「人を動かすことは無理ゲー」今さら聞けない、空回りしないマネジメント【部下を動かす3つのステップ】

目次

人類の永遠のテーマ「人を動かす」

人を動かす

古代ギリシャの哲学者アリストテレスが提唱し、2300年経った現代でも解決しない永遠のテーマ。

それが、人を動かすこと、です。

人を動かすことが簡単にできれば、現代の管理職が部下育成においてこれほど苦労はしていません。ビジネス書でコミュニケーションのテーマで次から次に出版されることもありません。社長と社員、上司と部下、リーダーとメンバーにミス・コミュニケーションで悩みストレスを抱えることはありません。

つまり、それほどに人を動かすことは簡単なことではないということです。

部下メンバーを叱る前に行うべき仕込みとは

部下メンバーを叱ることは、本当に難しいことです。テクニックで動かそうとすることは相手を軽んじていると相手に伝わり、結果的に相手を不愉快にさせてしまいます。

相手へ敬意をはらう心構えがあるかどうかが問われます。

敬意がないと、「パワハラされた」と否定的に受け取られます。
敬意があると、「叱ってもらった」と肯定的に受け止めてもらえます。

部下メンバーを叱る前に必須の行いは、敬意をはらうことです。

部下メンバーを動かす3つのステップ

それでは、具体的に部下メンバーを動かす3つのステップを見ていきましょう。

■部下メンバーを動かす3つのステップ

ステップ1:強み・長所を10X伝える

部下メンバーへ、強みや長所を今までの10倍言語化して伝えましょう。

(いつも言っている)(言わなくても伝わっているはずだ)

そう思っているのは上司本人だけかもしれません。自分と相手の認知はズレていることを直視しましょう。あなたが言ったつもりが重要なのではありません。大事なことは、相手が認識しているかどうか?です。

ステップ2:名前で特定し、肯定する

「◯◯さんだからこそ」と、相手のこれまでの成果や実績を肯定的に承認する出だしで声をかける。

例:先日のプロジェクトでやり抜いた◯◯さんだからこそ、大事なクライアントの案件を任せたいと思っているんです。

ステップ3:「なぜ?」理由を伝えて、納得を引き出す

叱る、厳しいフィードバックを行うことは、気を遣うものです。この時に大切なことは、説得しようと思わないことです。

説得ではなく、相手に納得にしてもらうことを心がけましょう。相手に納得してもらうために必須なことは、「なぜ、それをする必要があるのか?」理由、目的、背景などを説明することです。

例:
・なぜ、◯◯さんにこの案件を任せるのか?私の考えを伝えていいですか?
・なぜ、◯◯さんにもう一段クオリティの高い仕事をしてもらいたいのか?説明してもいいですか?
・なぜ、このアウトプットに私が満足できないのか?あなたへの期待レベルを伝えたいんだけど、いい?

なぜかというと…
先日のプレゼンで見せた、相手の異論反論を先回りして準備を怠らない◯◯さんだからこそ、今回の提案書については◯◯さんらしくないです。
100%本気で臨んだと言える出来栄えでしょうか?
私は、いつもの◯◯さんならば、もう一段クオリティ高いものを仕上げる実力があると思っていますが、いかがですか?

そもそも「人は動かない」

ここまで説明して何ですが、たやすく人を動かすことができないと自覚しましょう。そう考えることのメリットは、だから謙虚に慣れるということです。

部下メンバーは、上司の私物ではありません。部下メンバーは、組織に所属しています。役職は役割にすぎません。
部下メンバーは、経営者や管理職と同じく、1人の人間として人格を有しています。

人としての存在は、対等な関係です。だからこそ、人間尊重の姿勢を忘れてはいけませんね。

■人を動かす極意とは

謙虚に、敬意をもって接することが唯一の方法

人を動かすことは、人類の歴史2300年ずっと抱え続けている課題です。
それくらい難しいことと腹をくくって、真摯に学び続けましょう。

]]>
よかったらシェアしてね!