態で正しいことを言っても、相手は“説教された”としか受け取らないんです。」 これはまさに、部下育成において見落とされがちなポイント。いくら論理的に正しくても、信頼関係がない状態では相手の心に届かないのです。 これは、叱りの達人である河村さんだからこそ語れる“実践的で人間味あるアドバイス”。「正しい叱り方・伝え方」は、“関係性”が土台なのです。 良かれと思って陥る「ありがた迷惑指導」3パターン 実は、“熱心な上司”ほどやりがちなNGパターンがあります。 ① 成功体験の押し売り 「自分が若い頃はこうだった」と武勇伝モードに入ってしまうと、部下のシャッターは即座に閉まります。 ② 状況無視のアドバイス 現場の状況を知らずに「これが正解」と決めつけるのは、相手の努力や思考を否定することに。 ③ アドバイスに見せかけた支配 相手のために…のはずが、実は「自分の思い通りにさせたい」気持ちが無意識ににじむ。すると、相手には“押しつけられた”という印象だけが残ってしまいます。 信頼をベースにした「伝わる指導」5つのステップ 河村晴美さんが大切にしているのは、「叱る前に、信頼を積み重ねること」。そのためには、次の5ステップが非常に効果的です。 ステップ①:まずは“聴く”から始める 何より大切なのは「アドバイス」より「傾聴」。「最近どう?」と気にかける姿勢が、安心の土台をつくります。 ステップ②:共感・承認する 「その視点、いいね」「ちゃんと考えてるね」と、相手の存在を認めることで心の扉が開きます。 ステップ③:自分の“失敗談”を共有 「私も昔こんなミスをしたよ」と話すことで、相手の緊張がやわらぎ、自然と信頼感が生まれます。 ステップ④:提案ベースで伝える 「こうしたらどうかな?」という提案スタイルは、相手の選択を尊重した関わり。指示や命令ではない分、受け入れやすいのです。 ステップ⑤:フォローアップで信頼を深める 「この前話してた件、どうだった?」と声をかけるだけで、部下は「気にかけてくれてる」と感じ、信頼がさらに強まります。 「叱り方」よりも「信頼の積み重ね」がすべて “叱りの達人”河村さんが繰り返し語っているのは、「叱る前の信頼残高」が最重要ということ。つまり、信頼を積み上げた上でこそ、アドバイスもフィードバックも「相手のため」に届くのです。 💡 まとめ:信頼型リーダーが実践していること 部下が“説教された”と感じるのは、内容ではなく関係性の問題 「正しいこと」を伝える前に、「寄り添う姿勢」が必要 傾聴・共感・提案・失敗談・フォロー、この5つが信頼構築のカギ もしあなたが「自分の伝え方、変えたほうがいいかも…」と感じたなら、それは信頼型リーダーへの第一歩です。 今回のメッセージをヒントに、ぜひ今日から“伝わる指導”を始めてみてくださいね。 ※この記事は、YouTube動画『【できる上司ほど陥りがち?】やってはいけない部下指導/河村晴美@叱りの達人』をもとに構成しています。📺 視聴はこちら→できる上司ほど陥りがち?【やってはいけない部下指導5選】職場定着・離職予防コミュニケーション by 叱りの達人 コラム 叱り方 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました!