悪用厳禁!【パワハラ防衛】尊敬できない上司への対応法7選

目次

【苦手な上司からのストレス】不毛な無限ループからの脱却

社会人1年目のとき、3つ年上の先輩へこんな悩みを相談しました。

「課長を尊敬できないんです」

すると、先輩から「尊敬できるようになりなさい」って怒られました。確かに正論ですよね。当時の未熟だった私が何を言おうと、(で、あなたは会社にどんな成果を提供したの?)と言われるのがオチです。

当日の仕事は営業職だったので、営業成績を上げるために、抜け漏れをつぶす作戦をたてて実践しました。悲壮感ではなく、できれば楽しくなるように、自分なりに工夫して、ゲームのような攻略法を打ち立てて実践しました。

すると、どんどん営業成績が上がり、期末の累積契約数は、全国700名の新入社員の中で、6位の成績を上げることができました。

全国700名の新入社員の中で、6位の成績を上げてわかったこと

全国700名の新入社員の中で、6位の成績を上げてわかったことがあります。
それは、たとえ、上司を尊敬できない状況であっても、自分のスキルアップは手放してはいけないって事です。

厳しいことを言いますが、上司を尊敬できるかどうか?と、自分を成長させるかどうか?は関係ないのです。

 『尊敬』という価値観に振り回されない自分になる

生理的に受けつけない数学教師から学んだ、振り回されない方法

実は、「どんなに格上の相手であっても、振り回されない術」は、すでに私が中学生の時に体感していました。
中学1年生の時の数学の教師がどうしても好きになれなかったのです。と言うのも、小学校の時の算数が、中学生になると数学に変わり、グッと難易度が上がります。そのプロセスでついていけずに、私は数学難民になってしまったのでした。

ただし、ちょっとだけ言い訳をさせて下さい。私は、小学生の時から、そこそこ成績はよかったです。学年でいつでも上位5位には入っていました。中学1年生の時も、文系の科目と化学や生物の科目では学年で5位にいました。つまり、数学だけ、成績が落ちてしまったのです。

その原因として、当日の私の言い分は「数学の先生が気に入らないから」でした。それは、男性の教師であり、定年前のおじいちゃん教師であり、滑舌が悪くて、

何を言ってんだか?説明力も高いとは思えず、そもそも話し方が気に食わず、思春期の女子中学生からすると、どうにも生理的に受け付けない典型だったからです。

とはいえ、中学生が教師を選ぶことはできませんよね。

どうしたって、この制約条件の中で、どう生き抜くのか?それは「数学を捨てる」という放棄も含めて、です。

どうする?ワタシ

で、未熟な当時のワタシが下した結論は「あの教師のせいでワタシは数学が苦手にさせられた」と教師のせいにして、自分を正当化したのでした。

さて、ここで救世主が現れました。それが、兄です。2つ年上の兄は、中学でもその後の高校でも常に学年トップ3にいました。そして大学進学し、今では誰もが知る大企業で経営層というポジションにいます。その兄が、中学3年の時、中学1年のワタシにこう言い放ったんです。

「お前は、嫌いな数学教師に人生のチャンスを台無しにされていいのか?」

兄がワタシに言ったことは

・他者への評価ではなく、自分を成長させることに全集中せよ
・他者への尊敬という価値観よりも、自分を磨くことを優先せよ
・どんな状況でも、相手のせいにするのではない。自分ができうることを手放すな
・どんな状況でも、相手のせいにするのではない。自分ができうることを手放すな
・相手に翻弄されるなんて馬鹿馬鹿しい。自分に出来ることに集中せよ

さらに、最後のトドメを食らいました。それが

もし、文句を言いたいのならば、自分が最大限努力をした後で行う。
周囲が「確かにあなたの言うことは最もだ」と味方になってくれる人を得た後に。
その時、思いっきり文句を言えば良い

というメッセージでした。

仏教が説く『諦観』がキャリアを磨くことに集中できた

兄がワタシに教えてくれたことをまるっと一言にまとめると、諦観です。

つまり、相手に期待することを諦めよ ということです。こう言うと、身も蓋もないと感じる人がいるかもしれません。けれども、諦観とは仏教の教えの最も大切なことの1つです。仏教の説く定款には、2つの意味があります。

諦観とは
1:本質を明らかに見て取ること
2:悟りの境地にあって物事をみること

諦観という価値観を自分に取り入れることで、自由になれるのです。少なくとも、中学生だった当時のワタシは「周囲に期待しない」という考えを取り入れることで、数学教師の粗探しではなく、自分を磨くことに集中することができました。

尊敬できない上司への対応法7選

さあ、ここからが本コラムのタイトル【不愉快な上司とうまくコミュニケーションを取る方法7選】です。

【尊敬できない上司への対応法7選】

  1. 『上司とは尊敬できる存在であるべき』という固定概念を捨てる
  2. 自分の心の筋肉を鍛える
  3. 上司を無視しても仕事が進むショートカットを構築する
  4. どこでも生き抜くビジネス普遍スキルを蓄える
  5. 誰でも再現可能な法則として、自分の体験談を織り込んだオリジナル理論に昇華させる
  6. たまには、上司に賛同する 
  7. すべての体験経験をマネタイズする思考で、コンテンツ資産をもつ

尊敬できない上司への対応法7選
❶『上司とは尊敬できる存在であるべき』という固定概念を捨てる
❷自分の心の筋肉を鍛える
❸上司を無視しても仕事が進むショートカットを構築する
❹どこでも生き抜くビジネス普遍スキルを蓄える
❺オリジナル理論に昇華させる
❻たまには、上司に賛同する 
❼すコンテンツ資産を保有する

1つ1つ一緒に見ていきましょう。

❶『上司とは尊敬できる存在であるべき』という固定概念を捨てる

そもそも「上司とは尊敬できる存在であるべきだ」というのは、あなたの固定概念です。世の中には、人徳があるから管理職なった場合もあるかもしれませんし、営業成績が人より抜きん出ているので管理職になった人もいます。つまり、人格と役職に相関関係がある場合もあるし、比例しない場合もあるのです。

よって、尊敬できる上司であれば、その環境に感謝しましょう。一方で、あなたの上司が尊敬できない人であるならば、「上司とは尊敬に値する立派な人であるべきだ」という、あなたの固定概念を見直してみませんか?

自分が苦しくなる固定概念は、あなたを幸せにするどころか、苦しくさせてしまいます。あなたを苦しくさせる思い込みを持ち続けることが、果たして自分のためなのか?一度吟味してみましょう。

❷自分の心の筋肉を鍛える

筋肉は、トレーニングすれば強くなります。また、一旦強くなった筋肉も、トレーニングをやめてしまうと、やがて衰えてしまいます。心も、鍛えれば強くなります。ノイローゼになるほど、打たれ強くなる必要はありませんが、鍛えて磨いて強くなることは可能です。

❸上司を無視しても仕事が進むショートカットを構築する

上司の存在は、最終責任を追うことであり、それに伴う決裁権を持っていることです。決裁権者であるために、部下メンバーは、上司に決断を仰いで了承を得なければいけません。

しかし、「上司とはなるべく関わりたくない」というとき、どうしたら良いでしょうか?その方法は、上司の出番をなくすことです。「こちらサイドで、万事うまく回しています」と言える状況にもっていくという方法です。

❹どこでも生き抜くビジネス普遍スキルを蓄える

様々な問題や困難、壁にぶち当たると「なんて自分は不幸なんだろう…」と運の悪さに気持ちが落ち込んでしまうことがあります。しかし、こう考えてみてはいかがでしょうか?

これらの問題をクリアすれば、他の環境でもやれるんじゃないか?という自信が湧いてくるものです。確かに、トラブルが起きずに平穏な日常であれば、ストレスを抱えることもありません。しかし、その分、アクシデント対応能力は磨かれないのです。もし、あなたが望まない環境に移動させられたり、突然、環境が変わったりした時、これまでの仕事経験で、環境に適応せざるを得ない状況に放り込まれた経験があれば「今回もなんとかなる!」って思えますよね?けれども、はじめての場合は、不安が募ることでしょう。

不幸な経験は、やがて我が身を守る強さを磨いてくれるのです。
不本意な状況は、いずれ役立つ『ポータブル可能なビジネス普遍スキル』を鍛える機会なのです。

❺オリジナル理論に昇華させる

④で得た実体験を、あなたオリジナルの理論としてメソッド化しましょう。
メソッド化とは、うまくいった方法をシンプルに法則化することです。その中には「ここは注意してね」という注意ポイントも含まれます。
メソッド化されたあなたの成功体験を部下メンバーにシェアしましょう。こうすれば、あなたの体験、n=1を横展開して、部下メンバーに教えると、掛け算で部下メンバーの成果が上がっていきます。
部下メンバーがうまくいかなかったことも大事な情報です。

部下メンバーがうまくいかなかったこともメソッドに反映させることで、メソッドの再現性を高めていくことができるのです。こうして、どんどん内容を洗練させていくことで、あなた自身の部下育成の労力が減ります。これはすなわち、効率が上がりますし、育成コストも減らすことができるのです。

❻たまには、上司に賛同する 

ここまでは、あえて上司に敵対するかのような立場で解説してきました。しかし、普段は、部下メンバー達も上司を尊敬できることもたくさんあるはずです。その際には、素直に上司の意見に賛同したり、賛成意見を述べることを行いましょう。

❼コンテンツ資産を保有する

組織に勤めていると、会社から支給されるものは、給料だけと思っているかもしれません。しかし、働くことは、自分のビジネス能力を磨き、蓄えていることなのです。

そう考えると、どんな問題や困難であっても、乗り越えた先に、自分の体験財産、知的財産になり、評価されるビジネス財産になっているとしたら、苦労しても報われると思いませんか?

ただし、成功談は、単なる自慢話です。その話の中に、他者が行っても成果が上がる再現性や、行動マニュアル、成功法則にまで内容が消化されていれば、それはコンテンツになります。まして、あなたが実際に手を動かし、苦労した実体験から抽出されたメソッドであれば、立派なコンテンツです。

自分の苦労を苦労のままで終わらせずに、他者が再現できるレベルに昇華させて、コンテンツ資産を保有するという意識を持つようにしましょう。こう考えれば、苦労しても報われるので、どんどんチャレンジして、失敗OK!なんだったら、失敗はネタになる、失敗は恥ではなく、通り一辺倒ではない、リアリティの高い指導コンテンツになりますよね。

あなたの目指す最終ステージは「尊敬できない上司を超えていけ!」

いかがでしたでしょうか?
最終的には、上司を尊敬できないのであれば、コミュニケーションを取る必要がない環境に、自分の力で構造改革していくってことです。

すぐに実現させることが難しいかもしれません。しかし、少しずつでも着手することで「意外とできるかも」って自分に自信をもつことができるのです。

大事なことは、自分でコントロールできる機会を放棄しないことです。

相手このようなことになるのは、一番避けたいことですよね。こんなことになっても、上司が責任をとってくれることは絶対にありません。

大事なことなので、もう一度お伝えしますね。
尊敬できない上司のせいで、あなたの大事な人生を棒に振ることはやめましょう。

自分らしく生きるために『ビジネス戦闘能力』を鍛えよう

自分らしく生きることは『言うは易し、行うは難し』です。
とはいえ、いつでも誰に対しても、自分を押し殺して相手に合わせるのも、ストレスがたまってしまいますよね。

その塩梅として、不本意に他者に巻き込まれないためには、自分の実力を身につけることが必須です。

自分に実力がないと、思いきった決断や挑戦ができません。
いざという決断の時に、自分が困らないように、キャリアの選択肢を広げておくことが精神安定にもなりますよね。

いずれにしても、自分が幸せになることを望まない人はいないはずです。
幸せに生きていくためには、他人に依存していると、振り回されたり、不本意に巻き込まれたりします。

そうならないためにも、自分の人生の主導権を取り戻していきましょう。
そのために、常に『ビジネス戦闘能力を鍛え続ける』努力を怠ってはいけません。

]]>
よかったらシェアしてね!