なぜ“良かれ”と思った上司のアドバイスが逆効果に? 信頼ベースの部下指導法とは

「良かれと思ってアドバイスしたのに、部下が明らかにモヤッとしている…」
そんな経験、ありませんか?

実はその違和感、あなたの伝え方の問題ではなく、「信頼関係」が築けているかどうかが鍵なんです。
今回は、できる上司ほど陥りがちな指導の落とし穴と、信頼に基づいた部下育成の方法について解説します。

👉叱りの達人公式動画→ YouTube|できる上司ほど陥りがち?やってはいけない部下指導


目次

「内容」より「信頼」で決まる!アドバイスが刺さるか否かの分かれ道

動画インタビューにて、こう語っています。

「信頼がない状態で正しいことを言っても、相手は“説教された”としか受け取らないんです。」

これはまさに、部下育成において見落とされがちなポイント。
いくら論理的に正しくても、信頼関係がない状態では相手の心に届かないのです。

これは、叱りの達人である河村さんだからこそ語れる“実践的で人間味あるアドバイス”。
「正しい叱り方・伝え方」は、“関係性”が土台なのです。


良かれと思って陥る「ありがた迷惑指導」3パターン

実は、“熱心な上司”ほどやりがちなNGパターンがあります。

① 成功体験の押し売り

「自分が若い頃はこうだった」と武勇伝モードに入ってしまうと、部下のシャッターは即座に閉まります。

② 状況無視のアドバイス

現場の状況を知らずに「これが正解」と決めつけるのは、相手の努力や思考を否定することに。

③ アドバイスに見せかけた支配

相手のために…のはずが、実は「自分の思い通りにさせたい」気持ちが無意識ににじむ。
すると、相手には“押しつけられた”という印象だけが残ってしまいます。


信頼をベースにした「伝わる指導」5つのステップ

河村晴美さんが大切にしているのは、「叱る前に、信頼を積み重ねること」
そのためには、次の5ステップが非常に効果的です。

ステップ①:まずは“聴く”から始める

何より大切なのは「アドバイス」より「傾聴」。
「最近どう?」と気にかける姿勢が、安心の土台をつくります。

ステップ②:共感・承認する

「その視点、いいね」「ちゃんと考えてるね」と、相手の存在を認めることで心の扉が開きます。

ステップ③:自分の“失敗談”を共有

「私も昔こんなミスをしたよ」と話すことで、相手の緊張がやわらぎ、自然と信頼感が生まれます。

ステップ④:提案ベースで伝える

「こうしたらどうかな?」という提案スタイルは、相手の選択を尊重した関わり。指示や命令ではない分、受け入れやすいのです。

ステップ⑤:フォローアップで信頼を深める

「この前話してた件、どうだった?」と声をかけるだけで、部下は「気にかけてくれてる」と感じ、信頼がさらに強まります。


「叱り方」よりも「信頼の積み重ね」がすべて

“叱りの達人”河村さんが繰り返し語っているのは、「叱る前の信頼残高」が最重要ということ。
つまり、信頼を積み上げた上でこそ、アドバイスもフィードバックも「相手のため」に届くのです。


💡 まとめ:信頼型リーダーが実践していること

  • 部下が“説教された”と感じるのは、内容ではなく関係性の問題
  • 「正しいこと」を伝える前に、「寄り添う姿勢」が必要
  • 傾聴・共感・提案・失敗談・フォロー、この5つが信頼構築のカギ

もしあなたが「自分の伝え方、変えたほうがいいかも…」と感じたなら、
それは信頼型リーダーへの第一歩です。

今回のメッセージをヒントに、ぜひ今日から“伝わる指導”を始めてみてくださいね。


※この記事は、YouTube動画『【できる上司ほど陥りがち?】やってはいけない部下指導/河村晴美@叱りの達人』をもとに構成しています。

📺 視聴はこちら→できる上司ほど陥りがち?【やってはいけない部下指導5選】職場定着・離職予防コミュニケーション by 叱りの達人

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